6時前、目覚ましの音で目が覚める。週末土曜日。自分には何もないのだけど妻がこの週末、少々出掛ける。その時間に目が覚めたら眠れなくなってしまった。
 出かける妻を見送る。このタイミングで会社に行けば、それなりに仕事になりそうだが、案外と動けるものでは無い。結局ダラダラ。仕事は明日にしよう。
 休みだし遅れている恥辱を書くべきだが、スイッチが完全にこと切れてしまい、動く気力が全く沸かない。そのまま昼間でダラダラ。いい加減動こうと動いた先が、これ。

 角打ちで小瓶のヱビス黒。どちらかと言うとスイッチを切りに行く方の動作だ。
 お昼前だが、何人か先客がいる。その中でヱビスの小瓶、250円と塩豆、合わせて300円。さすが酒屋価格、めちゃくちゃ安い。
 お昼前に飲むには濃い一本をじっくりと頂く。これで梯子酒のスイッチが入る。あまり大量に飲める気はしないが、適当には飲もう。二軒目へ。
 一軒目は何度か訪問した店にしたが、二軒目は課題店へ。中村川沿いの大衆食堂。

 赤い営業中の幟が頼もしい大衆食堂。営業時間は13時までというから、お昼の営業はあと1時間ちょっと。

 瓶ビールをサッポロで、と頼むと黒ラベルの大瓶が供される。¥450。そのほかの2つのメーカの瓶も揃っている。この選択肢の多さは有難い。

 大皿メニューから適当につまみ的な物を選び頂く。大衆食堂なのだが、完全に居酒屋的な使い方。他のお客さんも飲んでいる人が殆どで、先程の角打ちよりも濃い雰囲気が漂っている。
 さて三軒目を志す。何となく横浜橋を越えてぷらぷら。気が付くと大岡川に出ている。

 嵐を乗り越えた桜が最後の輝きを見せる中、西武の電車が京急線を走って行く。川面にも桜が舞い踊り、先週とはだいぶ雰囲気の違う4月9日の花見になる。

 むしろ今日の方が咲き誇っている、と言って良いのかも知れない。
 日ノ出町に出て三軒目、適当な店に入ったら

 ヱビスの黒を扱っていたのでついつい飲んでしまう。今日二本目。値段は先程飲んだ角打ちの倍近く。椅子代+場所代。中身は同じ。

 いい加減食事時を過ぎているので、食べ物も頼む。色々と食べているし、まだ食べるかも知れないので、シンプルにざるうどんを。濃い出汁が少々飲んだ身には嬉しい。嬉しいけどちょっと足りない。
 街をぷらぷら。もう少し飲みたいと思った所でふと思い出す。関内駅の近くに美味しいそば屋が出来たのだった。そちらへ足を伸ばそう。

 有隣堂本店の裏手、と言えば良いのか。鎌倉の店が野毛に店を出し、更に関内と言うか関外に進出してきた。本店は普通に高級店らしいけど、関外の店は基本立ち食い。券売機があって先払いで切符を買い求める、まるでラーメン屋か何かの風情。値段もラーメン店の方に近いかな。
 強気の値段だが、店は結構混んでいる。時刻は14時近くであり、本来ならピークは越えてていいタイミングだが、早々に人気店になっているようだ。

 焼酎の蕎麦湯割りを頂く。蕎麦は飲み終わった後で別に出してくれるそうだ。そんな融通も利く。

 本日のつまみ、から筍の天ぷら。瑞々しい筍がそのまま衣に閉じ込められている。ジューシーな天ぷら、なんて矛盾する事を言いたくなる。

 杯が空いた後にそろそろよろしいですかと出されたのだ盛り蕎麦。十割蕎麦を頂く。最初はそのままで、と仰るのでそのまま?口に運ぶと、蕎麦の香りが一杯に広がった。
 お昼時に2時間4軒。いい加減おしまいなのだが、自宅近くに戻って、さいごふらっともう一軒。野毛や長者町で何軒か見かける餃子屋さん。ぽつんと離れて吉野町とも蒔田ともつかない中途半端な所に一軒あるのだが、ここが元々は本店らしい。

 サワーを頼むとお通しで冷ややっこが出て来る。注文したのは 


 水餃子に焼き餃子。明らかに余計な二皿だけど、中華街の外側で順調に店を拡げてきた餃子屋の餃子はそれなりに裏付けのある味。するっとお腹に納まる。
 いい加減帰宅。間をあけて一杯、また間を開けて一杯という梯子酒。家に帰るとベットでごろりと横になってしまう。気が付くと夕方。もう流石に大人しくしておく。