機内誌をもらいに

 さて、出かける。今日は久し振りのムーンライトながら

 95年の登場時から長らく続いてきた東京23:43というダイヤが、この春に変わってからは初めての乗車。出発時刻に馴染んでいないので指定券に表示された横浜の出発時刻、出かける前に何度も確認してしまった。
 以前なら0時を変わったところで洋光台から大船に出れば、18きっぷをフルに使えたのだけど、このダイヤでは大船は確か23:58発。その次の停車駅、小田原までの切符を別に用意しなくてはならず、かなりえげつない事するなと言うのが正直な感想。とは言え、出発が早くなって睡眠に宛がう事の出来る時間が延びた事も事実で、二つを秤にかけてどちらが嬉しいかと聞かれると、三十路を過ぎた身には睡眠が取れる事の方が嬉しい。10年前なら別の答えだっただろうけど。
 根岸線、昼間の人身事故で乱れていたので少し早い目に横浜まで出る。当然、横浜で若干時間を持て余すのだけど、

 101列車、こんなん来てびっくり。時間も潰れました。とは言え8月の金曜日なのに、列車6両と言うのは、没落と言う以外に言葉は見当たらず。

 で、今晩の宿。ムーンライトながら。大垣行き。

 軽くビールを飲んでいるうちに大船発車。無くなると同時に目を瞑り、確か藤沢の通過を見届けたのを最後に、記憶が……


 一度目覚めると静岡。何故か上りホームの2番線に停車中。ずいぶんと長く停まっている様でその間に何本か貨物列車に抜かれ。ここでようやく検札が廻ってくる。静岡を出て一駅二駅、灯りが流れていったのは記憶があるけどその後はzzz。二度目の目覚めは豊橋停車中の時。
 豊橋からはムーンライトながら、各駅に停車。時折ちらちら目覚めつつ気が付くと名古屋を過ぎている。9両のうちの後ろ3両を切り離した関係でそこに座っていたお客さんが通路に溢れている。そろそろ起きねばならない頃だけど瞼が重たく、岐阜を過ぎてようやくしゃんとした。
 少々眠いがひとまず大垣まで。ここまで来ると大阪までの道中。先が見えている。昼間の接続よりは楽かもしれない。眠れる事が条件ですが。

【今日の駅弁】牛肉弁当 ¥950 株式会社井筒屋

 朝食、大阪着いてからウドンでも良いかと思ってたけど、米原が近づいてたら気が変わる。駅弁に手を出してみる。
 この時間、在来線ホームの売店はまだ開いておらず、新幹線側の待合室まで脚を伸ばして手に入れてみた。 


 見た目よりは牛肉、量がありまして。もう少し別のおかずがあれば嬉しいですが、値段を考えればこんなものかなとも。 

 2週間ほど前に眺めた近江路の眺め、稲穂が出るとすっかり秋の様相。そんな中を新快速は気持ちよく飛ばしてゆく、筈が途中駅で急病人発生。7分延。そこから飛ばし方が変わる。草津から先の複々線区間は圧巻。京都までに貨物列車3本を追い抜き、西大路の先の駅間区間普通列車を思いっきり出し抜く。高槻ではちょっと先に出た快速を思いっきり振り切り、飛ばし続ける事、小一時間。それでも5分延までに回復するのがやっと。
 9:14ごろ、新大阪着。大阪の儀式を済ませると空港へ向かう。新大阪からならリムジンバスが良いだろう。

 考える事はみんな同じようで結構混んでるバスに揺られて伊丹空港までは25分ほど。

JN2265 JA846C DHC-8-400 ITM→FKS

 6月に開設されたJACの伊丹-福島・大分線。一度乗っておこうと思いつつこの時期まで放置してしまった。今日は福島線に乗る事にする。ひとまず、

 ラウンジでビールを飲みつつ恥辱を。無線LANも使えるのでここまで分を上げてしまう。地獄のサイトアップも済ませておいた。ほぼ一時間ほどの滞在。搭乗時刻が近づいたので23番搭乗口へ。青空の下、待っていたのはJA846C。

 搭乗口付近の待合室、結構閑散としている。今日の便、空いているのかなと思う。搭乗開始は11:15ごろ。

 歩いて機体へ。その後も少しずつお客さん増えてきて、11:24のDoorcloseの頃には、7割ぐらいは座席、埋まった様子。プロペラが一つ一つ廻り出す。福島までの飛行時間、1時間5分との事。エマージェンシーデモが始まり、11:27、Taixing。昼間の時間帯、閑散とした伊丹空港を誰にも邪魔されずに滑走路へ。11:33、Takeoff、Rwy32R。思いっきり下から持ち上げられるような感触。急上昇しながら機体は左へ旋回を始める。ところどころ、綿飴のような雲を散らした大阪の空を上の方へ、上の方へ。
 先ほどの伊丹空港万博記念公園を望みながら、飛行機は東へと針路を取る。淀川を渡った11:39ごろ、ベルト着用サインが消灯する。

