JL29 JA707J B777-200ER HND→HKG

 今日は香港に飛ぶ。乗り込むのは10:05に出発するJL29便に乗る。航空券は前回10月にソウルから羽田まで来た時の続き。元からビジネスクラスと言うチケットを使う。年末のこの時期に香港を往復するビジネスクラスの航空券に、ソウル往復の航空券をおまけして貰って、東京発の航空券よりも安くついている。それでも有償のビジネスクラスには変わらない。
 搭乗開始の9:40を目掛けて席を立つ。着いてみると優先搭乗が始まるところだった。

 すでにビジネスクラスの行列は無くなっている。早々に搭乗券を提示して機内へと向かう。

 待っているのはJA707J。ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの3クラス制となっている香港線ではお馴染みの機材だ。宛がわれた座席、3番のHKという右側の窓通路という並びに落ち着く。

 担当らしい香港ベースの乗務員がやってきてコートを預かってくれる。新聞を貰って目を通し、出発を待つ。今日はL1,L2と二つのドアを使っている。エコノミークラスへの搭乗は後ろ側からなので、一番前、Aコンパートのビジネスクラスは極めつけに落ち着いた空気が流れている。白服の先任乗務員が挨拶に来る。
 9:55、Doorclose。9:58にはPushbuckとなる。定刻よりもかなり早い。10:02にはTaixing。

 見慣れない航空会社がスポットに居るのを眺めて飛行機はD滑走路へと向かう。成田の10時は渋滞が物凄いけど、10時の羽田はピークからはずれているのか、とてもスムーズに誘導路を進む。

 青い空と多摩川の河口を眺めてD滑走路へ。前に遮るものはなく、後ろに続くものもないままに進んでゆく。

 早々に滑走路端にたどり着く。一呼吸置き、エンジンが唸りを上げる。10:13、Take off RWY05。
 飛行機を東京湾の上で軽く右へ旋回。高度を稼いでゆく。

 木更津の上空までやって来る。ここで再び右へとターン。東京湾上を南下しつつさらに高度を上げてゆく。

 10:20、横浜の街が見えてくる。飛行機は更に南へ向かうと

 横浜の南部が見えてくる。通勤先が手前に。奥には自宅。毎日片道1時間を掛ける道が今は眼下に一望できる。
 飛行機は三浦半島を横切り相模湾へ。


 太平洋上、低空に雲が目立つ中のフライト。水平飛行に移った後には穏やかそのもので、ゆったりとした時間が流れている。
 ひとまずPCを出してサクララウンジで綴っていた恥辱の続きに手を掛ける。今年もあと一週間。今の遅れを早めに取り戻したい。この5時間でどこまで持ってゆけるか。
 傍から見ると仕事をしているように見えるか見えぬか分からないが、ひとまずサービスが始まる。飲み物と食事のリクエスト。折角のビジネスクラスなので飲みものはシャンパン。食事は洋食のビーフ。ベタな選択だ。

 まずは飲み物が供される。合わせて映画を。恥辱を続けながらでも話が追えるよう、気軽な邦画をまずは一本。
 食事が出てくる。時刻は11時過ぎ。ラウンジでの朝食、控えめと言いつつそこそこ食べてしまっているから空腹ではないけど、出された以上は頂いておく。





 お肉がどんと構える、いかにも機内食、王道をゆくようなメニューが洋食のビーフ

 洋食のポークはシチュー仕立てとなる。
 ゆっくりゆっくりと頂いて、12時にフィニッシュ。最後はアイスが出てくるのが常なのだが、

 しばらく飲み続ける事にする。シャンパンからジントニックのリレーは変だが、酔っ払いの考える事なので仕方がない。

 冬ダイヤ。偏西風を考慮してのフライトタイムは5時間少々。天気が良くてすっかり意識にないけど、やはり風は強いようだ。なかなか先には進まず、よってビジネスクラスの時間、今日はとても長い。
 奥様にどうぞ、

 クリスマスリースのブローチを渡される。よく見ると客室乗務員がみんな胸元に着けているもの。
 これをきっかけに話を少々。「香港で年越しですか」と聞かれたけど残念ながら年末は日本に戻る。妻の誕生日を香港で迎えるのが趣旨の旅である旨、説明しておく。25日出発の年内いっぱいはさすがに長過ぎだけど、今日出発して週明けに仕事、は少々慌ただし過ぎただろうか。
 さすがに飲みすぎた感があり、お水を頼んだ直後、ベルト着用サインが点灯する。時刻は14:40。

 その直後に水が供される。申し訳ございませんが、ベルト着用サインが点灯しておりますので、紙コップで失礼いたします、と。
 飛行機は雲を突っ切る。海と幾つかの島が見えてくる。14:40、管制の指示で着陸は25分後となる旨、案内が入る。香港の空港、いつも混んでいるから仕方ないかもしれない。
 少々うとうとしている間に最終の着陸態勢に入る。高度を下げてゆくと海が間近に迫る。

 空港が見えてくると15:02、Landing、RWy07R。香港と日本の字さは1時間。よって香港時間なら14:02だけど、面倒くさいので時計は日本の時間のままにしておく。

 飛行機は誘導路を進む。何時の間にかターミナルが拡張している香港の空港。その中で比較的入国審査場に近い25番スポットへ15:08に到着。

 降機の際に乗務員さんから妻へプレゼント。誕生日プレゼントだそうだ。ありがたく頂く。後で中身を見たら、メッセージカードとベイリーズ。そして


 メッセージ入りの模型。ありがたく頂戴します。
 さて入国。フリークエントビジターeチャネルが使えるので並ばずに手続き完了。荷物の受け取りまで少々待ち時間があったけど15:30には制限エリアの外に出る事が出来る。
 今回の香港。香港島にホテルを獲っている。その香港島までは機場快綫で急ぐ。行列に並んでチケットを買い求めるとホームへ。空いている電車で香港島の玄関口、その名も香港駅まで24分で運ばれる。地下鉄に乗り継いでホテルの最寄り駅、炮台山駅まで。ホテルに着くと空港から1時間少々が経っている。
 25階建てのホテル、その中では低層階、10階の部屋を宛がわれる。海側の部屋だが、

