土曜日を横浜で迎えるのは本当に久しぶりの事。ゆっくりと目覚めてまだ8時と言うのか、もう8時と言うのか。何か久しぶりに緩々とした朝を迎える。
9月10日。18きっぷの最終日で、手元には1日分を残した18きっぷが2冊ある。つまり在庫は2日分。そこで今日は妻も連れて小さく出掛ける事にする。勿論、夕方には愛知まで行く必要があって制約も多いから、出かける先は限られる。
10時目標で準備をして10時に少々遅れて地下鉄で横浜。全く下調べをせずに乗った電車は小田原行き。211系のボックスに座れる。本当は熱海行きが望ましいのだが、まぁいい。
どうやらその後が熱海行きの快速らしいので平塚で一本落とす。やって来たのは211系のロングシート車。今度は混んでいて、しかも脚の長そうなお客さんが多い。下手したら座れないなぁと言う雰囲気だったが国府津で座れたのは幸い。小田原でも乗車する人が多く、沢山降りていったのは湯河原。熱海まで乗りとおす人も多い。
さらに西。沼津行きに乗り換えて降りたのが三島。時刻は12時半である。今日は三島で鰻を食べてゆく。
東海道線で鰻と言うと浜松が有名なのだが、三島の鰻も侮れないそうだ。清流があって鰻の育つ環境としては中々のものらしい。
駅の近く、割と有名らしい店に入る。お昼は過ぎているが各テーブルに一組ずつお客さんが居る状態。なかなかの人気。
注文してから出てくるまで結構時間の掛かったうな重は¥2,560。結構いい値段だが、鰻自体が値上がりしているからそんなものかも知れない。
こちらがその鰻。柔らかくてしっかり脂も乗っていて、値段なりの事はある。9月になってから夏バテ対策をしても仕方ないけど、美味しゅう頂きました。
さて。まだ時間が早いので少々三島の街をぶらぶらする事にする。駅の近く、楽寿園という公園があり、そちらを見学。元々皇族の別荘だったところが市立公園になっているのだそうで。入場料は¥300。
14,000年前の溶岩流の上に出来た森と湧水の織り成す庭園には涼風が吹く。木陰にいると本当に涼しく、街中である事を忘れてしまいそうだ。
園の一角には本当にささやかな遊園地もある。メリーゴーランドは1乗車100円、だそうだ。さすがに乗らなかったけど。
駅に戻ってコーヒーで時間調整。自分はこの先、東海道線を西へ。妻は東海道線を東へとなる。ちょうど熱海からの浜松行きが下りホームに来たけど、始発の静岡行きが上りホームで待っていたのでそちらへ。熱海行きに乗る妻を送って
静岡行きの客になる。始発電車は空いていて、ゆっくり座れる。節電で薄暗い車内にしばらく揺られていたら、気が付いたらウトウト。そして静岡到着の案内で目が覚める。
接続は3番線から浜松行きと案内された電車。5両編成が命一杯に混んでいる。
乗って初めておやと思う。長距離の雰囲気、これさっき見送った電車だ。静岡で10分停まって増結をしていたらしい。失敗したなぁと思う。
混んだままの列車は西へ向かう。駅ごとにオレンジ色のユニホームを着た人が乗って来る。清水エスパルスのサポーターだ。車内には水色のユニホームも少々居てジュビロ磐田のサポーター。どうやら今日は静岡ダービーらしい。磐田でやるのだとすれば、殆ど浜松まで座れない事になる。
駅ごとにオレンジのサポーターが乗ってきたけど、島田に来ると初めて水色のサポーター一色になる。エスパルスとジュビロの境界は焼津と島田の間?と言う事なのか良く分からない。
掛川でまたオレンジ色が乗ってきたが、この人たちは新幹線で来たリッチさん、なのだろうか。と思ってみていたらその次、愛野でみんなごっそり降りていった。今日の試合は日本平でも磐田でもなく、その中間点、静岡スタジアムでの試合だったらしい。
ごっそり空いたので座れる。車内も落ち着いた。すっかり夕方の雰囲気、実家に戻るという妻はもう横浜を過ぎている頃だが、こちらはまだまだ静岡である。
日の翳る浜松で再び乗り換え。4両のクロスシート車。先頭は混んでいたが、後ろの方には若干の空席があってありつける。静岡の西。夕暮れの中を一駅ごと丁寧に停まりながら西へ向かう。浜名湖の上を新幹線が鈍い光を浴びて駆け去ってゆく。
三島から3時間。ようやく静岡が尽きて豊橋着。まだ18時を少々過ぎたところだが、乗り換えた快速電車からは
残照が西の空で辛うじて輝いていた。
帰宅するとまぁまぁ早い時間。夕食は何となく自炊。一日休みを追加したお陰で充実した週末になったが、明日からの仕事。気分が重くなる。