2024-12-15

 日曜日の朝を東京都内、蒲田のホテルで迎えている。目覚ましが鳴るとまだ5時。早いが起き出す。昨日は飲んで寝てしまったのでシャワーやら何から含めて、身支度を進める。
 6時前にはホテルを出る。京急蒲田の駅まで歩くと

 羽田ゆき。59SH運用は606編成。横浜からの快特は辛うじて座れない程度の乗り具合。立たされ小僧で空港線内の通過駅を見送る。10分弱で羽田空港、国内線ターミナルへ。

 日曜日、明日からの仕事に備え今日は早々と帰る。帰るのたが、ちょっとだけ遠回り。今から普通に間に合う6:30の伊丹ゆきでは無く6:55の秋田ゆきに乗る。理由はおいおい。ひとまず保安検査の後、ラウンジに。

 朝の羽田は久しぶり。とは言えそうそう変わりはしない。昨日と似たような軽食を朝食とする。出発までの間は、京王線恥辱を進めておく。

JL161 JA243J ERJ190 HND→AXT

 20分前を目安に席を立つ。バス連絡かと思っていたが、今日の搭乗口は18番。羽田空港の果てであった。その果てに赴く。着いてみると搭乗開始を待つ人はちらほら。行列もない。

 間もなく6:40搭乗開始となる。待っているのは

 JA243J。今日はクラスJを予約している。1人掛けの大ぶりな座席に落ち着く。

 羽田に着いた頃は暗かったが、夜が明けている。搭乗が進むと4割ぐらい席が埋まっただろうか。6:47 Door close。クラスJにも空席がある。
 乗務員の紹介があってエマージェンシーデモへと移る。6:56 Push buck。7:01 Taxiing。朝の太陽が機内を照らす中、誘導路を進む。

 滑走路端まで全て順調。7:08 Take off RWy16R。北へと飛び立つとすぐに右へ旋回。

 朝焼けのお台場を見て東京湾上を進む。視点をずらすと

 東京と富士山がよく見える中、東京湾を左右に振りつつ高度を稼いでゆく。そして関東平野を内陸へ。少しづつ郊外の田園地帯に景色が変わる。

 渡良瀬遊水池が見える7:16、リクライニングとテーブルの使用が許可される。揺れはないが、しばらく様子見らしい。遠く、日光連山が雪化粧している。

 7:20 ベルト着用サイン消灯。20分ほどで再び点灯するとの事。ベルト着用サイン消灯と裏腹に窓外は雲が出ている。そろそろ白河以北。やはりらしくなってくる。
 飲み物のサービスが廻って来る。

 二日酔いでは無いのだが、コーヒーという気分では無く、冷たいお茶を頂く。ついでにカレンダーの事を聞いてみる。J-AIRのカレンダー、11月中旬から機内限定で販売している。お調べしますね、との事だったが、後になって売り切れとの事。機内限定販売のカレンダーを買いたくて、羽田-伊丹をJ-AIRで乗り継げる行程にしたのだが、最初の機会は空振り。つい「次の便で聞いてみます」と余計な事を言ってしまう。次の便って、何だ。

 飛行機は白河以北、雲海を見下ろしつつ、揺れもせずに順調に飛んでいる。
 7:42 ベルト着用サイン点灯。降下を開始すると雲海が徐々に迫って来る。次第に雲をかすめるようになり、ちょっと揺れ。そして視界を奪われる。揺れることしばし

 次第に地上が見えるようになる。散々雪雲の上を飛んで来たのだが、何故か雪景色に意外という印象を持つ。今年はずっと暑かったから、冬も暖冬だと思い込んでいる節がある。
 雄物川の流域、美味しい日本酒を醸す辺りを見つつ高度を下げてゆく。北東へ向かっていた飛行機が左に旋回すると針路は北西。秋田空港への最終コース。

 7:52 Gear down。秋田空港近くの丘陵地帯を見て、7:56 Landing、RWy28。減速すると誘導路へ。秋田空港周辺の天候、曇りで気温は1℃との事。最終目的地まで暖かくしてお過ごしください、と挨拶があって、8:00 Spot in SP3。

