マレーシアはペナン島、ジョージタウンで朝も三回目になる。まだ夜の明けきらないうちに目が覚める。京王線恥辱を進めながら朝を待つ。段々と夜が明けてくる。
ホテルの朝食があるのだけど、今日は外に食べに行きたい。折角美味しいものがあるジョージタウン。
夜の明けたチュリア通り。外国人観光客はすっかり消えていて、地元の人たちがちらほら店先で朝食を食べている。朝のチュリア通りは地元の人の物、らしい。
向かったのはシントラ通りでお馴染みの飲茶店。大東酒楼。昨日、一昨日と店の前を通った時は大混雑だったが、朝7時になるかならないかの時間帯、
割と空いていた。天井が相当賑やかだが、これは中秋節の飾りらしい。よく見ると値札が付いていて、売り物であることに気が付く。
ここの店はワゴンが店内を廻って好きな物を頂くタイプ、昔ながらの飲茶店。よく見るとワゴンにガスボンベが付いている。ワゴンでお湯を沸かして温めながら売っているのだ。
早速蒸し物三点。ワゴンの店は欲しいものとワゴンが廻って来るタイミングが合わないと辛いのだが、今日は良いタイミングでやって来た。
直前までワゴンで温められてた点心は評判に違わぬ旨さ。
今度は別のワゴンから大根餅。切り分けられて渡される。
エッグタルトも切り分けられそうになり、それは止めて貰う。
ワゴンにあるメニューも美味しいものだらけだけど、ワゴンで取れないものもある。
おこわと
湯包。蒸し物を目聡く見つけた妻が二皿手にして帰ってきて、頂く。
勢い余って最後は雲吞で〆る。
さて。大東酒楼から一旦ホテルに向かって進む。
ローカルの人たちでにぎわう市場から街中を遠回りしてチュリア通りにあるホテルへ。まだ朝食の営業時間。コーヒーぐらいは飲もうかと、営業時間の終わりぐらいにレストランに行っておく。
10時半までやっている朝食へ10時過ぎに赴く。コーヒーと少々の食べ物。そろそろ仕舞支度になったので部屋に引き揚げる。
さて今日の予定。ペナンヒルに脚を伸ばそうかと思っている。ペナン島の主峰。山頂までケーブルカーが通じてるので、山登りではなく単なる観光。以前、夜景を見に行ったことがあるが、今日は昼の観光。涼みに行くぐらいのつもり。
11時を過ぎて出掛ける。ペナンヒルまではバス。204系統がケーブルカーの乗場まで行く。それ以外にも200番台の系統は割と近くまで行くようだ。バスはJETTYのバスターミナルからコムタに向かうのでチュリア通りを通る筈。
チュリア通り沿いに見えるモスクを眺めて少しJETTY寄りのバス停に向かう。店の軒先にバス停があってこちらでバスを待つ。
なんだけどなかなか来ない。
来ない。
201だか203系統が来てペナンヒルに行くかと聞くと204を待てという。次のバス、運転士からJettyに行け、と言われたような気がした。
気になって調べてみる。すると204系統だけはチュリア通りには入らない、らしい。えっと思ってJettyの方へ。まもなく
一つJetty寄りのバス停で204系統を運よく捕まえる。
バスはチュリア通りには進まず、CATが通る道を進む。昨日バスにのった元ODEON近くのバス停で待っていればもしかしたら1本ぐらい早いバスに乗れたかも知れない。残念。
残念だが、先を急ぐわけでなく、コムタを経由してペナンヒルのケーブルカー乗場へ向かう。小一時間バスに揺られて、ケーブル乗場到着。
結構な人数のお客さんがケーブル乗場にいる。切符を買おうとすると2種類。通常とFastLaneの二つ。通常が往復30リンギット。FastLaneは往復80リンギット。50リンギットは相当な値段差でそこまで急がんから通常にする。
FastLaneだと最優先で行けるが通常の人は呼び出し時間が決まっている。
だいぶ待ち時間があるが、時間が見えているのはありがたい。その間に少し食事を済ませる事にする。ケーブルの駅の外、先程バスを降りた辺りにあった食堂で
ナシレマ。
待ち時間は少し変動するようで14時過ぎの呼び出しが結局5分少々早くなった。ようやく改札の先へ、だけどここも行列。しばらく並んで並んでとなる。
14時半になってようやくケーブルカーのホームに辿りつく。バスでケーブル駅に着いてから1時間半が経っている。この時間を50リンギットで買うのは、まぁ価値観次第かしら。
