2007-08-04

 3時半だったか、4時過ぎだったかに目を覚ました。あれほど混んでいた車内も人影が少なくなっている。どうやら途中の主要駅、永州や安東(Andong)で大多数のお客さんは降りてしまったようだ。
 お手洗いに立つ間に、どこかの駅に停まる。出てみてびっくり。デッキに何かの袋が一面に置かれている。入る時には無かったのに。数人のおばさんが一個また一個と袋を列車に積み込んでいるのだ。中身は何か穀物みたい。つまり日本で言う所の行商さん。
 袋で埋まったデッキを辛うじて掻き分け自席へ戻る。

 撮った写真の時刻と手元の時刻表を付き合わせると定刻4:10、佐内での出来事らしい。朝の一番列車としての役割も果たすんだなと寝ぼけ眼に考えながら、まだ夜が続いている自分は空いている車内を幸いと席を向かい合わせにして惰眠を貪る。
 まだ夜の明け切らぬ4:55、定刻に終着、釜田(Bujeon)に到着。

 残った数少ない乗客に、朝早いおばちゃん達が三々五々、駅の改札を抜けて街へと散ってゆく。

 朝5時、釜田の駅。洗面所で歯を磨き、顔を洗っても時間はさほど経たない。地下鉄は5時半を過ぎないと動き出さない。待合室が開いていたので暫く過してみるけど、冷房の付かぬ待合室は空気が淀んであまり居心地がよろしくない。

 駅前に出てみた。まん前の市場は既に動き始めている。背景に霞むビルは西面のロッテホテル。
 案外と涼しく、気持ちがよい。朝から路上で涼んでいる人、結構見掛けたけど、何か気持ちが分かる気がした。

1941列車 Mugunghwa 釜田(Bujeon)6:55→8:09昌原(Changwon)


 2日前に乗った東海南部線経由中央線、安東(Andong)ゆきムグンファを見送った後、今日乗車する、慶全線、順天(Suncheon)ゆきムグンファの改札が始まる。ホームへ降りると列車がこちらに尻を向けて発車を待っている。客車4両+電源車+アメリカンタイプのディーゼル機関車と言う、何度も乗ってきた地方路線のムグンファ。
 朝早いけどやっぱり子供連れの目立つ賑やかな車内で出発を待っていると、衝撃も無くすっと列車が動き出す、2日前とは逆方向へ。釜山へ向かう線路が分かれてまもなくヤードが広がってゆく。京釜線と東海南部線との短絡線である伽ヤ線を行く。こちらは昨夏に乗っているけど、昼間乗るのは初めて。京釜線に合流するところを見届けて、若干の睡眠不足を補うべく、目を瞑る。たちまち意識が遠ざかる。
 遥か木浦(Mokpo)へと続く鄙の道、慶全線だけど今日はほんの触りに乗っただけ、昌原(Changwon)で降りる。京釜線にまたやられたか、少々遅れての到着。ここで後続の列車を待つ。

 思いがけず立派と言うか曰く有り気な昌原の駅で30分の待ち合わせ。

1081列車 Saemaeul 昌原(Changwon)8:38→8:58鎮海(Jinhae)

 今日の目的となるのは鎮海線。ここ昌原から慶全線と別れるローカル線。
 昔、と言っても2月に韓国訪れたときもそうだったけど、1日2往復、慶全線馬山(Masan)から通勤列車が乗り入れるだけの路線だった。それだけでも乗りにくい路線なのだけど、それに輪を駆けて乗り難かったのが路線の特異性。
 鎮海線の終点は統海(Tonghae)と言う駅なのだけど、ここ、韓国海軍の基地の中。当然一般人は立ち入る事が出来ない。一つ前の鎮海までならOKらしいのだけど。
 そんなこんなで韓国国鉄の踏破がある程度煮詰まる今回まで放置してきたのだけど、何時の間にかダイヤが変わってた。
 ●列車はセマウルが4往復。大邱から直通する。
 ●全ての列車が鎮海どまり。統海までの旅客営業は休止?
 ある意味乗りやすくなったのだけど、兎に角、とりあえず、乗れるところは乗っておこうと思う。幸い、目の前に、鎮海へ向かうセマウルがやって来た。

