5時過ぎに目を覚ました。台湾第二の都市、高雄のホテル。まずは窓外を眺める。

 雨模様である。梅雨の末期に来ているから仕方ないが、3日連続降られている。雨が止んでいたら、六合夜市の先にある朝食店、興隆居の湯包を朝食として食べに行こうかと思っていたが、この調子だと無理そうだ。
 荷造りを仕上げる。スーツケースにはだいぶ余裕がある事が分かる。まだ時刻は5時半。早めに空港に行っても良いのだが、今日のフライトは9:30。搭乗手続き開始はぴったり2時間前なので、早く行っても仕方ない。恥辱を綴る。
 しばらくすると雨が止む。降ったりやんだり。降り続ける事がない事も、この三日間で良く知っている。遠くまで歩く時間は無くなったし、歩く時間が伸びれば降られるリスクも高まるが、近くなら、良いだろ。

 昨日も歩いた路地。早々に営業していた早餐店で湯包と蛋餅をテイクアウト。荷物に余裕が有った事を思い出し、コンビニで適当に持ち帰れるものを買い求める。


 途中、千円自販機らしいものを見かける。日本ではおなじみだが、台湾にも進出していたのか。
 ホテルに戻って先程買い求めた朝食を食べてしまう。

 名店には遥か及ばないが、地元に溶けたような感触は覚える。
 軽く恥辱の続きをやっつけて7時にホテルをチェックアウトする。地下鉄に乗って機場まで向かおう。

 高雄車站。日曜日の7時はがら空きであった。地下鉄の駅まで歩く途中。ぽつぽつと雨が落ちてくる。台鐵の駅舎には何とかたどり着いたが、

 地下鉄の入口までたどり着けないうちに、大雨になった。がっかりだ。すぐ脇がタクシー乗場。乗ってしまう事にする。

 窓ガラスを叩く雨粒を恨みがましく眺めつつ、クルマに揺られて高雄市街地を南へ。

 雨の中でもバイクは元気に走って行く。空港まで15分少々。その間に雨は上がる。高雄駅で雨宿りしていても良かったぐらいの時間である。


 考えていたよりも早く空港に到着する。高雄の出発便は朝に固まっているので、朝早いと出国審査の渋滞に巻き混まれる。ラウンジでゆっくりする事を無視すれば、出発1時間ぐらい前に搭乗手続きでも全く問題ない。
 前に8:50出発だった時は、出国審査で渋滞したが、10:20出発の時は全く渋滞レス。今日は9:30なので、ちょっと?だったが、搭乗手続きが混んでいるだけで、出国審査は問題なかった。

 手続きをして貰い、荷物検査が終了するまで15分程。保安検査と出国審査は10分弱だった。
 制限エリアに入る。

 バニラの姿が見える。8:15出発の成田行き。

 タイガーエアは9:15の関西行き。たまたま日本行きが固まって見えたが、この時間、マニラ、ホーチミン、香港等、近距離国際線の出発が固まっている。
 高雄のサクララウンジは閉鎖されていて、今は中華航空のラウンジを利用する事になっている。中は空いていた。8:35にシンセン行きが出た後はJALのお客さんがちらほらという感じ。

 焼売と餃子、ビールで軽く朝食。

 時間を変えると今度はカレーがメニューにある。日式カレーとビールで早い昼食。