満員のケーブルカーでペナンヒルの山頂へ。山頂は標高833m。ケーブルの下側は100m以下で山頂は地図で見ると720mぐらいあるから、結構世界が変わる。
だんだんと街が遠ざってゆく。元々2本のケーブルカーを乗り継ぐ方式だったらしい。2本のケーブルカーを1本まとめたようなもので、相当な速度で長々と登って行く。
山頂駅に到着。明らかにジョージタウンよりも涼しい。風が吹くと寒い位だ。
折り返してゆくケーブルカーを見送り、ペナンヒルをぷらぷら。
先程までいた暑い下界を涼風に吹かれて眺める。
ジョージタウンも見えている。
ケーブルカーの順番待ちして登って来たペナンヒル。もう少し滞在する。何となくその辺にあったホーカーとは言わないだろうけど、土産物屋兼飲食店みたいなところで
コーラを頂く。昨日は昼からビールだったけど、今日はイスラム圏らしくコーラ漬けになる。
もう少しペナンヒルを廻る。この辺りは元々英国領だった時の別荘地。香港で言うと太平山の山頂と同じ位置付け。ケーブルカーが通っているのも同じか。
今でも住んでいる人がいるのかいないのか分からないが、別荘っぽい建物が点在している。モスクがあったりヒンズー寺院があったり、案外と生活の匂いがする。でも買い物できるような所はない。別荘地に住むような人だから買い物は召使がするんだろうなぁ。
そろそろジョージタウンに戻る。帰りもFastLaneの制度があるが、この時間、そこまで行列は長くない。1本見送るぐらいで順番が回って来る。
帰りのケーブルも立席。最後方に立って線路を眺める。時折、駅でも何でも無い所で停まるのは途中駅があるから。この辺も太平山のケーブルカーそっくりだ。
下界に下って来た。時刻は17時前。山頂の涼しさが懐かしく思い出される。
ペナンヒルはこれから夜景の時間。今から登る人でケーブル駅は賑わっている。
帰りも、バス。のつもりだったが、20分程待ち時間がある。それならば、とGrabを調べたらちょうど近くにいた。11リンギット、とあるのでそのまま乗ってしまう。バス路線は遠回りをするが、クルマはジョージタウンへ一直線。20分程でホテルの前まで運ばれた。
18時を過ぎてホーカーへ出掛ける。一昨日定休日でふられたホーカーまで足を延ばす。
みんな大好きGAMAの前を抜けてホーカーまで。一昨日と違って営業している空気が伝わってきて、安堵する。
まだ時間が半分以上の席が埋まっている。呼び込みをしていたおっさんにそのまま付いて行って席へ。たぶんこのホーカー、飲み物の営業が2店あるように思われ、競争が激しいようだ。
飲み物を先に頂く。タイガーの大瓶。そして適当に好きな物を立ち並ぶ屋台から選んで頂く。
カリーミーを頂く。カレーペーストは別添え。好みに応じてカレー増しをするタイプ。
手羽先の照り焼きみたいなものを頂く。海老に鶏。宗教的に無難な料理が並ぶし、それらを美味しく喰わせてくれる。
今度はイカ。イカはイスラムではダメらしいのだけど、中華系の多いペナンだからいいのか。
ビール1本、三皿を2人でシェアして小一時間。まだ明るいけどホテルの方へ戻る。
ショップハウスの軒先を歩いて15分程。ホテルの部屋には戻らず、もう少し。食べではなくて足つぼマッサージ。前回来た時に良かったマッサージ店まで足を延ばすが、満員だそうだ。どうしようかと思ったが、この2年の間にマッサージ店、何気に増えている。チュリア通りに見えた店にチェンジしてゆく。こちらは入れる。
足つぼマッサージは1時間で50リンギット。先程乗ったケーブルカーのFastLane代と一緒だ。マッサージ師についてもらい、脚のマッサージを受ける。マッサージ師の着るポロシャツのロゴ、この店の名前だったり別の店だったり。どうやら先程振られたマッサージ店と同一系列店らしい。
案外と気持ちよく時々痛く快適な1時間を過ごす。そして明らかにむくみが取れる。そんなに変わるかと思うぐらい。
すっかり楽になり、もう少し歩く。どこか店に入ってもう少し食べようかとも思ったが、
結局街を歩くだけでホテルに戻る。部屋でビール。少し荷造り。金曜日も夜になっている。そろそろ旅も括る方向へ進む。就寝。
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