JL7014/AA175 N765AN B777-200ER DFW→NRT

 
 10:30過ぎ、D33搭乗口に到着。既に搭乗は開始していた。成田ゆきの飛行機の中に人がどんどん吸い込まれてゆく。
 
 待っているのはB777-200。レジ番はN765ANとある。写真を撮ると機内に向かう。帰りもダラスから成田の間はビジネスクラスに乗せてもらう。ライフラットシートに腰を掛け、ジャケットを預けて新聞を頂く。次いでウェルカムドリンクが供される。
 
 シャンパンを頂いて出発時刻を待つ。少しずつ乗客が機内に。その流れも途絶える。そろそろ出発時刻。
 
 窓の外にAAの機材が連なるのを眺めていると手元のシャンパンが空く。英語の次に日本語の案内。成田までの所要時間は13時間12分。飛行高度12000mとのこと。まもなく定刻。
 窓の外、スポットに入ろうとして立ち往生している飛行機。先程も少々待たされたが、見ていると5分10分待たされる、と言うのは割とあるようだ。そしてこちらの飛行機も、まだ動かない。
 
 11:20を過ぎる。窓の外、次から次と飛行機が滑走路に向かう。そして飛び立つ。着陸してきた飛行機がスポットへ向かう。成田行きは、動く気配がない。
 お手洗いに立って見る。ドアはまだ開いたままで客室乗務員が談笑中。何があっての出発遅延なのだろうか。
 どこからか苦情が来たのかヘッドホンが配られる。その頃になってDoorclose。11:52。定刻より40分程遅れている。さらに動くまでは時間が掛かる。結局Pushbuckは12:13までずれ込んだ。1時間以上の遅延だが特に理由は案内なかった。
 12:17、ようやくTaixing。
 
 ターミナルBを眺めて誘導路へと進む。誘導路、一本では無いようで他のターミナルから来た飛行機と並走になる。滑走路も複数あるから、
 
 同時に離陸待ち。動き出してしまえば実にスムーズ。成田羽田のような渋滞、離陸待ちなんて事にはならない。
 12:28、Take off RWyXX。
 
 燃料を満載しているからか重々しく飛行機は離陸する。揺れることなく順調に上空へ。
 
 朝着陸した時よりも空気が透き通っているようだ。雲が多いものの、その向こうに乾いたアメリカ大陸が段々と広がって来る。
 
 そしてその雲も無くなってゆくと来る時には殆ど見れなかったアメリカ大陸がその姿を惜しげもなく現してくれる。
 ベルト着用サインは消えないが、機内サービスは早々に始まった。
 
 行きと同じく、お手拭きのサービスから開始。離陸後10分。スケジュールが押しているからなのか、地上である程度準備が整っていたからなのか。
 
 次いでペットボトルの水が全員に配られた。順番が変だが、気にしない事にする。いずれは必要になるものだし。 
 ここでサービスが途切れる、事は無く引き続いてテーブルがセット。まもなくドリンクサービスとなる。ちょっと悩んで
 
 ジントニックを頂いてみる。温められたナッツも添えられた。時刻は12:52。離陸してから25分。ここまではずいぶんと迅速。
 窓の外、一面のアメリカ大陸が続いている。 
 
 雲の無い景色に見惚れる。どこまでも人家の見えない平原と言うのは、欧州に飛ぶときのシベリア以来の景色だが、こちらはどこまでも続く農地。人の手は入りつつ、でも人の息遣いがしないというそれはそれで不思議な景色だ。
 お酒を頂き、ナッツを食べ切る。ちょっと間があってから前菜が供される。
 
 何かお酒を勧められるかと思ったらそんな事は無かった、あぁそうなの?と言う感じ。
 景色と食事のフリッカーは続く。
 
 アメリカ大陸から人の気配が消えて荒野に化ける。この景色が本来のアメリカ大陸なのかなと思う。赤茶けた大地がどこまでも続く。人の気配はどこにもない。
 前菜からだいぶ間が空いて、
 
 メインが供された。帰り便ではチキンにしてみた。そしてお酒は勧められない。察しろと言う文化ではない事は良く分かるから、欲しけりゃ言うべきなんでしょうね。
 飛行機がだいぶ北へと来ている。 
 
 窓の外は雲の景色になった。時刻は13:52になっている。ダラスから1時間半。成田へはまだ12時間掛かるはずである。先は長い。
 先は長いが、食事は最後。デザートが出てくる。
 
 さすがに飲み物を勧められる。コーヒーだの何だの言うのでベイリーズを貰う。
 日本時間ならもうすぐ夜の明ける午前4時と言った所。こちらの時間は午後の2時。いずれにせよ眠くなる所ではあるが、眠くなったら寝る、ぐらいのつもりで映画を見る。
 最初に言語を選べば、選んだ言語で操作はできる。中には日本語の音声が付いた映画もあったり、無かったりなので、うまく選べば何の違和感もなくリラックスして映画を見ることが出来る。ただ中には日本語の音声も字幕もないものもあったりはする。
 映画を1本見る。少々疲れを覚えて少し寝る事にする。座席を横にしてしばらく。随分と寝たつもりだが起き出してみると
 
 窓の外は白い雲。時刻は19時過ぎ。ダラスから7時間が経っている所。午前中に飛び立ちずっと西に向かっているので日が沈む気配がない。
 ちょうど軽食のタイミング。行きは食べそびれたが起き出して頂く。蕎麦とサンドイッチに二択、だったか。
 
 飛行機で蕎麦、と言うと極めていい加減な蕎麦を思い起こすのだが、案外と立派なざるそばが出てきて驚く。飲み物は、本当は酒を飲みたい所だが、客室乗務員、ジュースだの何だのと唱え出すので、冷たい緑茶で。
 もう少し寝ても良かったのだが、もう寝付けない感じで起き出す。しばらく映画。機内は寝ている人が半分、起きて何かしている人が半分、と言った所だろうか。見たい映画を見た後は、少し恥辱を進めておく。
 
 21時近く、ようやく日付変更線が近づいてくる。こうしてみると、西行きはアラスカの近くからアリューシャンへというルート。東行きはもう少し南側を飛んでいた気がするからだいぶルートが違う。外が見えれば楽しいのだけどなぁ。