北陸線遅延

 ホームの案内放送は特急の遅れを告げている。「しらさぎにて新幹線にお乗り継ぎのお客様、1本前の雷鳥をご利用下さい。しらさぎ米原でひかりに接続出来ません」との事。雷鳥米原経由だったけど業務放送が流れて、今行く電車の次から湖西廻りに戻るそうな。
 空いていた車内が突然混みだす。敦賀どまりの普通列車が着いたらしい。立客が出る。次いで米原廻りの雷鳥、遅れているしらさぎが到着。特急に待たされこちらの発車も遅れる。10分ほど遅れて発車。ループ線に差し掛かる頃には辺りは暗くなる。新疋田でも特急退避。遅れは15分ほどになる。長浜から新快速に乗り換えるつもりだったけど怪しくなってきた。近江塩津では近江今津行きは18時〜と言う乗り換え案内が流れたけど、隣のホームにガラアキの近江今津行きが居て、こちらと同時発車になる。乗継を志しても出来なかっただろうけど、何かちぐはぐな感じ。
 暖かな車内と4人でもゆったりとしたボックスのすわり心地に何時しか寝てしまう。目覚めるとやっぱりと言うかちょっとショックと言うか「長浜での新快速接続はございません。京都方面ご利用のお客様、米原までご乗車の上〜」なんて案内。やっぱり接続切ったか。突然、車内が暗くなりどよめく。デットセクション通過。車内が暗くなった分、車窓の夜空が眩く見える。今日は月夜だ。
 長浜で少し迷う。どうせ大阪へは30分後の長浜始発新快速になるのだろうし。でも、わざわざ米原まで行けと案内するという事は米原から草津まで出れば1本前の新快速に乗れるのかもしれない、そんな穿った事も考えてみる。結局米原まで。
 米原での接続は高槻から快速の京都方面、網干行き。大阪へは次発、長浜始発の新快速が先着だって、考えすぎたな。時間があるので、遅延証明を貰っておこう。窓口氏に申し出ると「何分遅れましたか?」自分の駅を発着する列車の運転状況に関心が無いらしい。やれやれ。新快速1本ずれたのだからと言う論法で30分遅れと申し出ておく。自己申告どおりの遅延証明が貰えた。
 名古屋方面からの接続も受けて長浜始発の新快速、米原で満席。列の短いところを探して並んだから座れたけど、後方の車両だったら座れなかったかも。東海道筋の新快速は流石に早い。今日乗った列車の中で一番早いかも。案外と入れ替わりが激しい。大阪には19時45分に到着。13時間強で大阪まで戻ってきたことになる。
 今日の行程はまだまだ続く。大阪環状線のホームへ。ホームにはオレンジ色の電車、201系だ。とうとう大阪環状線にも進出したか。自分が乗るのはその後の関空快速。今日は休日だから、関西空港行きは後ろ3両。その事に気が付くまでちょい掛かる。やって来た関空快速、京橋始発は空いていて、楽に座れる。先ほどの201系の尻を舐めつつ大阪環状線の西半分、お世辞にも綺麗とは言えない街並みを緩々進む。天王寺で満席。今度は人が変わったみたいにかっ飛ばす。要所要所で普通列車を追い抜く。追い抜かれてゆく車両はみんな103系。一度しっかり撮ってみたいな、阪和線
 日根野で前5両の紀州路快速と別れると、列車は一際がら空きになった。時計を見ると21時前。米原を出てもう3時間近くが経過している。そのまま新幹線に乗っていたらもう東京だな、とふと考える。人気の少ない関西空港の駅に到着。2ヶ月ちょい前に関空へ来たときの時間とあんまり変わらないなぁ。
 関空にと言うか、大阪に来たらやりたかった事がスイカへのチャージ。早速窓口に向かう。券売機では無く窓口ってのがミソ。窓口にスイカとクレジットカードを差し出し、2回に分けて1万5千円分チャージ。本とはめい一杯の2万円チャージしたいのだけど残金の絡みで。東のエリアでは出来ない、チャージを一般のクレジットカードを使って行うことで多少ではあるけどマイルをゲット。さて、空港に向かいますか。