 空港も雪景色であった。

 エプロンの隅には除雪部隊も控えている。間もなく準備が整い降機する。来る時には全体を見れなかったJA243J、

 最後にしっかり眺めてから制限エリアの外へ出る。
 預けた荷物は無く身軽なまま、外へ向かう、

 今日の161便。ずいぶんと早着であった。この後の伊丹からの便も早着する様子。
 昨日、鉄道博物館ED75-775号機を見て、30数年前の秋田に思いを馳せた次の日に現実の秋田に来た。でも今日は市内に出る訳でなく、伊丹へと乗り継ぐだけである。出発は9:45。空港で飲み食いできる訳でもなく。何をするわけではないが、せめてオランダせんべいぐらいは買って帰りたい。
 到着階のコンビニで扱っているのは知っているので、まずはそちらへ。何だけど売っている筈のせんべい、姿が見えない。レジの方に聞くと「仕入れが出来なくなった」そうだ。事情はよく分からないが、残念な事である。昨日から期待した事が全て裏に行っている気がしてならず、何とも気が沈む。
 制限エリア内の土産物店にはオランダせんべいの秋田限定品が売っているから、そちらを買う事にする。
 もう少し買い回り。大館駅構内営業花善さんの鶏めしが並んでいればと思い、2階の土産物店へ。こちらも時間帯が早いのか、まだ入荷していない。大館を朝出て、秋田駅に配達してから秋田空港だろうから、もう少し遅い時間か、とこちらは仕方ないと諦める。その代わりに先程買えなかったオランダせんべいの標準品、通常の袋入りはこちらで扱っていた。
 展望デッキに出てみる。

 この時間はエプロンの除雪作業中。5~6台ぐらいの除雪車両が連携して雪を除けてゆく。この動き、どうやって連携するのだろう。指示する人が別にいるのか、個別に無線でやり取りしているのか。

 JA243Jは折り返し準備中。搭乗開始の案内が聞こえる。
 展望デッキも雪が積もっていて、凍える寒さである。我慢は出来るけど我慢する意味は無いので、屋内に引き揚げる。出発までちょっと間があり、カードラウンジで時間を潰す。

 秋田杉らしい木材を多用したラウンジで小休止。朝、機内で飲まなかったコーヒーと共に京王線恥辱をちょっとまとめておく。伊丹からの到着便が秋田空港に近づくタイミングで席を立つ。再び雪の積もる展望デッキへ戻る。

 ちょうど青い方の羽田初便が降りて来る。折り返し9:35の羽田行きとなる。少々遅れている様子。館内では機材変更に伴い座席が変わっている旨、注意喚起を呼び掛ける放送が流れている。

 ついで伊丹からJ-AIRがやって来る。JA216J。こちらは早着。折り返し9:45の伊丹ゆきとなる。
 羽田伊丹の両便、出発が重なるためか、早めの保安検査を呼び掛ける放送がある。そろそろ自分も制限エリアの中へと戻る。

 今の所はどちらの便も定刻出発の様子。少し長めの行列に並んで検査。制限エリアの中へ戻ると土産物屋を覗いてゆく。おらんだせいべいの秋田限定、きりたんぽ鍋味と枝豆味を買ってゆきたい。のだけど、こちらも扱っていた店に置いていない。店員に訊いてみると「仕入れていた問屋が廃業した」との事。そんな事あるの?と驚愕。人気があったんで売りたいんだけど、とは店の人の談。代わりにと言っては難だが、いなふくの製品を買っておく。

JL2172 JA216J ERJ170 AXT→ITM

 10分先に出発する羽田ゆきの搭乗が始まった後、伊丹ゆきの搭乗も案内される。

 出発の20分前、9:25には搭乗開始となる。機内へ進む。今度はモノクラス便。最後部の座席に落ち着く。搭乗が進む。先程乗って来た羽田-秋田よりもお客さんは多いぐらい。搭乗率65%ぐらいだろうか。

 窓外では除氷作業が進んでいる。出発まで余裕がある間にカレンダーの事を聞いてみる。在庫があるとの事だったので

 無事に入手完了。これで買えなかったら何のための秋田廻りか分からなくなる所だった。今朝、伊丹からの運用開始で機内販売品の補充が出来ているに違いない。
 9:34、Doorclose。定刻より10分早くだいぶ余裕がある。乗務員の紹介があってエマージェンシーデモが行われる。9:39、Pusgbuck。9:44、Taixing。9:35出発の羽田行きを制して誘導路を進むと滑走路端へ。9:47、Takeoff RWy28。

 雪化粧した空港近隣の丘陵地帯を見て上昇すると雲の中へ。少々揺れながら上昇してゆく。左手に旋回しつつ機首を南に向けるとなお揺れつつ上昇。

 雲の中を暫く進むと青空に出る。飛行機の揺れは落ち着く。9:54、テーブルとリクライニングの使用許可が出されたのち、9:55、ベルト着用サイン消灯。

 ベタっとした雪雲が広がる様子を見下ろし、飛行機は南西へと向かう。冬の日本海岸らしい天候だが、 

 所々雲が切れている所もある。冬も手加減はしているようだ。
 パソコンを取り出し京王線恥辱を進める。その間に機内サービスが始まる。飲み物のワゴンが前から順番に廻って来る。

