小雨が降る中、近所のバス停に向かう。今晩は夜行バスで移動。明朝東京駅に到着する。バス停にはツアーバスが来ていて客待ち中。もう一台ツアーバスが来て遠慮がちに停まる。それでも動かないお客さんが数人程。待っていると
他を圧倒するような大振りなバスがやって来る。こちらは路線バスの東京行き。まぁそんな区分も近々無意味になるのだけど。
検札を受けて車内に乗る。今日は1階席を宛がわれている。揺れやすい2階席よりも1階の方が好みである。一番前の席で荷物と脚の扱いには困ったが、それでもまぁ良い。
アイマスクと耳栓をして早々に寝る努力をする。あと数箇所、客扱いがある。下道を行くから停まったり動き出したりする度にショックが伝わってきて寝づらいが、それでも何となく寝たような気分にはなる。最後のバス停で空席が確定するとお客さんが適当にばらける。どうやら寝る体制になる。
バスは三ケ日と足柄で休憩がある。夜行バスを使い始めた頃は休憩の度に降りて写真を撮っていた。最近は、休憩停車で目覚めても無視して寝続ける方が、後々楽な事を覚えた。三ケ日の気配は感じたが、無視して寝て多く。静岡の運転手交代も何となく気付いたが無視。足柄も頑張って寝続けた。
どこかに停まっている気配で目が覚める。アイマスクを外すと、薄いカーテンを通して朝の気配が伝わる。
どこかのパーキングエリアだ。時刻は5時前。首都高三号線、用賀のパーキングらしい。外は雨。予報どおりに雨である。まもなくバスは動き出す。
もう一眠りは出来ず、ぼんやりしていたら首都高を降りるところで明かりがついて霞ヶ関の案内。雨の都心が流れていって5:20過ぎには東京駅日本橋口到着となる。何時も通りの早着だが、用賀で暇つぶしをしないともっと早く着くのかと思う。
肌寒さを感じつつ、バスを降りる。寝ぼけ眼で写真を撮ると後ろにもう一台、バスが来た。
古川始発、仙台経由東京駅行き、ドリームササニシキ。これを見ると何時もスーパーささにしきだっ！を思い出すのはどうでも良いが、こちらのバスも早着である。北と西と二つのバスが毎回毎回、同じように早い時間に着いて顔を合わせるのは、時間が正確と言っていいのかなと思う。
今日は自宅に向かう。東海道線の電車が出たばかりであり、京急にする。早朝の山手線を品川へ。京急も本数は少なくしばらく待った後、
77H運用、1009編成。後は南太田へ向かうのだが、妙な事になった。
電車は早い通勤客を乗せて横浜へ快走する途中、生麦を通過中に急ブレーキ。上り線には回送電車が中途半端な所で停まっていて、こちらは駅を過ぎた辺りで完全に停まる。ぴろぴろと何か信号音。異常発砲で停車という。車掌と運転士が何やらやり取りをした後に、車掌が客室との間、ドアを開けて
「あれ、人でないですかね」
と線路上を指差す。客の視線が集まるその向こう。中途半端な所で停まる回送電車の後ろに何か白いものが見えているが、遠すぎてはっきりしない。人、なのかも知れない。
「下り線支障ないので発車します」
と今度は通常のアナウンス。そして出発。3分遅れだそうだ。どうやら人身事故で確定らしいが、既に現場を過ぎているから、という理由でこの電車は走るようだ。
神奈川新町で普通車が待っていないので横浜まで足を伸ばす。この後の普通車が生麦以遠で停められているとやっかいだが、どうやら新町始発だった様子。すぐにやって来た。
91運用1649編成。多少遅れているが、この電車は動く。後の電車は知らない。そして上りは詰まり始めている。
南太田まで辛うじてたどり着き、自宅まで。7時近くになる。ちょうど起き出す妻を見送り、こちらは身支度。人間ドックには9時に来いと言われている。
どうしようかなぁと思ったが、京急で横浜へ。南太田の駅、
1運用、819編成。待つほど無くやって来て、特急を待避したあと発車してゆくので、何の違和感も無く乗ったが、40分遅れと案内がある。
駅の行先表示も諦めモード。
さて人間ドックへ。毎年この時期、同じドックで検査を受けている。経過観察中になっている事も幾つかあり、その辺を重視して診てくれるので助かっている。
所要3時間と言われているが、実際にはサクサク進む。毎度難儀するバリウムの検査も一頃に比べると飲むべき量が減っているから、割とすんなり行く。
去年よりおなか廻りの肉が落ち、各値も改善されて、どうやら体としては良い方向らしい。まずは安心出来る結果が出た。数年間経過観察中のポリープは少し大きくなった様子。
終わってみると2時間経っていなかった。カメラを持ってきているし、都心方面、東横線に乗ってしまう。
飯能ゆきという特急だが、乗るのは渋谷まで。直通を始めた頃はもう少し新宿まで脚を伸ばすかと思っていたが、3ヶ月が経ってみると自分の使い方としてはそれ程でもないなぁという感じになる。
朝食がまだだし、昼食の時間も近付く。そろそろお昼と思って
