JL97 J654J B767-300ER HND→TSA

さて搭乗するのは8:50出発の台北行き。搭乗口までやって来ると出発15分前。既に搭乗は始まっている。今日も定刻の予定のようだ。
 
 
 待っていたのはJA654J。機内に乗り込むとあらかた満席になっている。今日は割と後方の座席を予約している。
 
 
 席に落ち着く。翼の向こうに見えているのは上海行き。この時間、比較的短距離路線の出発ラッシュになっている。まもなく8:43、Door clse。8:46、Pushbuck。今日は定刻よりも早い出発となった。台北松山までの所要時間、離陸後2時間50分と案内される。
 朝9時の羽田。10年前なら混雑していたのだろうが、今の羽田で、出発ラッシュで離陸が遅れるというのはあまり経験がない。今日も8:50にTaixingを始める。JA743J、中部からの到着便だろうか、がオープンスポットでお客さんを降ろしているのを横目に、順調にD滑走路へと進んでゆく。9:03、Take off RWy05。
 東京湾を眼下に見下ろしつつ急上昇してゆくと、雲に突っ込む。軽く揺れ。すぐに収まる。そして9:10、電子機器使用の許可が出た頃には
 
 一面の雲であった。非常に残念。9:12、ベルト着用サイン消灯。外の景色、
 
 結構高い所まで雲が立ち込めている。飛行機は三浦半島を越えたのだろうが、現在地はイマイチわからない。ひとまず雲と青空を眺めての西行きとなる。
 
 9:40になって雲の切れ間からどこかの海岸線が見えて来た。紀伊半島のどこか、らしいのだが良く分からない。9:48には雲の切れ間から先の尖った岬が見えた。これは室戸岬で間違いないだろう。
 時を同じくして、機内食のワゴンが廻って来る。 
 
 羽田からの台北線は相変わらずの賛否両論。個人的には否なのだが、続いていると言う事は賛の方が多いのだろうか。
 
 包みの中はこんな感じ。ちょっと品数を増やしたかなぁという気もする。
 
 改めて全景を。飲み物はジントニックなのだが、今日はコップに予め作られた状態で渡された。残りの瓶とトニックウォーターは無し。一杯だけの提供はまぁ本来の姿なんだろうけど、当てが外れた。
 搭乗前にいろいろ食べて来たのだが、本日二回目の朝食なのか、昼食なのか、中途半端な時間の食事を頂く。
 
 15分後、コーヒーを頂いて食事を終了。
 
 外には薩摩半島吹上浜が見えていた。羽田を飛び立ってから1時間10分。この先は琉球の島々に沿って台湾を目指す。頭も廻らないので外をぼんやり眺めながらのフライト。
 
 真下に、飛行機。ん、っと思って安直ながらデジタルズームに頼ってみる。
 
 キャセイの機材だ。関空かどこかから出て来た便だろうか。下を取られて抜かれた形になる。しかし、ちゃんとした一眼レフでこんな写真を撮ってみたいもの。
 雲は切れて来たがこのさきはずっと海。青い空と青い海の中を南に、そして南へと飛んでゆく。
 10:57、あと1時間で着陸との案内がある。免税品の販売が間もなく終了との案内。今はどこだろうと飛行位置を出してみると、
 
 台湾がもうすぐそこにある。11:30には高度を下げ始めたようで、
 
 機内に持ち込んだペットボトルが凹み始めた。11:36、ベルト着用サイン消灯。あと20分で着陸だそうで電子機器の使用が不許可となる。台北の天候、気温は30℃だそうだ。そして時計を1時間戻す。
 台湾島が見えてくる。飛行機は川を渡ると台北の西側を回り込んで松山空港へ降りてゆく。西部幹線樹林の駅が見えると右へと旋回してゆく。時折雲に突っ込みながらも確実に高度を落とす。
 台北の街並みがすぐそこの見える最後のアプローチ。街中の空港へ降りてゆくこの感覚、結構好きである。
 地上が間近になるともう松山空港。10:58、Landing、RWY10。そして11:03、Spot in SP 5。 
 
 
 今日も30分近い早着となった。後から上海航空が降りてくるのも6月の焼き直しだ。大陸のお客さんと入国審査で一緒になるのは嫌だが、特にトラブルなく入国となる。
 
 荷物を受けとると早々に保安エリアの外へ。ツアー客や商用客を迎えるガイドがずらっと並ぶお馴染みの景色が広がる。その中に「Mr ●●●」という紙を持って妻が立っていた。これで合流完了。妻は昨日までは友人と台北観光。今日からは夫婦旅行となる。
 MRTを乗り継ぎ、台北車站へ向かう。飛行機が早着した分、流れが早くなり12時過ぎには台北車站に到着する。
 今日はこの後、台湾高鐡で高雄まで。13時の列車には十分に乗れる時間ではあるが、食事ぐらいは台北で取りたい。
 
 ちょっと余裕を見て13時半の列車、指定券を買い求める。
 時間の余裕が出来たので台北車站、2階に上がってみた。ここは色々なレストラン、フードコートが揃っている。時間帯が良いからかどの店も混んでいる。その中から比較的すいていた店に入ってみる。
 
 
 すぐに案内される、というだけで別にがら空きな訳ではない。
 
 
 
