LoveLove大好き 北海道

 19時過ぎに待ち合わせてさて、夕食の時間帯。何を食べようかと話しているうちに、前に見かけた不思議な食べ物を食べてみようかと言うことになった。

 「北海道ライスピザ 戸井」 
 ニッポン大好き香港人の今のブームは味千ラーメンの熊本ではなく、吉野屋の築地でもなく、北海道なのだそうである。至る所で北海道の文字を見かける。北海道の牛乳を使ったミルクプリンやら北海道のメロンを使ったアイスクリームやら、何にでも北海道の文字、文字、文字。まぁ東京でだって北海道物産展は百貨店の鉄板催事だし、台湾でも北海道ブームは根強いし、試される大地から10年。もはや「食べられる大地 北海道」というブランドは東アジアにおいては強固なものになっている。
 でも、北海道ライスピザって何????というのがぱっと見た感じの感想。函館の近くに実際にある戸井なんて地名を店名に持ってきているからますます持って紛らわしい。絶対、現地に無いだろ、と思いつつもどんなものか、誘惑には勝てずに店内に入る。結構混んでいて辛うじて空いていたテーブルに通された。

 メニュー。さまざまなトッピングのライスピザ。それにパスタやらなにやら。どの辺が北海道なのか分からないメニューも多い。店の壁には雪景色の小樽運河を描いたでっかい絵が飾ってある。小樽運河って分かる人いるかなぁと思ったけど、今の世の中、キャセイパシフィックはジャンボで、しかもデイリーで千歳線を飛ばしているし、雪祭りシーズンには臨時便が何便も出るぐらいだから、北海道リピーターの香港人も多いに違いない。小樽運河の現地に立った人もお客さんの中には沢山いるのだろう。
 ピザ屋ならビールぐらい飲めるかなぁと期待していたが、残念ながらアルコールはメニューに無かった。香港の人、あんまり酒を飲む人がいないみたいで、酒飲みにはあまりよい土地ではない。
 女子2人男子1人計3人。胃袋のサイズを考えてレギュラーサイズを2つ頼むことにする。ひとまずノーマルらしい戸井スペシャルを。もうひとつは散々迷って北寄貝と鮭のワサビ添えにした。焼き上がりまでは結構時間が掛かる。その間に隣のテーブルにライスピザがやって来る。すんごくでかい。あれがLサイズかなぁ。白人と香港人カップルで来て、白人の男が持て余していたりする。半分以上残して席を立った。さて、レギュラーサイズはどんなものか。

 先に戸井スペシャルが来た。先ほどのラージサイズに比べるとおおよそ半分。まぁ一人で十分食べられる程度の大きさに安心する。ご飯の上に乗ったのはベーコン、玉ねぎ、きのこ、ピーマン、チーズ。まともな感じでいうならばモスバーガーのライスバーガー。トラディッショナルな感じですんなり口が受け付けてくれる。これなら北海道に無かったとしても食べられる。北海道を名乗んなくても良いけど。美味しい。

 後からやってきたのが北寄貝と鮭のなんちゃら。ワサビが効いてて凄く辛いのだけど、甘みと言う違和感。正体はパイナップル。これはあり得ないなぁと思う。日本人3人の合意はパイナップルをやめてジャガイモ。そして醤油を1滴。それならば完璧だ。
 北海道なのかどうかは分からなかったが、まぁまぁ美味しかった。逆上陸は、、、、、ないだろうけどまた食べても構わないと思う。おすすめはノーマルである戸井スペシャル。
 客の途切れない人気店を後にして再び銅羅湾の街をぶらぶら。勿論目的はあって向かうのは最近人気のデザート店。勿論こちらはそんな事を知らないから我が妻含む二人の女子の後をついていくだけである。

 超人気店らしく順番待ちのお客さんが沢山いてしばらく待たされた後にぎゅうぎゅう詰めの店内に通された。北海道ミルクプリンなんてメニューに見えたけど、頂いたのは

 かき氷。ヤクルトのかき氷だそうだ。日本的メニューだけどヤクルトをかき氷に掛けちゃうアイディア、日本には無いよなぁ。カルピス原液かき氷とか、マミーかき氷とか、関東栃木レモン牛乳かき氷とか。そんなのかき氷があってもいいのかなぁ。

 香港の22時は東京の23時。今朝起きてから18時間以上。さすがに疲れを感じた。大あくびが出て申し訳ないけど本日解散。ホテルに戻る。銅鑼湾から歩いて少々。コンビニでビールをお買い上げ。ギネスが2本で20HKDは今のレートで220円。関税の無い香港ゆえにとんでもなく安い。地元のサンミゲルを飲んであげたい気分もあるけど、ついついギネスに手を出してしてホテルに戻る。
 ホテルに戻ってからビール一本だけのつもりがもう一本。さすがに酔いが廻ってそろそろ眠る。明日は何をしようか。あんまりしっかり考えてない。2〜3アイディアは出たけど、どうしましょうかねぇ。決まりきらないうちにすとんと落っこちる。
 本日、終了。