642A R68編成 その2

 新倉敷で後続ののぞみに抜かれる。広島以来、初めての退避。じっくり見る山陽区間の新幹線駅は意外なほど質素でおおいに驚く。駅の付近も閑散。東海道区間なら、掛川とか新富士でももう少し賑やかだよなぁ。
 久しぶりに大きな駅、岡山着。ここはすぐの発車となる。「姫路、新神戸、新大阪へは後続のひかりが先に到着します」とホームに案内が流れている。親切な案内だけど新鮮。豊橋辺りでひかりの直前にこだまが来ても「新横浜、東京へはあとのひかりが先に着きます」なんて絶対、言わないし。すぐに発車。相生までは結構距離があり、スピードに乗る。必死の220km/h走行をしているはずだ。
 相生、姫路と続けて退避。姫路は8分停車とかなりまとまった時間停まる。いつの間にか在来線が高架化されていて「駅そば」のスタンドが目に付く。18きっぷを良く使っていた頃は姫路で駅そば、お気に入りだったけどしばらくご無沙汰だなぁ。新幹線の改札内にスタンドがあるなら食べたい、とさっき駅弁を食べたばっかりなのに思ってしまう。ホームの下まで降りてみたけどやっぱりと言うか残念と言うかスタンドは無し。諦めて列車に戻る。通過線を望みが通過してゆく。0系の車体が揺さぶられる。
 姫路を発車するとさすがに関西圏、住宅や工場が目に付くようになる。案外と速度が乗らず、在来線の新快速に乗っているのでは、なんて一瞬考えてしまったり。新神戸では「のぞみ90号にお乗換えの方は新神戸で」と案内。最後の一区間、住宅地の海が車窓に現れる。その目と鼻の先に着陸してゆく飛行機の姿。伊丹空港、新幹線から案外と間近に見えるのね。速度が緩んでゆく。まもなく新大阪の案内が流れ、ポイントをガタゴト。下り本線を横断し、離れ小島のような21番線ホームへ。14:04、定刻どおりの到着。少ない乗客が降りてゆくと清掃員が乗り込んでくる。折り返しは14:24の広島ゆきとなる。

 14時過ぎの新大阪にいる。今から横浜に帰ろうとすればそのまま新幹線に乗ってゆくのが早いだろう。でも今日は飛行機で帰る。まずは一駅大阪まで。来阪時の儀式とも言えるスイカチャージを済ませると阪神梅田の駅へ。これから三宮経由神戸空港へ。伊丹にしなかった理由は神戸からの便の方が運賃が安かったから、阪急でなく阪神にしたのは阪神にはしばらく乗っていなかったから。変な行動だとは思うけど、種を明かして行くと大それた理由がある訳ではない。
 山陽電車
 写真:阪神梅田14:40の直通特急阪神に乗るつもりだったけどやって来た電車は山陽電車でした。
地下の阪神梅田を出発し、地上に戻ると雨が降り始めている。阪神と阪急が経営統合してから初めて乗る阪神電車、何か様子が変わったと言うところは特に無く、立客がちらほら見える程度の特急は割りとこまめに停まりながら西へと向かう。前回、三宮から大阪まで乗った際の新快速の混雑ぶりを思い出し、この差を埋めるのはただ事ではないなと改めて考えてみたりする。阪神三宮までは30分ほど。出発する時よりお客さんが増えた電車を後に神戸空港へ。