 何かコラボしたらしいコーヒーがお薦めとの事。折角なので頂くと操縦席から飛行状況の案内。折角なので、出来るだけ聞いた通りに打ち込んでみる。
 「本日もJ-AIRの翼をご利用頂きありがとうございます。操縦席からご案内いたします。只今、巡行高度34000フィート、メートルに換算いたしますお11,300mの上空を、対地速度650km/hで順調に飛行しております。この先の天候は概ね良好と見込まれます。強いジェット気流、向かい風を受けて飛行中となっております。雲の上の飛行となっておりますが、左手下が新潟、右手下が佐渡ヶ島となっております。この後、小松上空を経由したのち、大阪伊丹空港にはほぼ定刻11:15に到着する見込みです。大阪の天候は晴れ、9℃と報じられております。30分程いたしますと降下開始します。降下に際して風の変化で揺れが予想されます。10:40過ぎにはベルト着用サイン点灯させる見込みです。」
 新潟から先も日本海の上空、洋上飛行で南西に向かう。10:25、客室乗務員から少し遠くではありますが、富士山がご覧いただけますと案内。だいぶ遠いが日本海上空からでも見通しが効けば見えなくはないと思う。今日は富士山と反対側だから、よくわからないけど。また、15分後にはベルト着用サインが点灯するとの事。

 まだ時間があるからか、キャンディーが配られる。飛行機は富山湾から能登半島の付け根に差し掛かり、北陸路を南西へ。昨日の鉄道博物館で見学した日本海縦貫線に沿っての飛行となる。秋田から大阪まで、特急白鳥は11時間だったか。今は飛行機だと1時間半。それがダブルトラックで飛んでいるのだから、時代はやっぱり変わった。
 10:44、ベルト着用サインが点灯する。この先、揺れるとの事。予告通りに揺れが来た後、10:52、着陸態勢に入る旨、伝えられる。飛行機は若狭湾上空で左に旋回。大阪へと向かっている所。

 日本海側を離れると雲が切れて山地が見えて来る。いわゆる森の京都と称するあたりだが、谷間は白くなっており、雪が積もっているようだ。
 地上から雪が消えると飛行機の右手

 遠く伊丹空港が見えるようになる。まだまだ高度は高く、飛行機は南側へと廻り込む。高度を下げつつ淀川を越えて、生駒山地の方へ。普段なら奈良盆地まで出て旋回だが、今日は思いがけず旋回が早い。ショートカットの間、東大阪の街並みが斜めに広がる。早い目に伊丹空港への最終コースとなった。

 右手には太陽の塔と大観覧車、左手には通天閣 大阪城 あべのハルカスがご覧いただけます。大阪の景色をお楽しみください、と案内。何時になく案内が細かい今日のフライト。11:03、Geardownすると淀川を越えて伊丹へ。11:06、Landing、RWy32R。今日は16番スポットに到着との事。伊丹の天候は晴れ、気温は9℃だそうだ。誘導路へと入るとさっとスポットへ。11:08、Spot in SP16。
 早発早着。午前中のうちに無事伊丹に戻る。準備が整い降機する。

 機体を撮りにくいスポットだが、雪世界から戻って来たJA216Jを収めておく。JA216Jにはこの後も秋田一往復の仕事が待っている。
 預けた荷物は無く、制限エリアの外へと進む。

 結局5分程度の早着だそうだが、遅れるよりは余程良い。
 後は膳所に戻るだけであり、余裕がある。この時間、J-AIRが主催で伊丹空の市、というイベントをやっており、各地から空輸した食材を売っている。ちらっと覗いてみたら、食材と一緒に機内販売品も並んでいる。あの、カレンダーも売っていた。
 時間に余裕があるので歩いて蛍池に出る。

 来る時の借りを返すべく阪急電車。十三まで来ると京都線の接続は特急。どこまで阪急で引っ張るか、少々悩むところだが、やって来た特急、7300系のロングシートに思いがけず座れてしまった。ロングシートでも根っこが生えてそのまま着席。

 結局烏丸まで引っ張る。そうなると四条から南下して七条か八条の間になるらしいJR京都までは歩き。時刻は13時になり、いい加減昼食を食べたい時間だが、人の多い京都での食事も気が滅入る。結局、そのまま東海道線の電車で膳所まで戻る。もう空腹、と言う事で

 駅改札脇のパンで昼食を済ませる。先日、一度利用したからか、敷居が低くなったかも知れない。
 自宅に戻ると14時。自宅はすっかり冷え切っている。小休止の後、明日の準備に取り掛かる。一段落が付くともう夕方、外は薄暗くなる頃。
 夕食は大人しく自炊。夜になって妻も帰宅すると土産話以外は日常に戻る。

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