ドミグラスソースカツ丼

 40分ほどで戻ってきたドミグラスソースカツ丼の老舗、味司野村。暖簾を掲げ、間違いなく営業中。打ち水が涼しげな佇まい。敷居の高そうな雰囲気だけど本来は料亭であるらしい。お昼にはちょっと早い時間だけどもうお客さん結構入っている。
「カツ丼を。」「ヒレとロースがございますが」「ヒレで」「卵とじカツ丼になさいますか」「ドミグラスで」
 ドミグラスカツ丼。「ドミ」と略すらしい。待つほど無く出て来る。紹介されていた通り、御飯が見えなくなるほどのデミグラスソースが掛けられている。意外なほど美味しい。美味しいけどもう少し御飯と絡んで欲しいなとも思う。そういえば漬物もあったんだっけと思い出したのはデミグラスソースが大多数無くなった後の事。
 時計が正午を指そうとする時間になった。店はそろそろ混雑してきて「お合い席お願いいたします」と言う繁盛振り。相当なお年寄りが美味しそうに食べている姿が印象的。長く愛されてきた味なのでしょうね。
 時間は無かったけどカツ丼が素早く出てきたおかげで岡山駅に戻ると12時5分過ぎ。ホームに上がると目的の列車はまだ入っていなかったりする。