清涼里

 清涼里に着いたのは8時過ぎ。案内に従って歩くと地上に出る。出たところが国鉄清涼里駅前のロータリー。なんか空が広いなと感じる。背の高い建物が一つも無いのだ。駅の建屋へと向かうとディーゼルエンジンのくぐもった音が聞こえてくる。汽車の駅だ。
 駅自体は橋上駅。階段を上がると広いコンコース。売店がいくつか目に付き、真ん中にはベンチが並ぶ。リュックを背にしたおじさん、おばさんが目立つ。たとえて言うなら高尾山へ向かう中高年の集団。左手に改札口が並ぶ。出札窓口はどこだろう。奥のほうだ。時刻表は?一応出発案内が出ている。ハングルと英字だけなので地名の韓国語読みが分からないとどれが何処行きなのか良く分からない。列車番号、列車種別、出発時刻、出発ホーム、行き先、到着時刻が表記されているようだ。
 先発列車は8:25で改札中。到着時刻は15:30などとなっていて、ずいぶんと遠くに行く列車のようだ。次発は種別が異なり、到着時刻は10:36となっているから比較的近距離列車なのだろう。先発はセマウル、次発はムグンファと見た。先発は恐らく中央線から東海岸の方へと向かう列車に違いない。次発の1809列車が春川ゆきかな。隅に出ていた路線図と見比べて南春川ゆきらしいと判断する。でも何で南なんだろ。
 運賃表示を確認。南春川まで5,000ウォン。日本円にすると600円だろうか。2時間近く列車に乗る距離の運賃としてはずいぶん安く感じる。さて切符を買わねば。列の途切れた窓口へ。行き先を告げ、指1本。しばらく発券機を叩いて。何か仰る。何を言われたのかよく分からない。良く分からないけど切符が出て来る。何かハングルに大きく丸印が付いている。5,000ウォンかと思ったけど、700ウォン釣りが出てきた。何か変だけど切符らしきものは手に入った。ハングルは分からないが1809、8:50、10:36なんて数字は分かるから目的の列車の切符と分かる。
 切符が手に入ったので次は朝食。売店が幾つか有るので眺めてみる。おでんのような物が串に刺されて煮込まれていたりする。昨夜、東大門でも見かけた食べ物だ。でも値段が良く分からんのでパス。結局、値札の付いてた海苔巻きのパックを買ってみる。日本の太巻きより若干細め。数だけはたくさんあって2,000W