今日で帰国

 日曜日。つまり帰国日。朝8:20何て便に乗るべく起きたのは5時前。さして荷造りする程の事は無いのでひとまず身支度だけで動く事が出来る。5:45ぐらいにはチェックアウトする。
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 まだ暗いシンガポールの街は雨が降りこめる。眠るような静かな夜明け前。ちょっと歩けばあるMRTの駅はあるけど日曜日は電車の動き出しも遅いそうだ。一台待っていたタクシーでチャンギ空港へと向かう。チャンギのターミナルは3つありJALはT1から。運転手にはT1と伝えていたけど、Japan Airlinesかと聞かれて近くにチェックインカウンタの近くに着けてくれた。
 6:00過ぎ、空港到着。この時間、朝出発の搭乗手続きをする人で混雑。空港だけはひとあし早く朝が来ている。
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 搭乗手続きは何事も無く普通に終わる。つまりインボラアップグレードとかそう言う事も無し。これで出国ではあまりに呆気なく、スタンプを押して貰う前に軽く朝食はシンガポール風に
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 カヤトーストなるものを頂く。甘めのペーストを挟んでこんがり焼き上げたトーストにコーヒー。これも甘め。
 さて出国。出国検査に行く前に航空券のチェックがありまずそこに並ぶ。前の人が航空券とパスポートをしっかり見比べられていたけど、自分はパスポートの表紙と航空券をちらっと見られただけで終了。アジア方面は日本のパスポート、本当に強い。何とかして手に入れたいと言う人の気持ちも分からなくはない。
 出国検査のゲートを通過すると4日前に着いた場所そのもの。ラウンジに行って
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 ビールを。まだ朝7時だけど、まあ旅行中は良いや。JALの客、つまり日本人が大勢いる場所は久しぶりだ。少し地獄をあげたりした後、少し早い目に搭乗口に向かう。セキュリティ検査がまだなのだ。さすがに3連休の最終日。搭乗口前にあるセキュリティチェックには行列が出来ている。しばらく並んで無事通り抜けると始めて待合室がある。搭乗口ごとの検査ってバンコクでも体験したけど、ちょっと不思議な感じがする。効率良いのかな。

