Bad birthday

 
なんて表示が個人ページにされる日であったりします。 

 目覚めると6時半。なぜか晴れ上がっている。予報では冴えない天気だったのに。まぁ誕生日プレゼント、という事で受け取る事にしよう。自分ひとりが宿泊客な宿を8時半にチェックアウト。ココまで来たのだから龍泉洞を見学してゆくことにする。
 入場料\1,000也を支払い鍾乳洞の中へ。中に入ると冷気に包まれる。足場が整備されていて歩きやすい。真下には何処までも青く深く広がる地底湖。底の底まで透き通って見える。透明度は世界有数だとか。見学に小一時間、たっぷり掛ける。地上に戻ると、地上が酷く暑く感じる。涼しいはずなんだけどねぇ。
 龍泉洞
 写真 龍泉洞内 第三地底湖を。感度3200、手すりの上にカメラを固定して何とか撮影。あんまり感じ出ていなくて申し訳ないです。
 あじさい
 写真:岩泉は紫陽花が満開。龍泉新洞入口にて
 もう一箇所、龍泉新洞博物館なるところを見学できる。鍾乳洞を利用した博物館だって。入口にアジサイが咲き乱れている。季節が1ヶ月ずれているのかな何て思う。再び冷気に包まれ鍾乳洞の中へ。こちらはなぜか撮影禁止と表示。
 見学は終わったけどバスの時間まで1時間強。暇だ。観光地にありがちなレストハウスが二つ並んでいる。メニューの中に「クマ汁」なるものを発見。昼食には中途半端な時間だけど試してみるべし。
 クマ汁
 待つほどしばし、クマ汁が現れる。味噌仕立ての鍋、クマ肉は申し訳程度にしか入っておらず。鯨の大和煮を思い出すような肉でしたが、正直、感想を持てるほど肉が無かったので取り立ててどうのこうのという事は無し。むしろふんだんに入った茸が美味しかったかも。
 やっぱりクマを食べるには阿仁に行くしか無いのかなぁ、なんて考える。真剣に検討しよう。
 バスを待って小本へ抜ける。何時の間にかJRバスは撤退していて地元の会社のマイクロバスに揺られる。乗客3人。川沿いに下ってゆくと不意に築堤が現れてそれが三陸鉄道北リアス線。小本駅に到着。久慈までの切符を購入すると出てきたのは硬券。赤鉛筆の記しがはいっていて今日初めて売れた久慈行きの切符と言う事になるようだ。駅にはポスターが出ている、沿線30万人が1年に1度多く利用すれば黒字転換出来ます、と呼びかける内容。発足当初は第三セクターの成功例だった筈の三陸鉄道も個々に来て存続の岐路に立たされている様子。そんな鉄道ばっかりだなぁ、5月に乗った鹿島鉄道しかり、昨年10月に乗った北海道ちほく高原鉄道は既にないし。
 三陸鉄道
 写真:小本にやって来た三陸鉄道36形。何時の間にか20年選手の車両。
 やって来た列車は2両編成。前一両は座席が転換リクライニングシートに換装されている。サービス向上への絶え間ない努力か。後ろの1両は従来のボックスシート。どちらも空いており、前のリクライニングシートに腰を掛ける。
 列車はトンネルの多い線路を飛ばしてゆく。時折忘れた頃に見える海。どこかの橋で徐行が入る。高さ30mだか何だかの橋とかでちょっとした観光スポットらしい。殆ど地元客の列車では指して意味があるとは思えず、何か自分のために徐行してくれたような気がして申し訳なく思えて、折角なので写真を撮っておく。
 空いていた車内も最後の方で高校生の大量乗車があって賑やかになる。なにやら大きいように見える街が広がって久慈到着。大きいと思えるのはきっと先日来山の中ばっかり通っているから感覚が麻痺しているのだろうなぁ。接続案内が盛岡行き高速バス、二戸行き高速バス、八戸行き列車の順番なのは、まぁ仕方ない所でしょうか。
 今度は八戸線。待っているのはキハ48の2両だけど「うみねこ」のヘッドマーク付き。東北新幹線の八戸開業を機に登場した観光列車だ。座席がリクライニングに換装されているのが目新しいけど窓割と座席割りがあっていない。窓、と言うか車体の構成には手を加えられていない様子。近くの人が窓を大きく開け扇風機のスイッチを入れているのを見て気が付いた。このクルマ、冷房がない。冷房のないリクライニングシート車なんて今の世の中、存在したんだ。折角なので窓を開ける。列車が走り出すと冷気が吹き込んでくる。まぁ、今日の天候なら必要ないのかな。これが何時まで続くと激しく問題なのだろうとは考えますけど。列車は久慈を発車。ちょっとした峠にさしかかり、とたんにスピードが鈍りだす。ずいぶんと長いこと掛けて山の中にある侍浜なんて駅に着いた辺りから記憶が曖昧になる。zzz、らしい。何度が目覚めた記憶が有るけどその度にzzz。どこかの駅でしゃんとした記憶があるけど、さて、何処の駅だったか。窓の外に見える海。何時の間にか霞が出ている。青空も消えてしまった。八戸辺りで夏祭りでもあるのか、浴衣姿のお姉ちゃんが目立つけど、とても夏祭りなんて天気ではない。ウミネコで有名な蕪島も霧に霞んでいる。
 八戸に着くと14時半過ぎ。ずいぶんと乗ってきたように思えるけど距離で言えば60キロちょっとに過ぎなかったりする。
 今日は三沢19時半の飛行機を予約している。まだ時間があるので八戸で軽く食事。

 ほや
 写真:ホヤ刺し \550 味が淡白。こりゃ養殖ですね。 
 寿司
 写真:にぎり 9巻 \1,000 これは美味。お買い得感がありました。