JL3087 JA737J B777-300ER NRT→NGO

 本来の成田国内線利用客、つまりは海外からの乗り継ぎ客でサクララウンジは賑わっている。団体客なのか話し声の高い集団が関西ゆきの案内と共に消えるとあからさまな話し声は無くなった。それでも沢山の人の気配と雰囲気で夕方のラウンジ。その中で京王線地獄の修正作業を進める。橋本急行地獄の6000系部分に目処がついて気分良くパソコンの電源を落とすことが出来る。まもなく時刻は18時。

 ラウンジから抜け道のような通路を通って国内線使用時の裏通路のような所に出る。さらに歩くと65番搭乗口。10月に香港に出掛けたときと同じ搭乗口だ。


この時間、65番から名古屋行き、66番からは伊丹行きが同じ時刻に出発するから賑やかである。まもなく搭乗開始。

 待っていたのはJA737J。1月に新婚旅行で乗った機材だ。クラスJにアップして貰っていて指定された座席は3Aだったから、つまりファーストクラスのエリア。スカイスリーパーソロである。名古屋まで1時間少々だから持て余すに決まっているがまぁ、悪い気はしない。
 搭乗口が賑やかだった割には機内に入って来る人はちょろちょろ。あんまり混まないうちに18:31、Door closeとなった。名古屋までの所要時間、45分と案内される。
 先に伊丹ゆきが搭乗口から離れて行く。こちらの出発は少々遅れて18:41、Push buck。18:48、Taixing。
 滑走路に向かう間に少々寝てしまった。気がつくとまもなく滑走路端、まもなく離陸。一機先へと行き、ついでこちらも滑走路へと進入する。一呼吸おいた後、重々しく速度を上げてゆく。大きなB777-300だから重いのは間違いないけど、名古屋までゆくのに燃料満タンな訳はないだろうからもう少し軽く上がるかと思っていた。19:01、Takeoff RWy34L。成田の市街地が斜めに遠ざかる。
 離陸後もまたうとうと。後のことを考えると少し寝たほうがいいのだが、飛行機に乗るとまとまって寝るわけにも行かず困る。ベルト着用サイン消灯の案内で目が覚めた。19:06である。
 NHKニュースが始まる。飲み物のサービスもあるそうだ。慌ただしいだろうが、今日よく見るとお客さん、あんまり乗っていない。今いるAコンには9席あるうち埋まっているのは多分5席。

 試しにビジネスクラス側を見てみる。こちらもクラスJ扱いだが空席が目立った。プレミアムエコノミー以下は普通席扱いでこちらはそれなりに埋まっている様子だ。

 短いフライトだが離陸時に「後ほどお飲み物をお持ち致します」と予告があって、お盆に飲み物をいくつか載せたアテンダントさんがやってきた。人数は少ないし時間は短いしワゴンでサービスするほどの状況でないのは確か。スープを頂く。ラウンジで沢山飲んだわけでないけど、それなりに塩分が嬉しい。そして恥辱を綴る。
 あと10分ほどでシートベルト着用サインが点灯いたしますと放送があったのが、19:22。気になって窓の外を見ると黒々とした海に突き出た小さな半島。どうやら清水が見えている。その隣の小高い丘は日本平か。まだ静岡なのだが、名古屋でおしまいのフライトだし、目的地が近いのは確か。

 いつの間にか地上が近づいている。すぐそばにあった筈の海岸線も離れていた。そして19:35、ベルト着用サイン点灯。あと10分で着陸だそうだ。電子機器使用NGとなったから初めて窓の外に目を凝らす。既に一面の市街地。どこだろうかと眺めていたら港が見えてくる。大観覧車。どうやら名古屋港が見えている。飛行機は大旋回して向きを変えた。先ほど見えていた名古屋港がどこまでも付いて来てそして伊勢湾に変わる。19:41、Geardown。真っ暗な海が迫ってくる。不意に地上が現れる。19:44、Landing、RWy18。うんと急減速してゆく。誘導路へと逸れると安堵感が流れる。