 少し雲が目立つようになって来た。遠くに京都の街を望みながら飛行機は山間へと歩みを進めてゆく。

 遠くに霞む琵琶湖。今朝来た道を空の上からなぞり返して行くような旅。
 11:48、機長さんから飛行状況の案内。現在地は名古屋の西方50kmほどで高度7,600m、対地速度700km/hの水平飛行に向けて上昇中。あと5〜6分で水平飛行になるそうだ。現在、右手に中部国際空港が見えているとの事。

 左手に座る私の眼に映るのは木曽川長良川揖斐川
 この先、11:53に名古屋上空。12:13に熊谷上空を通り、福島空港到着は定刻よりはやい12:40を予定しているとの事。福島の天候は北の風が6m/sで晴れ、気温は22℃とのこと。
 ほぼ同じタイミングでドリンクサービスが始まる。今日はワゴンで廻ってくる。JACの機内でワゴンを見たのは初めてなような気がするけど、あれ、Q400だとワゴンだったっけ?

 ドリンクの種類も多分ジェット機並み。今日はスカイタイムを頂きました。

 小牧空港を見下ろす。11:53ごろ。
 この辺りから少し雲が増えてくる。晴れていれば南アルプスを眼下に、背景には北アルプス八ヶ岳なんて山々を望む素敵なフライトだっただろうが。

 辛うじて見えたのは多分天竜川。11:59ごろ。
 12:07、右手に富士山をご覧頂けますの案内。ならば左手は

 甲府の辺りなのでしょうが、雲が立ち込め、良く分かりません。東に向かうに連れて雲が厚くなって来ており、雲の合間から見えてた地上も厚く閉ざされるようになり。12:13通過予定の熊谷もさっぱり見えません。
 ところで。
http://www.jac.co.jp/entertainment/uprop/index.html
 機内誌が出来て初めてのJAC。是非是非頂いてゆかねばなりませんが、配る気配がありません。仕方ないので。
「すみません、機内誌を下さい」
「機内誌でございますか」
「えぇ、アップロップを」

 っー事で頂いてきました。創刊号。手作り感がひしひしと伝わってくるような誌面。出来栄えとしてはHACの出している『FLY HAC』の方が勝っているけど、まぁ、今後に期待です。
 ちなみに次号の特集は福岡だとか。

 12:21、ほぼ予告どおりにベルト着用サインが点灯する。雲がだんだん近づいてきて、吸い込まれる。次の瞬間、地上が姿を現す。どんより沈んだ地上に波打つ稲穂の列。もう、福島の地だ。地上が現れたり隠されたりしながら、少しずつ地上との差を詰めてゆく。12:28、Geardown。もう地上が雲に隠される事は無い。かぼそい線路が見て取れる。水郡線だ。そんな人の気配がすっと消えて山間へ差し掛かる。ふいに滑走路。12:32、Landing、RWy19、12:34、Spot in。
 「定刻よりも早く福島空港に到着いたしました」の誇らしげなアナウンスに送られてスポットへと降りる。う〜ん、寒い。22℃ってこんなに肌寒く感じたっけ?

 定刻よりも10分早く福島空港へ到着。


 青森、新潟に続き、福島にもJAC。10月からは千歳へも飛びます。北の大地でも頑張って。慣れないでしょうけどね。

帰路も18

 福島には用事は無い。ここからは帰るだけ。
 折角福島まで来たのだから多少は美味しいものでも食べて、なんて事も考えなくはなかったけど、伊丹に向かう辺りから「今日飲み会どう?」なんてメールが飛び交っている。携帯の電源を入れると既に場所と時間が決まっている。少々遅れそうだけど、まぁ、良いか。

 ひとまずバスで郡山へ。
 本当は須賀川辺りに出れたら良いのだけど、丁度いいバスが無い。遠回りだなと思いつつも郡山まで行く。飛行機は早着だったけど、バスは定刻の出発。折角の貯金を吐き出して出発。田舎道をだらだら走る間に何時の間にかうとうと。気が付くと郡山の駅まで来ている。所要40分との案内だったけどバスは少々の早着。13:40の福島ゆきに乗れてしまう程度のタイミング。 
 自分が乗るべき黒磯ゆきは14:24まで無いので、ひとまず構内を見学。


