積乱雲

 日付の変わる少し前に家を出る。流石にこの時間、駅へと向かう道は涼風が吹く。零時を廻ったのを見計らって18きっぷに日付印。8・11のスタンプが押された。
 今日は大船からムーンライトながら。1ヶ月前の発売日、徳島の駅で91号の指定券を用意しておいた。これからその徳島へ向かう。定期便のながらが出発してゆくまもなく臨時ながらが入ってくる。国鉄色の189、183混合10連。指定されたのは最後尾。元グレードアップあずさに充当されていた車両だ。列車は混んでいる。恐らく小田原までに満席になるのだろう。
 軽くビールを飲んで眠る事に努める。終点大垣には6時前に着いてしまう。フルに寝たとしても睡眠5時間ほどでしかない。中々寝付けない。頭を空っぽにしようと努めるけどどうしても先週のったムグンファと比べてしまう。ちょっと狭いかなぁとは思う。
 平塚の手前で検札。相模川を渡り始めたので車掌さん戻るかと思ったけどギリギリまで粘っている。お陰で検札完了。
 何時の間にか寝ていた。何処の駅か分からないけど隣に定期便のながらが停まっている。次に目覚めたのは4時ごろ。どこかの駅に停まっていると思ったら浜松。あと2時間で大垣だ。もう少し寝なくては。
 名古屋でまた気が付いた。お客さんが降りてゆく。それでも7割がたの席はまだ埋まっている。この人たちは大垣から先、京都、大阪方面への乗客なのだろう。隣の人が見ているメモ書きがチラッと視界に。大阪までの乗り継ぎのメモだ。
 大垣には定時到着。最後尾からでは幾ら走っても次の列車に座れる訳はなく乗り遅れない程度にゆっくり歩いてゆく。
 ながら91号
 写真:大垣に到着したムーンライトながら91号と出発を待つ普通列車網干行き
 米原までは普通列車に。10両で到着して4両に乗り換えるのだから当然混雑。最後尾に構える。途中駅で少しずつ乗ってくる通勤の人、普段なら座れることでしょうに。とんだ迷惑だろうけど慣れっこなのか嫌な顔一つしない。偉いものだ。
 米原からは新快速に乗換。4両でやって来た列車は米原で8両増結とかでホームの前側命一杯な所に止まる。隣に停車中の新快速は12両。従って後ろに行けば行くほど新快速は空いている。今度は楽に座れる。
 京都に7:36、大阪に8:07。通勤にはちょうど良いダイヤだけに通勤客が増える。やっぱり夏の間は座れなくなる人、多いのだろうなぁ。夜の続きみたいに爆睡扱いて座っている人の上に眠そうな顔をして突っ立て居る人。自分も迷惑を掛けている一人ではあるのだけど。
 通勤客は京都で大量下車。その代わりに乗ってくる人は意外なほど少ない。高槻でも乗車はあるけどさほど混雑しなかった。少なくとも同じ時間の洋光台からの根岸線よりは空いている。
 今日は三ノ宮で下車。8:37、大船から8時間ちょっとで到着。決して遅くはないと思う。そりゃ、飛行機とは比べられないですけど。
 三ノ宮からは高速バスに乗り換え。バスは高速に乗ってしばらく渋滞に巻き込まれる、ちょっと遅れて橋の手前、高速舞子のバス停へ。ここで10分延、満席になる。子供づれも目立ち、帰省ラッシュが始まっていることを実感。
 明石海峡大橋
 写真:バスは明石海峡大橋に差し掛かる
 満席に車内で恥辱の続き。いい加減溜めている分が増えてきている。少しでも片付けないと。バスは淡路島に差し掛かる。その間もキーボードと。
 大鳴門橋に差し掛かり四国へ。ここから下車客が目立ち始める。特に高速鳴門は思いがけない大量下車。自分は松茂で下車。空港はここから歩いていける範囲。
 旧吉野川
 写真:空港に向かう途中、旧吉野川を渡る
 空港に12時ちょいまえ到着。搭乗手続きを済ませる。搭乗券、徳島空港オリジナルデザインとかでYS-11のイラストが描かれたもの。徳島-福岡だけでなく、その先の福岡-鹿児島もオリジナルデザイン搭乗券で発券してくれた。良く見ると2枚のデザインが違う。何種類かあるのかな、コンプリートなんて頭をもたげて来るけど、辞めとき、と言い聞かせる。