JN2353 JA8768 ITM→IZO

 引き続きJA8768と付き合う、出雲まで。同じ機材だから搭乗口も今着いたばかりの24番A搭乗口から。搭乗口付近の待合室には結構な人数のお客さん。引き続き満席かな。松山からの便で見たような人も数人。ヲタの考える事は同じらしい。到着が遅れたので当然搭乗も遅れる。すぐ目の前で準備が進んでいる。16時半の搭乗開始と放送。実際の搭乗は16:35となる。同じアテンダントさんに迎えられる。
 数列前の乗客がアテンダントさんを叱り付けている。何を言っているの聞き取れないがアテンダントさんが言っている事は聞こえてくる。どうやら出発遅れを起こっているらしい。アテンダントさんによると前の便(つまり松山→伊丹の便)が雲を避けながらジグザグに飛んだため遅れたのだそうな。松山→広島→三次→三原と見えたのはそのためだったのか。しかしアテンダントさんを捕まえて怒鳴り飛ばしてもどうしようもなかろうに。安全確認が遅れてさらに出発が遅れるだけだよなぁ。
 再び、恐らくは本日三度目となる満席の客を乗せて、JA8768は出雲へと向かう。16:43、Door close。出雲までは1時間5分のフライトとの事。同じアテンダントさんがエマージェンシーデモを行うのを遠くに眺めているとプロペラが廻りだしTaixingを始める。16:47。今度もRWy14Lだ。夕陽を一杯に浴びる中、たくさんのギャラリーに見送られる。滑走路端、鈴なりである。ぱっと見た感じ50〜100人。ひときわ高く鳴り響くダートサウンドを残しYS-11は伊丹を飛び立つ。16:49。一旦南へと向かい、淀川を眺めながら右旋回。さきほど着陸時にも見えた尼崎が今度は機体右側に見えて六甲山を越えてゆくと地上は雲に隠れた。
 軽く揺れる。先ほどのゆれが再び、と覚悟していたけど今度はさほど揺れないうちに雲の上に出る。とは言え何時揺れても不思議は無いらしくベルト着用サインは点いたままだ。飛行状況の案内が先に入る。まずは出発が遅れたことへのお詫び。そして巡航高度3,700m、対地速度470km/hで出雲到着予定は17:45、出雲空港の天候は晴で気温は20℃と一通りの情報がもたらされる。17:20、ようやくベルト着用サインが消灯する。キャンディーのサービスが始める。そのとたんまた揺れが来る。アテンダントさんは席に捕まりながらの客室巡回。さすがにすぐに引っ込んだ。
 雲が切れてくる。中国山地に差し掛かっているけど、馴染みも無いしどこなのかさっぱり分からない。17:29、高速道路が見えた。鳥取自動車道?が山並みを縫うのが分かる。17:32、ベルト着用サイン点灯。大山が霞む。雲が出てくるけど今度は揺れない。何時の間にか雲の下に出ていた。宍道湖が広がる。手前の線路に列車が走る。山陰線だろう。17:41、間もなく着陸の案内が入る、宍道湖を横断すると右旋回。田んぼやら何やらがみるみる近づいてくる。17:45、Touch down RWy07。滑走路端までいったんTaixingしたのちUターン、スポットへと向かう。17:48、Spot in。
 ドアが開き、降機する。振り返ると夕陽を一杯に浴びたJA8768が赤く染まっている。美しい。折り返しは在り来たりだけど展望デッキから撮影してみた。LXに300mmを付けてモータードライブ全開、滑走路端から離陸するまででフィルム1本使ってもうた。どうやら松山から一緒だったらしい隣で写真を撮っていた人は慌てて駆け出して行った。まもなく離陸する羽田行きに乗るのだろう。
 さてと出雲市の駅まで出なくてはならないが、リムジンバスは既に行ってしまった。到着便はこのあと19:50にあるから2時間弱待てば脚はある。でも出発機の無くなった空港は既に店じまいの様相。時間があるからご飯でもと思っていたけどそんな様子じゃない。やれやれと思う。どうしようかなぁ。どこか一畑電鉄の駅にでも出てみようか。タクシーで平田市まで10分だって。行こうか。
 停まっていたタクシーに平田市の駅までと告げて走ってもらう。夕陽に染まった田んぼの中をタクシーは走る。思ったよりは距離がある平田市の駅についたのは19時近く。メーターは\2,390となる。まだ日は残っている。出雲市へ行く電車までは30分ほど時間がある。折角なので駅の周りを1周。元5718Fが居る。8個分散クーラ、ベンチレーダ付。一番好きだったタイプだ。ちょいとジンと来た。
 雲州平田と名を改めた平田市を後に出雲市へ向かう。乗った列車は元南海車。本当は京王車に乗りたかったけどこれを逃すと1時間後だし。前乗ったときも南海車だったんだよなぁ。川跡ですれ違った列車は京王車、大社線も京王車だった。う〜ん、がっかり。
 今日は出雲市から夜行バスで大阪へ向かう。1年前なら間違いなく急行だいせんを選んだのだろうけど無くなってしまった物は仕方が無い。問題は手元にチケットが無いという事。大阪方面の便は21:40発梅田ゆき、22:25発三宮ゆき、23:00発京都ゆきと3系統ある。本当は梅田ゆきを考えていたのだけどこの時間、バス指定券を売る窓口は閉まっている。みどりの窓口で聞いてみると梅田は扱っておらず三宮なら売れるのだそうな。三宮系統がJRバスの単独運行、梅田系統は一畑や阪急との共同運行という絡みらしいのだけど。結局ちょっと考えて三宮を出してもらった。
 バスが来るまで近くで軽く飲み。恐ろしく寂しい駅前だけどちょっと歩くと多少店は開いている。タイミングを見計らい駅前に戻る。バスがやって来る。乗客は自分も含めて3人だけだ。644-9961、三列座席のハイデッカー車。このあと松江でも客扱いがあるとか。松江を過ぎたら好きな所に移っていいですよと言われる。最も松江に到着する前に寝入ってしまう。全く記憶なし。