2024-08-14

 日本を離れて4日目の朝。国が変わってマレーシアはペナン島ジョージタウンにあるホテルで目が覚める。時刻は6時過ぎ。
 外はまだ薄暗い。東経135度の日本から東経100度のペナンに来ているのに時差は1時間しかない。標準時のマジック、ペナンの朝は遅い。
 それでも明るくなる。二人とも起きて今日の作戦会議。朝食の前にまず洗濯と決める。日本を出て3日。折り返し点であり、今日あたり洗濯をしておきたい。
 8時から利用可能になるらしいコインラインドリーに向かう。ホテルの向かい、ナシカンダールの店が流行っている。そんな様子を見ながら、コインランドリーまで。先客はおらず、ひとまず洗濯。
 洗濯機は10㎏、14㎏、28㎏の三種類。少量でよいので10㎏を選ぶ。10㎏のぬるま湯で6リンギット

 出来上がるのを待つ間、日本から持ち込んだ本を読み、待つ。時折、地元の人が洗濯をしに来る。一番小容量の10㎏が人気みたいだ。10㎏が空いていないと引き返す人もいる。店の前に停めたクルマで居眠りして待つ人も。
 洗濯出来上がり。次は乾燥機。24分で4リンギット。すっかり寝入っていた順番待ちの地元の人。妻が窓をコンコン叩いて、終わったよ、と伝えると感謝される。
 洗濯が出来上がり、ホテルに戻る。この後はホテルに付いている食事を頂く。外で食べたい気分もあるが、市中の両替商が開くまでは、出費は抑え気味、抑え気味で行く。
 ホテルの朝食会場、座るに困る程度に混んでいる。食事は洋食と中華の混浴。豚肉NGなイスラム教徒への配慮もあって、鶏肉が中心になる。

 セルフサービスで作れる麺料理もあって飽きない。
 コーヒーまで頂く。
 部屋に戻るまでにホテルの中をちょっと散策。

 ジョージタウンの市街地、所狭しと建物が並ぶ中で今日のホテル、中庭がある。こんなところで本を読みつつビールを飲めばいいだろうなぁと思う。
 いったん部屋に引き揚げる。今日この後の作戦会議。なんと言っても両替が先で、10時の開店を狙って動くことになる。身支度少々。日焼け止めもしっかり塗ってから、動き出す。
 ジョージタウンの両替商。マスジット・カピタン・クリン通り沿いにある。ぷらぷら歩いて少々。

 通りの名前になっているモスクが目に入る。この辺り、各宗教の寺院が集中していて

 こちらはヒンズー教の寺院。こんな調子でペナンを作る各民族が程よく仲良く社会を作っている様子が垣間見える。
 さて両替。何軒か見て回ったが、結局一番レートが良かった店へ。よくよく見ると以前も利用した事が有る両替商だった。
 少し多めに両替して街中へ。何となく海側へと向かう。

 ショップハウスとはちょっと違う感じだが、クラシカルな建物。これ、消防署なのだそうだ。

 こちらは老舗の胡麻油屋。ここの胡麻油は何度か日本に持ち帰っている。今日も少々お買い上げ。
 海沿いに出るとまた消防署が目に付く。

 日野と日産ディーゼル。どちらも日本車が並ぶ。ペナンに限らず、マレーシアでは、乗用車は国産が目立つ。商用車は作っていないのかしら。
 何度か訪れた事が有るジョージタウン。観光地的な所は行き尽くした感がある。今日は適当に街歩き。何となく、姓氏橋に足を伸ばす。今回は観光地化していない所と思い、姓陳橋へ。「陳さんの桟橋」ぐらいの意味で陳一族が住む海上集落、となる。

 海へと突き出る木橋の横に住宅。橋の上には上水と思しきパイプが通っている。戻りがないのは、下水は海に流しているからでしょうかねぇ。海はお世辞にも綺麗とは言えない。
 先へと歩く。

 人同士がすれ違うのがやっと、みたいな木橋だけが海へと続くようになる。

 どうしてこんな所まで木橋伸ばした、ぐらいの所まで橋は続いていて、その先端、

 媽祖廟がある。海上集落の先に海の守り神。妙に納得して引き上げる。
 さて、インド人街に戻る。

 看板にインド女性の姿が目立つようになり、原色鮮やかなドレスが売られ、独特な雰囲気を醸し出す街。なんだけど変化が一つ。いつ来ても大音量で掛かっていたインド音楽が全く聞こえない。何か規制でもかかったのかも知れない。聞こえたら聞こえたで煩いなぁと思うのだが、無くなってみると意外と寂しい。
 お昼を過ぎて昼食にする。何となくインド人街のレストランに入る。店の軒先で幾つも並ぶカレーを指先でいくつか選んでナシカンダール。

 一緒にアイスミロ、ご当地の言い方だとマイロになる、を頂く。
 一旦ホテルに戻る。この時間、日本より涼しいマレーシアと言えどもさすがに暑い。少し涼しくなるまで休憩。何となくベランダに出て

 日本から持ち込んだビールを飲んでみる。悪くないのだけど、クーラの室外機が置かれているので無駄に暑い。自室の分なら仕方ないが、ベランダが無い隣室の分も置かれているもので。下に降りて木陰でビールを飲む方が良いのかも知れない。けど、公共の場で飲酒をするのは控えた方が良いのでしょうね。
 夕方になって再び出掛ける。この度はちょっとだけ遠出。妻のご要望でガーニードライブへ向かう。
 ペナン島内、どこに行くにもバスが使える。一見さんにはハードルが高そうだが、Google Mapを使うと意外と難しくない。バス乗り場と時間、乗るべき系統を調べて、指定されたバス停に向かう。 

 やってきたバスに行き先を告げ、運賃を払う。区間制なのが少々厄介ではあるが、何とかなる。
  ペナン島は何度も来ているが、ジョージタウンから出た事は限られる。その中でガーニードライブまでの道は比較的、馴染みのある所。見覚えのあるエリアでバスを降りて、ショッピングモールへ。戻りはまたバス。行きと帰りのルートが違うという一見さんにはハードルが高い状況なのだが、ここもGoogleMapで何とか乗り切る。一旦、ホテルに引き返す。まもなく18時になる所。
 そろそろ夕食の時間になる。ペナンの夕食は何と言ってもホーカーが楽しい。自分達が勝手に馴染みと思っているホーカーを考えたが、今日は定休日。そこで2番目に良く行くホーカーまで歩く。
 2軒隣合わせのホーカー。手前の方にサッポロビールが見えたからそちらに入りたいが、生憎の御満席。やむなくお隣に。

 ホーカーは飲み物屋さんが場を仕切っていて、何が無くてもドリンク1杯という制度。主役っぽく見える屋台たちは寄生しているような存在らしい。
 食事をめいめい頼む。屋台に頼むと座っているテーブルまで届けて貰える。お代は届いた時にお支払い。

 フライドホッケンミーとオムレツを頂く。

 サテーは外せない逸品。
 食事を楽しむ間に雨が降り出した。すっかり油断していたが、ペナン島、時々雨という予報だった。雨が大人しくなるのを待ってからホテルに向かう。

 さっと雨が降ったジョージタウン。日本よりも涼しい風が吹いている。そんな中をホテルに戻ると21時前。宵っ張りのジョージタウンではまだまだ宵の口、という所だが、自分はあんまり遅くまで起きていられない。

 追加でビールを。室外機の置かれたベランダもこの時間なら、まぁ悪くはない。ゆっくり頂くとそろそろ一日にピリオドを打つ。

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