 前後に動力車を挟んだ6両編成が今日のセマウル。特室らしい車両は見当たらないけど半室食堂車が連結されている。当然、営業はされておらず長い間放置されているらしい臭気だけが漂っている。
 列車は空いていたけどどういうわけか指定された座席には先客が居たので遠慮して別の席に座る。どんなローカル線でもセマウルはセマウルだから赤い制服の女性乗務員は乗っている。違う席に座っていても特に文句は言われない。
 列車は慶全線と別れてカーブ。昌原の街を望みながら南へとゆっくり走り出した。軍事基地へ向かう線路、と構えているせいか、少々緊張しながらの道中となる。
 でも基地の前にあるのが、

 鉄道車両メーカの工場。地下鉄らしい車両の鋼体が見て取れる。
 さて、列車は最後の一区間へ歩み出す。仰々しい鉄条網をはった場所があるなぁと思って眺めるとどうやら陸軍の基地。バリアを張った入口に迷彩服の兵隊が構えているのが見える。何故かこっちを凝視しているような気がして目を背ける。そうかと思うと民家が続いたり。朽ちたホームもみえた。廃駅のようだが、桜並木が見て取れる。韓国では珍しいかもしれない。
 「※※※鎮海〜」
 どうやら鎮海に到着するようだ。乗っている人、あまり動く様子がないからまだ先、統海まで列車が走るのではと思ってしまったけど、列車が歩みを止めると三々五々、腰を浮かした。

水兵さん、闊歩


 歴史を感じさせる鎮海の駅。沿革を記した案内もある。ハングルは読めないけど数字は読める。「1899.09.18 ※※-※※ 33.8km」とあるからこれが開業年度なのかもしれないとこの時は思う。
 折り返しの列車は10時発。少々時間がある。朝食がまだだし、開いている食堂を探すべく、少し街を歩こう。幸い、まん前に広がっているのは軍事基地ではなく、

 普通の街並みなのだから。
 でも、歩いてくる白い人たち、なんだろう。駅の待合室にも沢山居たけど。みんなお揃いの格好、お揃いの鞄に刺繍されているのは錨のマークに「海軍」の文字。
 そうか、海軍の兵隊さんか。
 こちらではソウルでもどこでも、列車の中でも、迷彩服の人は見かける事が多い。一目見て兵隊と分かる人たち。国民皆兵の国だけに普通に街中を歩いている。けどこちらの主役は白い制服の水兵さん。
 食堂を探しながら、歩いているとどこにでも水兵さんがいる。数人だったり十数人だったり。時には一人で、でも一人のときは必ず彼女連れ。そうか、休暇なんだと思い至る。土曜日の朝9時過ぎ。きっと1日か2日の休暇を頂いて街へと出て来たのだろう。
 飲み屋は幾つも見かけたけど、食堂は駅からしばらく歩いて、ようやく1軒見つけた。ハングル表記だけどメニューと値段が書いているので、一目で食堂と知れる。メニューをじっと見ていると、明らかに「チゲ」と書いているのが幾つか。またチゲかと思ったけど、日常食だからなぁ。本当は「パフ」と書いているメニューの方がずらりと並んでいるのだけど「パフ」となる食べ物、「ピビンパフ」と「キムパフ」しか知らない。何て書いているんだろ。
 とりあえず店に入って「スンドゥブチゲ、ジュセヨ」。発音で外国人と分かったのか、食事中の客が一人こちらを振り向いた。

 朝食には中途半端な時間せいか、店で食事をしているのは数人。やっぱり海軍の関係者らしい。中には彼女連れの水兵さんも。時々、お客さんが来てキムパフのTakeoutなんて買ってゆく。

 スンドゥブチゲは3,000W。この旅行で食べたチゲの中では一番安いけど、味は劣らず。
 食事を済ませると案外時間が経って、列車の出発までは20分弱。やっぱり水兵さんの歩く街中を駅へと戻る。

 駅前に掲げられた街の案内。桜の木がシンボルとなっているのは日本統治時の名残。そういえば坂の上の雲に鎮海湾が出て来た事を思い出しました。

1084列車 Saemaeul 鎮海(Jinhae)10:00→11:44東大邱(Dongdaegu)