JL712 JA702J B777-200 SIN-NRT

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 待っている飛行機はJA702J。写真を撮るとまもなく優先搭乗が始まる。荷物を仕舞う所が無くなると困るのでさっさと乗ってしまう。ここまで流れるように事が進む。機内、ビジネスクラスはスカイラックス。エコノミーは普通のエコノミーと言う機材。ひとまず事前指定しておいた非常口座席に落ち着いて出発を待つ。機内意外と混んでいる。ばっと見渡しただけでは空席は無いように見える。8:19 Door close。成田までの飛行時間は6時間10分だそうだ。飛行中、所々で揺れが予想されるとの事。動き出しが少し遅れる。隣にいたCXが動き出してたせいかも知れない。8:28 Push buck。8:35 Taixing。少し動いてまた止まる。案内が入って出発機混雑により離陸は5分後との事。脇からすっとDC10が入って来て先に行き、そしてこちらも滑走路に向かう。8:45 Take off RWy20C。長い滑走路をしっかりと使ってふわりと舞い上がる。雨混じりのシンガポールが遠ざかると海の上。大きなタンカー、貨物船が何隻も浮かぶ。マラッカ海峡を行く船たちだ。
 雲に入ったり出たりを繰り返す間に呆れる程に大きな空港が見えて来る。先程のチャンギ空港だ。そしてシンガポールの余りに人工的な小さな国土。半日滞在しただけだしあんまり批判的な事は言えないかも知れない。小国の生きる道は大変なのだろうとありきたりな感慨を覚えたのを最後に、地上は雲に隠される。飛行機がカタカタ揺れた。
 8:56、電子機器の使用が許可される。
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 早速外の様子を一枚。相変わらず揺れは続いている。意外と長引く。
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 揺れが消えたなと思ってからしばらく、9:07、ベルト着用サイン消灯。外には青空が広がっている。ようやく穏やかな時間が始まる。成田まで6時間ほど、先は長い。すぐそばのギャレイではサービスの準備が始まっていてあちらにすれば長い戦闘が始まるのかも知れない。氷を砕く音が聞こえる。
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 最初のドリンクサービスが廻り始める。時刻は9:30ごろ。まずはビールを頂いてゆっくり。テレビモニタに映るNHKニュースは今朝の衛星放送か。京葉線強風のため運転見合わせ。横浜線強風のため運転見合わせ。なんてスクロールが流れる。日本は春の嵐なのか?
 9:37、機長さんから飛行状況の案内が入る。飛行高度10,700m 対地速度970km/hにて巡航中。この先、南シナ海東シナ海を通過し、沖縄上空を3時間30分後に三宅島の上空を5時間後に通過し成田空港には16時の到着予定との事。成田の天候は雨で気温は15℃と告げられた。飛行中、所々で揺れが予想されると言う言葉が添えられた。
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 今のところ、飛行機は南シナ海上空を穏やかに東北に向けて飛んでいる。長いフライト、映画でも見つつ、時間を潰す。
 傍らのギャレイでは激しくワゴンが出入りする。ドリンクを載せて行くワゴン。ゴミを載せて帰って来るワゴン。今度は機内食を載せて出て行くようだ。ちょっと早い気もするけど日本時間なら、良いところか。始めて日本を意識する。そして自席にも「ラザニアか豚の角煮」と言う選択が廻って来た。ラザニアを頂く事にする。まだ10:45だけど、昼食と言うのだろう。
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 見た目は良くないけどしっかり海鮮も入っていたし、美味しく頂けるラザニア。
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 豚の角煮は見た目通り。ご飯とパン、それに麺はちょっと炭水化物が多すぎかも。
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 食べ終わると引き続き映画だけど揺れ始める。ちょっと大きい。シートベルト着用サインが点灯。時刻は11:05。場所は南シナ海の真ん中。クルーの皆さんも着席したからそれなりに揺れるのだろう。ギャレーに残されたワゴンが天井に舞い上がるような事にはならずに11:11、ベルト着用サインは消灯する。緊張もほどける。そろそろモニタの現在地、フィリピンの西側になる。窓の外は青い海、青い空、白い雲。いつまでも変わらない景色はさすがに退屈。映画だけが淡々と続く。見ているのは釣りバカ日記。昨年5月に訪れた佐伯でロケをした回がちょうど入っていたので興味津々。でもちょっと話の筋が強引かなと考える。映画が終わると12時過ぎ。台湾とフィリピンの間に差し掛かる。機内減光。いい加減寝なさいと言う事かな。
 素直に寝ていれば宜しいのだろうがちょっと物足りない。もう少し飲もうと一本追加。行きよりペースは遅いけど、あまり調子に乗り過ぎるのも難だし、これで良いのかも知れない。飛行機は台湾の南海上から八重山諸島の南海上に差し掛かっている。シンガポールから4時間近く。日本に帰って来たと言えばそうなるけど、成田までは
 2時間以上の長い道のり。島影でも見えたらと外を見てみたけど、雲を散りばめた青い世界がどこまでも続いているだけだった。シンガポールを飛び立って以来お馴染みの景色がどこまでも続いて。