 郡山工場は旧称か。今の名前は郡山総合車両センターだそうですが、が最寄なだけに色々な電車が顔を出します。上は常磐線の501系。下はどこの所属か知りませんが485系。多分、青森あたりの車両でしょうが。

【今日の駅弁】松茸めし ¥900 株式会社 福豆屋

 朝食が米原で昼食が郡山。どうかと思うけど飛行機の威力を味あわせて貰う事にして、駅弁を選択。正直寒かったので駅そばも魅力的だったんですけどねぇ。


 可愛らしい松茸ですが、値段を考えればまぁ上等。山の幸のお弁当と思って食べれば味も上等。

さて18

 40分ほどを郡山駅構内で過す。学生時代の頃、猪苗代に合宿に行くのに、宇都宮で数人はぐれてしまい、郡山で1時間だったか2時間だったか到着を待った事がある。あの時と駅の構内は変わらないけど、行き交う列車は変わった。磐越西線の455系どころか、水郡線からキハ110が追われる事になるとは思いもしなかったし。と思ってやってきた貨物列車。先頭に立つのはEH500
 郡山から黒磯へ向かうのも見慣れぬクルマ。

 E721系。この春に仙台地区に投入された出来立ての新車。もちろん、見るのも乗るのも初めて。

 車内の様子。3ドアの車で扉間にボックスシートが2つって115系〜211系と続くシート配置。ここでこんなオーソドックスなクルマに出会えるとは思いもよらず。っーか、701系って何だったんだろ。
 18きっぷのシーズンだし、それらしいお客さんもいるけど、前回、1月3日に乗った時のような混雑では無い。まぁ落ち着いた雰囲気。列車が動き出す。流れてゆく郡山工場、じゃなかった郡山車両センターには用途廃車となった車両の列、列、列。
 先ほどの郡山も寒かったけど、沿線の風景も寒々と流れてゆく。今にも降り込めそうな雰囲気。白河の城が見える。白河以北一山百文なんて言葉がアタマを過ぎて、白河以南持出厳禁のおらんだせんべいがすっと浮いたのを最後に意識が消える。目覚めると、関東の北限、黒磯。
 在来線で移動していると黒磯と言うのは関所みたいなところで、北斗星辺りに乗らない限りは必ず階段を使った乗換えになる。今日も黒磯ゆきの一番後ろの車から4両分歩いて、階段を上り下り、さらに歩いている間に宇都宮行きがやって来る。

 東北線上野口ではすっかり影の薄くなった211系がこの区間の主役。
 先頭のクルマは人影もまばらで、いよいよ雨の匂いが強くなる。どこかで見たような景色。そうだ、今年の6月10日。
d.hatena.ne.jp
 あの時も雨が振り出しの、那須野路だったな。でもあの時ほど雨は酷くならず。ひとまず列車は宇都宮へ駆け込む。また乗換えは上野ゆきの快速。せっかくなのでグリーン車。となると欲しくなるのが

【今日の駅弁】釣天井ちらしずし ¥550 有限会社富貴堂弁当部

 宇都宮駅構内の駅弁売り場、左に富貴堂、右に松廼屋。売店の前で脚を止めると呼び込みの煩い事、煩い事。もう少しゆっくり選ばせて欲しいと思いつつ。


 あれ、とり飯?って思いましたがご飯はすし飯。確かに散らし寿司。
 新宿直通なら混むであろうグリーン車、同じ快速でも上野ゆきだと空いている。雨に濡れる宇都宮を後にして、先ほどのフライトを綴りながら南下してゆくと天気は悪いままだけど雨だけは上がった。
 今日は新宿へ出るので、上野ゆきの快速は途中で捨てる。蓮田でちょうど湘南新宿を追い抜いたので、乗換え。

 階下席とはいえ、誰も居ないのには驚いた。さすがに大宮で多少乗ってきて、列車の体裁が整う。
 薄暗くなった中、上野へ向かう211系と絡みながら。新宿には18時20分の到着。既に飲み会が始まっていて会場へ誘導してもらう。

 今日、何度目のビールだろ?

 黒糖焼酎をロックで数え切れないほど飲んでた記憶があります。

 でも何故か最後はデザートで〆。帰りは最終の湘南新宿

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 http://potaka.hp.infoseek.co.jp/jkeio/jkeio7721s.htm 
 アクセスカウンタはチェックせず
 万歩計は12,558。飛行機に乗る日の割には歩いたけど、何れ未達。