JN3652 JA8717 YS-11 TKS→FUK

 YS-11
 写真:徳島空港に着陸するYS-11 JA8717
 っー訳で徳島空港で待つ事しばし、福岡からのYS-11が着陸する。やって来たのはJA8717。さて、空港戻りますか。今日はカメラバック、預けてしまう。非常に身軽になって搭乗口へ。
 搭乗待合室。夏休みらしく子供づれのお客さんが何時に無く目立つ。優先搭乗の後、しばらく経って搭乗開始。搭乗口で徳島空港オリジナルと言うトレーディングカードを渡される。
 http://www.jac.co.jp/entertainment/ruly/2006/08/ys11_4.html
 徳島発の便で4種類、徳島着便で4種類あるとか。っー事は福岡発の便にも乗らないといけないのか、そんな予定ないぞ。後で見たらこんな記事出ていました。

 YSトレカ贈呈開始 初日、徳島−福岡線利用者89人受け取る
 http://www.topics.or.jp/News/news2006081101.html
 徳島空港利用促進協議会が十日、徳島−福岡線の搭乗客へYS11型機の写真入りトレーディングカードの配布を始めた。福岡線など国内四路線に就航している唯一の国産民間航空機である同機が九月三十日で運航を終了することを記念していて、同日まで贈る。
 福岡便到着に合わせ、日本航空徳島支店職員が同空港ビル到着口で待機。「ご利用ありがとうございます」と声を掛けながら、一セット四枚入りカードを手渡した。折り返しの福岡への出発便でも搭乗者に贈呈。この日は計八十九人が受け取った。カードは、過去から現在に至るYS11の姿を年代別に写真に収めた八種類で、往復すると八枚がそろう仕組み。
 航空ファンの米田晃人君(14)=阿南二中二年=は「もうすぐ見られなくなると思うと残念ですね」と話していた。