 駅には先ほどのセマウルが停車中。1時間の間に統海まで往復しているんじゃ無いかと内心思っていたのだけど、そんな事はなかった。まだ改札には早い時間だけど、既にお客さん、列車に乗り込んでいる。その主役は先ほど街で見かけた水兵さんたち。賑々しい事この上無い。休暇の喜びが言葉の通じぬ異国人にも伝わってくる。
 そうかと思う。この列車、水兵さん達が休暇を田舎で過すべく旅立つための列車なんだ。
 列車が増えた事も大邱(Daegu)まで脚を伸ばす事も、全て納得が行った。今回のダイヤ改定は、鎮海の基地に勤める水兵さん達にとっては福音だったに違いない。

 出発を待つセマウル

 鎮海の駅名板。隣の駅「統海」は消される事なく、歴然として存在している。
 7割がたが真っ白な制服に身を包んだ水兵さん、他に一般客が混じって一人だけが異国人のセマウル、1184列車は10時丁度に動き出す。朝、眺めてきた鎮海の街が流れて行く。

 ただ違うのは乗っているセマウルの車内が賑々しい事だけ。それだけで一人旅のこちらも気分が変わる。鉄条網の門に立つ兵隊もこころなしか穏やかな雰囲気。二度目の車両メーカを眺めて、慶全線が近寄ってくると昌原(Changwon)。今度はここでは降りず、東大邱(Dongdaegu)まで乗り通す。
 あはは、また寝てしまった。気が付くとすでに京釜線に入って速度が上がり、そして速度が緩んで、京釜線での最初の停車駅。密陽(Miryang)

 ※あまりに視線に力が篭ってて、目線入れるの、躊躇われました。
 いやぁ、降りてゆく降りてゆく。水兵さんみんな密陽出身なのかなと一瞬思ったけど、そろいに揃ってホームの待合室へ。っー事は後続列車に乗換えか。この後のムグンファでしょうか。ソウル方面ならKTXの方が圧倒的に早いですが、でもムグンファって事は、皆さん、給料が安いんでしょうね。
 すっかりがら空きになった列車は、京釜線を軽やかに飛ばしてゆく。右側をKTXやムグンファが流れてゆく。貨物列車も通り過ぎる。左側には川が見えている。水遊びに興じる夏色の景色が流れてゆく。見上げると青空。

136列車 KTX 東大邱(Dongdaegu)12:04→13:53ソウル(Seoul)

 東大邱の駅は、熱波に襲われている。茹で上がりそうなほど暑い。

 今日はこの後、ソウルまで。ダイヤ乱れを警戒して、予約は1本後の136列車にしてましたが、134列車で十分だった様子。KTXを1本やり過ごし、セマウルも見逃した後、136列車のKTXでソウルに向かいます。

 KORail最後の乗車、なので特室にしてみました。追加は7,700W。どうでもいいのですが、1日の釜山で切符を買ったとき、日本語の通じる係員(♀眼鏡っ娘)に「特室(とくしつ)にして下さい」と言ったら通じず、「First classで」と言いなおしたのだけど、「グリーン車で」と言ったら通じたんでしょうか。ちなみに特室、韓国語では「トゥクシル」と発音するようです。
 デッキでペットボトルの水とキャラメルを。今日はアイマスクも置いてあったのでついでに貰って自席へ。

 2-1列に並ぶゆったりとした座席。普通席と違って非常に楽。乗り心地を楽しめば良いのだけど、ここで少し恥辱を進めておく。列車は大邱を通過し、KTX専用線へ。景色が真一文字に流れ出す。わずか50分で大田(Daejeon)
 大田(Daejeon)を過ぎると不思議と天気が悪くなってくる。雨が窓を叩き、外は濁流。

 えぇ、濁流。
 昨日と今朝、駅の待合室や食堂のテレビでニュースを見ているとどこかの洪水を流していたので???と思っていたのだけど、ソウル近郊の話であったかと初めて思う。とは言え、列車は速度を緩める事なく駆け続ける。
 お手洗いに行くついで、ペットボトルをもう一本。水のサービスは停車時前後だけだと思っていたらそうではなく、常にOKだった事に今回初めて気が付く。見ていると乗務員も結構手を出しているし。飲む事が認められているのかいぬのか、良くは分かりません。
 先程はなかったお菓子もあるので頂いて行く。


