インターバル 中部国際

 「ただいまの時刻は」の言葉が無い代わりに締めくくりのアドリブがつくアテンダントさんの放送に国内線を感じると19:49、Spot in SP9。さて降機。殆どの人にとって旅の締めくくりだろうが、自分にとってははじめの一歩。ひとまず中部国際空港へと足を踏み入れる。

 案内に従い人の流れに乗って歩くと、ひとまずは外に出る事になる。そして今度は人の向かわない方へ。

 一つ上は出発カウンター。ひどくがら空きでその中で比較的人がいるのがJALのカウンター。そちらへ向かう。本日二度目の搭乗手続き。事前指定していた座席を変わって欲しいと言われる。まぁ一人だからどこでも良くいいですよと回答。ちょっと時間が掛かったが手続きは滞りなく進む。やり取りをしているとカウンターの責任者らしい人が来てお礼を言い始めた後「昨日は○○さまにもご協力いただきまして」なんて妻の名前を出されたから驚いた。はぁ、そうですか、そりゃ、どうも、と意味も無くうろたえる。
 手続きの係員には成田で預けた荷物の質量を聞かれた。そういう情報、伝わってないんかい?と思ったけど、10kgはないですよと回答。まぁ意地悪する場面でもないから、いいかと思う。さてそれでは出国しますか。

 出国検査場への入口、ひどく空いていて驚いたら何の事は無い、本日の出発便は残り3便なのである。グアム行き、アブダビ行き、ホノルル行き。便があるだけマシなのか、でもやっぱり寂しい状況ではある。当然人も殆ど並んでおらず、保安検査も出国手続きも何のこともなく終わってしまう。

 出国した先も閑古鳥。まだ出発便があるから仕方なく営業している体の免税店を横目に自分はラウンジに向かう。本日二度目のサクララウンジだ。
 どこの航空会社も同じなのかどうかは知らないが、フラッグシップともいえるラウンジとそうでないラウンジには雲泥の差がある。勿論、タダで酒が飲めるラウンジを捕まえて「泥」と言うのは非常に失礼であるのだが、天国と地獄かというと地獄でもなく、貴族と平民というにはまた違う。適切な言葉が見当たらないので困ってしまったが、とにかく代表的なラウンジとそうでない所では格差がある。
 日本の航空会社で言えば、JALANAも成田のラウンジには力が入っている。羽田の国際線ラウンジには入ったことが無いけど、伝え聞くところによると結構なものらしい。でもたとえばJALで言うなら福岡の国際線ラウンジには食べ物はおつまみとコモパンしかなかったりと、まぁそんな具合になっている。
 で、中部国際セントレア。大した事はないだろうなぁと思いつつ入室。ひとまずご飯。この後機内で食事が出るといってもうんと遅い時刻。この時間が夕食と言うことになるのだけど、

 黒ビール(生)、そばですかい、あられ、おにぎり、以上。お腹は膨れますけど成田のイメージでいるとすごく残念、と言うことになる。それなのに黒ビールのしかもサーバがあるのがとっても不思議。他のラウンジでは見たこと無いから「名古屋名物黒ビール」ってことになるんですかねぇ。

 バーがあるがバーテンダーがいるわけでない。成田のこの時間だとラウンジのバーコーナーにバーテンダーがいて、グァム行きの22時発最終便に乗るのに、バーテンダーさんのお勧めを飲みながらの会話は楽しいものだけど、まぁ過分な期待なのだろうなぁ。