 
 メニューを見て適当に4品。少々値が張るのでそれが敬遠されている理由かも知れない。確かに台湾にはもっと安いけど美味しいものがあるからなぁとは思う。まぁ美味しいし、台湾車站構内だし、まぁ良いか。
 ゆっくりと食べたので13時の列車に乗るには少々慌ただしい時間になった。余裕を持たせておいてよかったと思いつつ、台鐡のグッズショップに行く。前回台湾を訪問した際に買いそびれた鉄道雑誌を買っておく。1冊250NTDだから日本円だと800円ぐらい。物価差を考えると結構値が張る。合わせて時刻表を。7月の東部幹線、花蓮-台東電化に伴う改定ダイヤ号である。こちらは25NTD。
 妻の買い物にも付き合ってから高鐡乗場へと行く。
 
 13:30の159列車、左営ゆきに乗車する。
 
 既に列車は入線している。日本の東海道新幹線そのままな700T形に乗車。
 台湾新幹線も3回目の乗車。列車が動き出して、
 
 地上に出るところまでは起きていたが、その後は眠気に負ける。昨日は早めに帰ったが、慢性的な睡眠不足やら朝から飲んだお酒やら、いろいろと眠気を誘う要素がある。
 目を覚ます度に何枚か写真を撮っているのだが、またすぐ眠くなる。眠気に逆らう事無く眠るとまた20〜30分が経過している。
 
 夏らしいいい天気なのだが、ここの所、高雄はずっと雨だそうだ。連日の雨で先日爆発を起こした現場が水没したなんて話を妻に聞く。
 
 また寝てしまった。台中の街が見えている。飛ばし続ける159列車も台中の駅には停まるようだ。速度が緩む。また眠る。
 
 6月に通った時には実りの季節を迎えていた水田。この季節には二期作の二回目らしい。シートが掛けられているのは、水温を上げて稲の成長を促しているのかな、と思いながらまた寝る。
 
 速度が緩むと15時近く。台北から1時間半だが、左営まではあと6分。どうやら高雄郊外まできているようだ。目の前の空き地に水が浸かっているのは長雨のせいかも知れない。
 予報だと今日も雨だったらしいが、高雄に着いてみると立派な晴れ。
 
 外に出るとむっとした熱気に包まれるが短い夏休みが雨に見舞われるよりは良い。
 さて、捷運で高雄市内に向かう。前回買い求めた高雄のICカード、Ipassの残高がまだあったのでひとまずそれで移動する。
 
 地下鉄は車内がラッピングという車両にあたった。日本でもおなじみのキャラクターが車内を飾る。台湾でも人気のようでメッセージ到着の着信音、あちこちで鳴っている。
 5月乗って馴染んでいる高雄の地下鉄。何の戸惑いもなく今日の下車駅。美麗島まで行く。今回のホテルはここが最寄り。地下鉄の結節点で慣れないと分かり辛い構造だが、前回何度か利用しているので全く問題なし。
 
 壮麗なステンドグラスも物珍しくなくなってしまったが絵になるのは間違いないので撮っておく。ここを360°撮影できる全方位カメラで撮影している人がいた。全方位カメラの正しい使い方かも知れない。
 外に出てしばらく歩く。今日は高雄のこの界隈で何軒か見かけるホテルチェーンのうちの一軒に泊まる。24時間、アイスが食べ放題という不思議なサービスをやっていて、そのせいかも知れないが、子供連れのお客さんが目立つような気がする。
 
フロントには妻宛てに荷物が届いている。送り主は台中のお菓子屋さん。お取り寄せをフロント留でやってもらったのだ。
 高雄滞在。ノープランだが、夜市を見に行くことにした。前回はこのホテルからほど近い六合観光夜市を見学したが、今回は別の夜市を志す。まずは
 
 お馴染み六合観光夜市の会場を通り抜ける。この時間帯、夜市は絶賛準備中。
 前回も訪れた大きな文具店を物色した後で地下鉄に乗るべく高雄車站へ。
 
 既に時刻は17時を回っている。ちょうど帰宅の時間になったようで、大通りは一人乗り、2人乗りのスクーターが闊歩してゆく。

 捷運で瑞豊夜市の最寄り駅、巨蛋站へ。まだ外は明るく、夜市という時間でもないので時間構成を兼ねて百貨店に寄る。ここにもあったのかと思う漢神百貨。日本の阪神百貨店が協力したという店内のつくりは日本の百貨店そっくり。同じ調子で時間をつぶすことが出来る。
 
 すっかり暗くなったので夜市に行ってみる。百貨店から駅へと戻り、反対方向に少し歩いたところ。賑やかな一角があって、そこが夜市だった。
 
 こちらは100mだか150m四方ぐらいのエリアに出店が密集しているような雰囲気。六合は殆どが食べ物屋台だったが、 こちらは食べ物だけでなく雑貨の屋台なんかも並んでいる。
 
 勿論、目立つところには食べ物が多いのだけど、
 
 昔ながらパチンコがあったりする。
 
 こちらはビール瓶起こしというゲーム。店の人が手本を見せてくれるのだが、実際なかなかうまくいかない。
 
 メリーゴーランドまであった。しかもお客さんがいた。
 
 
 夜市=食べ物って考えがちだけど、地元密着の夜市は色々な出店があるのねんと感心する。観光客向けの店だけ見てても分からない事がいっぱいあるのだろうなぁ。
 非常に楽しい夜市だったが疲れが出て来た。今日はもう戻る事にする。捷運で美麗島。六合夜市の脇を通ってホテルまで。明日も何をするか決めていないのだが、まぁ、何とかなるでしょ。