 搭乗直前、案内。「福岡空港周辺、雷のため、福岡空港に着陸できない場合は鹿児島空港へ向かう事がございます」との事。条件がついたな。周りでは携帯電話を掛ける人たち「鹿児島行くかもしれないって」「九州新幹線……」まぁ、実際鹿児島に行く確立は10に一つぐらいなのでしょうが。
 YS-11
 写真:出発準備の進む JA8717
 ターミナルから機材へは当然の事ながら徒歩。日傘は如何ですか、と傘を差し出されるのが季節を物語る。
 今日は満席との事。ドア閉めの前に聞こえた実際の搭乗人数は63+4名。4名は恐らく2歳以下のお子様だろう。何時に無く多い、やっぱり帰省ラッシュのシーズン。14:08、Doorclose。プロペラが一つ一つ廻りだした。「本日はお暑い中、徒歩でのご搭乗頂きましてありがとうございます」に始まる放送が流れ出す。「機長はモトムラ〜」さすがにおぉと思う。JA8717とモトムラ機長の組み合わせですか。福岡までの飛行時間は1時間35分を予定しているとの事。14:11、Taixing。14:14、Takeoff、Rwy09。
 飛行機はしばらくの間東側へと飛んだ後、左へと旋回してゆく。ここでアナウンス「ビデオカメラ、デジタルカメラは上空に参りましてベルト着用サインが消灯するまでご利用いただきませんようお願い申し上げます。ベルト着用サイン消灯後も廻りのお客様のご迷惑になりませんよう、お願い申し上げます。」だいぶ神経質になっているなぁ。今までこんなアナウンス聞いたことなかった。
 14:23、吉野川河口が見えてくる。相当高度を稼いだようで、四国の大地が霞んでいる。14:26、ベルト着用サイン消灯。飛行状況の案内が入る。高度3,700m、対地速度380km/hに向けて順調に飛行中とのこと。この先は高松上空を14:38ごろ、岩国上空を15:05ごろに通過して福岡到着は15:45を予定しているとの事。
 讃岐平野
 写真:ため池の目立つ讃岐平野
 高松空港が見えたのが14:35、その直後、アテンダントさんがドリンクを持って廻ってくる。例によって後ろのギャレーでコップにドリンクを注ぎ、お盆に載せて運んでくる方式、今日は「ゆず、りんご、冷茶、アイスコーヒー」との事。アイスコーヒーは初めてだな。頂く。14:38、讃岐平野を過ぎて瀬戸内の海が見えてくる。
 ターボプロップ
 写真:JA8717のターボプロップ 背景に積乱雲
 右手の窓に海が見え続ける事しばし、ありがとうキャンペーンの案内が流れて、証明書の配布。いつも一緒に配られる応募葉書がないのは何故と一瞬考えてしまう。そういえばもう応募期間は終わっている。
 窓の外に街が見えている。14:52、どこだろう。左手に見えているという事は北上しているのかな、積乱雲のせいかルートが違う。福岡に着陸出来るか出来ないか、まだ分からないけどいずれにせよ福岡は遠そうだ。まもなく海岸線が見えてくる。って事はさっきは今治で四国をちょっと霞めた訳か。北側ではなく南側を飛んでいるようだ、何れにせよ普段とは違うルート。
 14:59、アテンダントさんがキャンディを持って回る。15:06、今度はルートマップ。そして絵葉書。飛行機はずっと洋上を飛んでいる。普段なら松山から岩国に飛ぶような気がするのだけど今日は海しか見えていない。少し揺れだす。
「気流が悪く少々揺れております、シートベルト着用サインは消灯しておりますがシートベルトを腰の低い位置でしっかりとお締め下さい」と。まもなくベルト着用サインが点灯する。15:08、窓の外は海。少し空が暗くなってきた。しばらく揺れが続くが大した事にはならず次第に大人しくなる。このまま福岡までサイン点灯したままかなとも思ったけど15:16、ベルト着用サイン消灯。
 窓の下から陸地が見えて来た。滑走路。山口宇部空港だ。左手に空港が見えているのだから機体は山口県の陸の上。何時の間にか普段の飛行ルートより北側にずれて飛んでいる。積乱雲が沸いてくる。地上が見えなくなってきた。
 北九州
 写真:雲の切れ間から北九州市 恐らく小倉の辺り
 辛うじて北九州らしい街が見える。時刻は15:24、これを最後に一面の雲になる。15:29、ベルト着用サイン点灯。
 15:35、右旋回が入る。海が見える。玄界灘だろうけど。右へ右へと廻ってゆく。時々雲。揺れる。
 15:40、機長からの案内が流れだす。ふと着陸できない場合は鹿児島への案内が頭を過ぎる。
JALグループをご利用頂きまして有難うございます。当便の機長でございます。当機福岡への着陸準備を終えておりますが、皆様、ご覧いただけたかと思いますが本日は各地積乱雲が発達しておりまして、福岡空港の南側には非常に大きな積乱雲が発生しております。そのため出発機が北側への離陸を要求しておりまして、私どもは北側からの着陸を要求しておりますので、出発機と着陸機が交互に離着陸をしている状況です。只今、福岡空港の北側20マイルのところで旋回しております。あと10分ほど致しますと滑走路への進入を開始できる見込みです。福岡空港の天候自体は着陸に支障ありません。南西の風6m/s、視程20km、くもりで25℃です。皆様お急ぎのところ申し訳ございませんがご辛抱頂きますようお願い申し上げます。」
 左手に海ノ中道志賀島が見えている。なおも旋回。ずっと下のほうをJALB767と思しき機体が同じように旋回している。何機まっているのだろう。
 明らかに動きが変わった、「最終の着陸態勢に入りました」と15:52、Geardown。ようやく海ノ中道を横切り博多港へ差し掛かる。少し揺れる。自分の機材の影が博多の街に映っている。ちょっとしたビルなら十分多い尽くせるほどだ。こうしてみるとYS-11も巨鳥だななんて考える。影がだんだん迫ってきた、15:57、Touchdown、RWy16。16:00、Spot in SP14。
 福岡空港
 写真:福岡空港に到着したJA8717