 お向かいは高層マンション。数えてみると25階建てぐらいだからホテルの最上階でも九龍側は見えないのかも知れない。
 荷物を仕舞い、街に出る。今日は工展會に行く。公式サイトよりもYahooニュースに出ている記事の方が分かりやすいかも知れない。香港の年末飾る大バザール「工展会」キティちゃんヤムチャも みんなの経済新聞ネットワーク 2015年12月22日(火)20時7分配信
 会場のビクトリアパークは地下鉄で二つ隣りの駅、銅鑼湾と一つ隣りの天后の間になる。地下鉄の一駅、二駅ぐらいならトラムに乗る方が良く、わざわざ地下深くまで降りずに、トラムを選ぶ。

 地下鉄駅の手前からひょいと乗れるトラムに乗って銅鑼湾を目指す。途中、銅鑼湾の折り返し地点で前に割り込んで来たトラムが、

 貸切車の128号車だ。香港はこれから暮れてくる時間。貸切トラムから見る夜景は素晴らしいだろう。
 銅鑼湾で降りる。工展会に行く前に両替を済ませておく。前回も訪れたビルの地階。クリスマスの祝日。休日を謳歌するお手伝いさんの姿も疎らになっている。
 両替商。二人合わせての30,000円が1,905HKDとなる。1HKDが約16円。ひところは1HKDが10円だったのだけどなぁ。
 香港ドルが手に入ったので工展会の会場であるビクトリアパークに向かう。銅鑼湾側の入り口まで数分で到着。

 工展会の会場。入場料は10HKDとなる。ここの入場料。香港のICカード、オクトパスが使える。香港は日本と同様、コンビニでもICカードが使えたりするのは本当に便利である。慣れないコインのやり取りをしなくていい分、ICカード決済というのは外国人向け、なんだと思う。

 会場の中、香港の著名な会社がブースを設け、様々な物品を特別価格で販売中。そのお買い得品を買おうとする人たちで賑やかな事、この上ない。
 日本でもオイスターソースで有名な李錦記が大きなブースを設けていて100HKDでとんでもない量の調味料を手に入れることが出来る。でも昨年、一昨年買った在庫がまだあるので今年は手を出さない。

 日本のメーカ、ではないだろうなぁ。稲庭うどん、なんか変。

 試食をやっていたので試してみる。稲庭うどん、では無くてインスタントラーメン。正直、イマイチ。

 こちらは別のメーカ。同じくインスタント麺だけど、いわゆるあえそば。胡麻油の味が効いていてこれは美味しい。ちなみに「おいしい」という日本語は香港で市民権を得ているから通じる。

 こちらは売り物。腸詰饅と言ったところだろうか。1個15HDK、2個だと急に安くなって20HKD、と言った所だったか。二つは要らないので一つ買い求めて食べながら歩く。
 その後は少々買い物。控えめにいったけど、岩海苔の袋が3セット。干し椎茸を二袋。日本語だと貝柱の醤、としか表現しようがない瓶詰が二つ。これだけ買い求める。会場全体を見て回る間に1時間以上経過した。会場は22時まで営業するそうだけど、そろそろお暇する。
 銅鑼湾に戻って少々ウィンドショッピングの後に夕食。特にあてはないのだけど、何度か訪れた事がある人気店は店の前に空席待ちのお客さんがたくさん。そこをスルーして、

 近くにあった茶餐廳に入る。入ってみると


 クラシックな雰囲気、そして現役ではないであろう小道具たち、1960〜70年代を意識した内装だ。中環のスターバックスが同じような趣旨の店だけど、最近の香港、懐古趣味が流行っているのしらん。

 ビールがあったので頂く。青島の小瓶は28HKD。レートを考えると日本並みの値段だねぇ。


 牛腩米、とあるが、米とはビーフンのこと。42HKD。少々薄味。
 店構えを楽しむ店のようで、食事は、、、大した事かも知れない。因みにこの店、後で見たら地球○歩き方に掲載されていた。観光地を訪れたようなものかもしれない。

 その後は繁華街、銅鑼湾をぶらぶらと。途中、寄り道したファストファッションの旗艦店で妻が手ごろなコートを見つけてくれる。800HKDが投げ売り200HKDだそうだ。一着買い求める。
 1時間少々歩いてみると時刻は21時を過ぎる。流石に疲れてホテルに戻る。
 帰りもトラムに乗る。


 温かい筈の香港も12月の夜は冷え込む。長袖シャツを着て来たけどそれでは寒いぐらい。地元の人はもう1枚着込んでいる人が目立つ。ましてやTシャツ姿の人なんて全くいない。
 空いていたトラムも銅鑼湾を越えると大混雑。二階室のにも立席大勢となる。遠くに行くなら地下鉄の方が早いけど、銅鑼湾から北角ぐらいならトラムの方が便利なのか。思いがけない混雑で最後は降りるのに苦労する。
 ホテルの部屋に戻る。

 お向かいのマンションがモザイク状に広がっている。物珍しくて少々写真を撮ってみたが、いつまでも眺めるものでは無い。すぐに飽きてカーテンを閉じる。
 香港の時間で今は22時過ぎ。でも今朝は早起きだった。今日は早々に寝る事にする。