JD1516 JA8977

 18番搭乗口に停まっていたのは新塗装になったJA8977だった。良くは思い出せないが昨年12月、福岡の出張帰りがJA8977だったと思う。搭乗案内が始まる。優先搭乗は3歳未満の小さなお子様をお連れのお客様に、ご搭乗に際してお手伝いと必要とされるお客様。優先搭乗の意味あいがJALANAで違うのかもしれない。どちらが良くてどちらが悪いと言うことではないだろうけど。
 搭乗が始まる。今日は席を決めあぐねているうちに窓側が埋まってしまったので通路側の席となる。初号機なので当然ポケットビジョンは無い。無いのは分かっているけどチャンネルを変えようとコントローラを探してしまう。 
 客室乗務員のアナウンスが入る。なにやら懐かしさを感じてしまう。今朝、1回だけANAに浮気しただけなんだけどな。ところが最後に耳を疑う。
「客室乗務員はドアモードをオートにしてください」
 オート?アームドじゃないの?何時から?こないだ乗ったMD-81はアームドだったよね。正直、悲しい。
 飛行機はほぼ定刻にドアを閉めPushbuckを始めたものの、着陸機が立て込んでいて離陸の順番待ちを食らう。伊丹を離陸したのは15時15分ごろ。羽田までの飛行時間は45分だそうで、その通りに飛べば定刻にはなる。離陸して旋回。テレビモニタで位置を確認すると奈良と京都の間を通って鈴鹿山地へと向かうようだ。通路側で外が見えないので音楽を聴いて過ごす。3chでジェットストリームをやっている。城達也の声が少し若い。自分が聞きなじんだ頃は引退する前の数年間だから本当に円熟した頃の声しか知らなかったりする訳。ゆきのANAのCDのことを思い出し、CDを売っていないかとJALshopを見てみたけどよく分からない。載っていたような気もするのだけど。機内誌のプログラムには小さく問合せ先としてJALUXのアドレスが載っているだけ。
 ドリンクサービスが来る。キャンペーンが終わったのでビールもしくはリーブパイというサービスは無い。サイトかどこかでハーブティーでくつろぎの時間を見たいな事を読んだ記憶がある。試しに「紅茶を」と頼む。「お茶ですか」「いえ、紅茶を」「失礼いたしました」
頼む人が少ないらしい。紅茶はすぐには出てこず、ワゴンが去った後にお待たせいたしましたともって来てくれた。
偏西風にうまい事乗ったようで機体はすでに伊豆半島を越えて大島に差し掛かろうとしている。シートベルト着用サインが点いた。帰りも飲み物をあわてて流し込むことになる。機体はもうしばらく東へ飛んだ後に北へと転進した。普段とルートが微妙に違うような気がする。10月にNALの成田行きで飛んだルートみたいだ。地上が見えた。ルートマップによると鴨川のあたりから房総半島に入っている。機外カメラが前方を映し出す。既に夕闇が近づいており機体の向かう先、京浜工業地帯の灯りが美しく映える。
 到着した後で迷惑だろうとは思ったけど、ドアモードの話を聞いてみた。ボーイング777のみ、9月から変更したそうだ。ただしエアバスやMD機はメーカの関係上、変わることは無いとの事。
 展望デッキに出てみる。着陸時にはまだ出ていた太陽も西の彼方に沈んでしまった。まだ明るさは多少残り感度を上げれば何とか撮影は出来る。ちょうどJA009Dが到着する。もう一機ANAA320が来る。でも撮影はここまでだった。