 特室の7,700W。まぁKRパスは半額で乗車可能だから、定価ベースだと15,400Wですか。居住性やサービスの差を考えると安いような気もするし、とは言え、20,000Wで曲りなりに宿泊が出来て、3,000Wでご飯を食べられる事を考えれば、結構なお値段なような気もするし。良く分かりません。
 雨の中、300km/hで飛ばして来たKTXも首都圏電鉄の電車が姿を見せる光明(Gwangmyeong)を過ぎると列車は速度を緩める。線路が幾重に重なり、電車や列車が交錯するようになるとソウルも近い。漢江を渡り、龍山(Yongsan)の駅が流れてゆくと線路が広がり出す。車窓に雨に濡れたソウルの街並み。

 ほぼ定刻、ソウル到着。

 さて、後は空港へ向かい、日本に帰るだけである。飛行機は18:35。少々間があるし、折角のソウルだから、明洞あたりで食事をしてから空港に行こうかと思う。雨なのがちょっと気が重いけど、地下鉄の改札へ向かい4号線。電車で二駅、明洞に出る。
 雨に濡れた明洞。店を探すのもちょっとかったるく。ずっとチゲとかだったので最後ぐらいは焼肉をと思い、適当に焼肉屋さんに入って。


カルビにタンを。

 韓国最後の日にようやく頂いたマッコルリ。美味しかったですが、さすがに値も張りました。全部で49,000Wって日本で食べるのより高いかもねぇ。地方の物価に慣れた身には本当、びっくりの値段でございました。
 最初に韓国を訪れた時から工事を見てきた空港鉄道が3月に部分開業している。これに乗って行きたいけど、まだ部分開業。始発は金浦空港から。
 金浦空港には地下鉄が通っているから、それに乗れば行けるだけど、明洞からどうやって金浦まで行こうかとちょっと悩み、結局、4号線でソウルに戻り、1号線を経て、5号線へ。空港までは所要40分ほど、でもまだ先がある。

 駅には何時の間にか乗換連絡口が出来ていて、誰も向かわない通路へ一人、向かった先に改札口。切符売り場が改めてあって、その先にはまた改札機。

 切符は日本語でも案内があり、購入できるのですが、「現金またはカード」と言う所で迷いました。カードってクレジットカード、それもとTマネーカード(IC乗車券)????
 案内の係員がいたので「チョギヨ」で呼んで、クレカとTマニーを見せて、手振り身振りで「どっち?」って聞いたら、改札機を指差して、次にTマニーを指差し一言、「Possibil」。
 ああそうか、IC乗車券が使えるのね。そうかそうか。「カムサハムニダ」と返して、タッチ&ゴーで構内へゴー。
 地下の奥深く、通勤型の電車が停まっており、これが仁川空港行きの電車。出発時間が分からないけど、とりあえず乗ってしまえ。

 地下鉄とまったく雰囲気の変わらないAREXの普通列車。乗客も明らかに海外への渡航客と思しき人は全く見当たらず。まもなく発車となります。動き出すとまもなく地上。いつぞや見た景色が流れて一つ目の駅、桂陽での案内は「仁川1号線は乗換え」と。8月に乗った仁川1号線。やっぱり1駅延伸でまた乗りなおし、ですか。
 電車は空港島への橋を飛ばすことしばし、また地下へ。幾つか駅に停まると17時ちょっと前、仁川空港到着。明洞からは1時間半はゆうに過ぎてる。よほどの事が無い限り、リムジンバスの方が早いだろうなぁ、今の所は。

 仁川空港の駅にて。

NH942 JA8313 A320 ICN→NGO

 仁川空港。ANAのカウンタはたいそう空いており、どうと言う事無く搭乗手続が終わる。出国手続きも空いており、難なく順番が廻ってくる。
「Busan?」
 と係員に聞かれたけどinとoutが違うお客さん、そんな珍しいかな。特に何事もなく出国手続きも終了。あまりにあっけなく、それが故に出発時刻までだいぶ間がある。今日は上級会員でもなんでもないANAを利用するので、ラウンジを使える身分でなし、時間があっても持て余すだけだ。
 搭乗口近くでコーヒーを飲んでみた。

 何の変哲も無い「アイスコピ」だけどお値段は5,500W。日本円にすると何とびっくり¥700。幾ら空港価格といえども、高くないですか?
 ラウンジが使えることの価値を改めて認識する。これに懲りて海外へはJLonlyとするか、NHでもラウンジが使えるように乗ってみるか、どうするかは謎ですが、色々な意味でいい勉強になったのは間違い無いかと。
 18時ちょっと前。ようやく飛行機がやって来る。