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 モニタの現在地が沖縄上空を示している。13:06。ちらっと窓外を眺めると雲の切れ間から島が見えた気がした。シンガポールを飛び立って以来の地上だ。行きよりもちょっと北側のルートを飛んでいる様子。この先、奄美諸島を舐めるルートだろうが、間もなく厚ぼったい雲が湧き出て来て地上を包み隠す。 
 先程の一本が空いているのに気付いた乗務員さんが「同じもので宜しいでしょうか」ともう一本持って来てくれる。一緒に出てきたのが
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「国内線で配っているものですが」と子供向けのシール。「メモされてるようでしたので」お気遣いは嬉しいけど、やっぱり恥ずかしい。
 照明が明るくなる。13:39。ギャレーの動きが慌ただしくなり茶菓の配布。渡されたのは
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 マフィン。それにコーヒーを頂く。あと1時間20分程で成田に着くはず。
 14:05 紀伊半島沖を通過した後、14:10、あと55分で成田着陸と告げられた。時刻は日本時間15:10。これを境に時計も頭も日本時間に切り替える。
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 窓の外は沖縄を過ぎた辺りから綿あめを敷き詰めたかのような厚い雲か続いている。成田も曇りだそうだ。気温は16℃。あの雲を突き抜けての着陸となる筈。
 15:14 あと25分でベルト着用サインが点灯する旨が案内される。高度12,500m、対地速度1,040km/h。まだまだ偏西風に身を任せたフルスピードで東へ向かっているけど、そろそろ降下を開始する筈。
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 15:33 雲に辺りを囲まれそして揺れ出す。表示される地図によると三宅島上空のようだが 窓の外を見ても分かる筈が無い。表示される高度は8800m。確かに降下しているけど、雲が厚いって事らしい。
 機長さんから案内が入ったのは15:37。4分でベルト着用サイン点灯との事。雲の中の降下となる旨が添えられる。成田着陸は16時過ぎと改めて案内。さてどうなるか。15:40、機体は揺れだし予告通りの4分後、15:41にベルト着用サインが点灯する。
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 真っ白な中、飛行機は揺れながら、成田に向かっているのだろう。雲の中なのか翼の先がうすぼんやりと霞む。
 成田空港混雑、何て案内が流れる。旋回中だとか。15分程待機を命じられたとかで成田到着は16:25見込みとなった。現在の時刻は15:49。
 高度4300m 対地速度430km/hと出ている。延々雲のその連なりをぐるぐる廻っているらしい。機内のどこかがカタカタ鳴る。最初は荷棚の中かと思ったけど機体のどこか、かも知れない。15:55、電子機器使用不可と案内。座席も元に戻す事になる。あと20分で着陸との事。まだ外は白くぼやけた世界が続く。ギシギシと言う軋み音。声の主はギャレーだったりトイレだったり。目に見て揺れているのが良く分かる。飛行機はまだ真っ白な中を廻り続ける。何時になったら着陸なのだろう。16:03 高度1500m 対地速度320km/h。ギシギシと言いながら揺れ続ける。
 うっすら地上らしいものが見えた。16:09。気のせいかとも思ったけどだんだんはっきりして来る。田園地帯ように見える。16:12 間もなく着陸の案内。Gear downしたようだ。利根川らしい大きな流れが窓の先で揺れている。地上がだんだんはっきり大きくなる。高速道路をかすめると不意に滑走路が現れる。16:17 Landing RWy32R。安堵の空気が機内に溢れた。
 飛行機は複雑な誘導路を第二ターミナルへ。残念ながらサテライトへ向かう。16:23 Spot in SP85。先程シールをくれた乗務員さんとちょっと話をしてから降機する。いつの間にか雨が降り出している。
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 嵐の中、お疲れ様でした。
 長い通路、そして連絡電車に乗って向かった先、入国手続きは長蛇の列。まぁ三連休の最終日、しかも夕方では仕方ない。そんな中で全く行列が出来ていなかったのが自動化ゲート。長蛇の列を尻目にさっさと入国出来てしまう。荷物も受け取るとまだ17時前。
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 17時過ぎのスカイライナーに乗れてしまう。ここからがまた長いわけだが、乗り継ぎがこの上なくうまく行ったから今日は気にならない。
 株主優待を持っていたけど雨だったし帰りは日暮里で大人しく京浜東北線に乗り換え。やって来たのはE233系
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 109編成で。横浜は雨がやんでいてならばと関内から歩いて帰る。ジャケットを着込んだけどさすがに寒さが身に染みた。

【サイトアップ アクセスカウンタ】

 サイトアップは惜別6738Fに写真を追加
 http://www.geocities.jp/podaka8525/6738/6738.htm
 アクセスカウンタはチェックせず
 万歩計は4,902