帰りもケチケチ


 慌ただしいが、10分で駅弁を食べると向かいに入ってきた211系に座る。先週の金曜日も今日も、昼間の電車は空いていて3両でもお客さんはまばらだ。二駅三駅でさらに客はへり、そして眠気に襲われる。気がついたらもう浜松に着いている。この先は静岡行きに乗換となる。再び211系の3両。昼下がりの電車。やっぱり空いていてこれが日常なんだろうなぁと考える。座席がさらりと埋まったところで出発、やはり数駅でお客さんは減ってゆき、また乗ってきて減って行きの繰り返し。
 今度は島田で降りる。静岡まで行っても熱海行きは島田始発。東海道下りを興津で乗り換えるのと一緒の事。ほどなく電車がやってきて折り返し熱海行きとなる。再び3両編成。がら空き。集めたお客さんをすべて静岡で吐き出す。代わりに乗ってきたお客さん、ちょっと多め。少し時間が遅くなって人の流動が増えてきたかもしれない。清水を過ぎてもさらりと立客がいる程度には乗っている。いつの間にか寝てしまって目覚めると沼津。乗り換え案内に特急あさぎり新宿行きなんてのが聞こえる。三島辺りから踊り子はあるかなぁと思っていたけど、沼津であさぎりに接続するとは思っていなかった。これで新宿に行くのは面白いだろうが、後2分で出発という状況ではいかんともしがたい。そのまま東海道線の客になる。

 長かった静岡県も熱海まで来ると帰ってきた気分になれる。ずっと3両だった電車も熱海からは突然変異の15両。夕方の快速アクティーではあるが、月曜日だから温泉帰りのお客さんもそんなにはおらず、隅っこを選べば楽に座れる。

 ついつい、ビールにも手が出た。小田原過ぎまで一本をちびちび。もう一本欲しいところだけど、もう買えないしさすがに止めておく。
 戸塚で下車。地下鉄で帰宅。家についてみるとまだ17時半。まぁまぁ早く帰れたし、トータルで見れば楽な出張だったかもしれない。

 でも、夜行バスで出掛けるのは、次からは少し考えることにする。