 折り返し18:35発、中部国際空港行きNH942便となるA320が到着。機体番号はJA8313。
 40分弱で折り返し準備が出来るとも思えず、遅延は必死だな何て事を考える。まぁ、ゆっくり構えますか。案の定、「搭乗時刻変更のお詫び」が流れた。18:20に変更だそうな。それも怪しいものだなぁ、なんて構える。でもまもなく「お子様連れのお客様、御搭乗に際してお手伝いを必要されるお客様、スターアライアンスゴールドメンバーのお客様」なんて始まった。折り返し時間、国内線並みである。いや、恐れ入ります。
 何度も書く事になるけど、ANAでは何の優遇を受ける資格は持っていないので、「全てのお客様」が搭乗出来るのを待って飛行機に向かう事になる。指定されているのは「1A」。一番前じゃないですか。早々と予約していたせいかもしれませんが、願っても無い幸せな事。とりあえず座ってしまう。隣の1B、更に隣の1Cは今の所空席。でもどうせ埋まるのだろう。新聞を貰う。国際線なのでまっさらだけど大阪版だった。どこをどう廻って来たものやら。座席は7割がた埋まった様子。
 18:30、Doorclose。結局、隣の座席は二席とも開いたまま。私の口も開いたまま。びっくり。案内が流れ始める。名古屋までの所要時間、1時間35分との事。一通りの案内が終わるとエマージェンシーデモ。この機材、テレビモニタが無かったりする。っーか国内線機材のアルバイトでしょうねぇ。A320って。
 18:35、Pushbuck。結局定刻に動き出したのは立派。18:40、Taixing。延々々々Taixingしてゆく。何処まで行くのかと思っていたら「離着陸機混雑のためしばらくお待ち下さい」と時刻は18:54。 離陸は19:05、RWy15R。窓の外が真っ白になり、軽く揺れる。左旋回をしてゆくとちらっとコンビナートが見えてくる。仁川の工業地帯かと思う。また雲に包まれる。軽く揺れる。
 19:10、電子機器使用OKのお触れが出た。さっそく

 外の様子を。
 名古屋到着は20:40と改めて案内される。少々揺れが続きながらもだんだんと青空が広がってくる。そろそろと思っていると19:21、ベルト着用サイン消灯。

 そろそろ19時半ですがまだまだ明るく。目の前のギャレーでは早速食事の準備。でも案内では「スナック」と言っていたな。
 機内食というか、お弁当と言うのも躊躇われる程度の箱が渡され、熱い飲み物のワゴンと冷たい飲み物のワゴンが別々に廻ってゆく。

 っー訳で今日の「餌」

 キムパフとサンドイッチ。チョコレート菓子。
 JAL関空→仁川ではスナックと証して何時ものおつまみが出てきたこともありますし、こんなものかなと。とりあえず美味しく頂きました。食べてる途中に機長さんから飛行状況の案内。時刻は19:37。高度10,600mにて飛行中と聞き取れる。20:05ごろから降下開始との事。名古屋の天候は晴で気温は28℃と告げられる。

 窓の外には日本海。写真では分かり難いですが、漁火が幾つか浮かんで。
 20:00、まもなくベルト着用サイン点灯と案内。日本入国の書類が配られたり、ソウルと名古屋の時差はありませんとの言葉に、そういえば国際線だったと思い出す。20:14、飛行機が揺れてベルト着用サイン点灯。最終の着陸態勢に入りましたと告げられたのが20:18。流石に早いなあと思う。外は何時の間にか暗くなっていて、どこを飛んでいるのか判別出来ない。20:30、Geardown。ようやく街灯りが見えてくる。滑走路の向き、どっちかなと思っていたら20:33。Landing。RWy36。20:38、Spot in SP18。

 国際線で中部に着いたのは初めてのことで、どんな感じか良く分からなかったけど、あまり大きくない、混雑してない中部空港。上海からのJALが先着していたけどすんなり入国手続き。駅まで出てみるとちょうど20:50の特急が出てゆく所だった。ほとんど国内線で着いたのと変わらない。

 21:00の特急で名古屋に出る。なぜか、こんなんが来ていました。名古屋までは30分ちょっと。

 この時間、まだ東京へ行く新幹線があって、そのまま帰宅する事も出来るけど、何かあって飛行機の到着が遅れたらと思って、ホテルだけは押さえていた。明日は日曜日だし、ゆっくり帰る事にして、今日は名古屋に泊まる事にする。