客車列車、ひさびさ

 1ヶ月前に切符を取った時に、驚いたのだけど、これから乗るムーンライト九州。何時の間にか新大阪始終になってる。発車時間も長らく博多21:12だったと思ったけど20:41に繰り上げ。大阪到着時刻は変わらない見たいだから九州島内で時間が変わったのかな。列車は20:29ごろ入線するとアナウンスが流れる。21:12発だった頃に比べれば入線から発車までの時間に余裕が出来ている。ホームには夜行列車の発車を待つ人が大勢。とは言え自由席が無くなって久しいせいか一頃の殺伐とした空気は消えうせた感がある。
 入線時刻。指定されたクルマ、5号車だったから安心しきっていたけど何やらグォグォグォとくぐもった音がしてやって来たのは電源車、スハフ14。こいつに一晩付き合わなくてはならないのかと思うとちょっと悲しい。取り敢えず指定された席に荷物を放り込み編成だけチェック。

 ED76-66,オハフ15201,オハ14206,オハ14251,スハフ14202,オハ14201,オハ14253,オハ14207,スハフ14203,スハネフ153

 後ろ一両が寝台車ってのもビックリだけど、このクルマ、営業はしていないみたいでドアも開かず車内灯も点いていない。でも発電機は使用しており、そのおかげで隣のスハフは発電機を使用していない。こうなると本当に悔しくなる。
 席に戻って発車を待つ。何か悪寒がして指定席券を確認。あぁやっぱり、席を一番間違えている。一つ後ろが本来の席。通路側には人がいる。動かなきゃならんなぁと思っていたけど今座っている席、人が来ないし、列車は動き出した。しばらくこっちに座っていようと取り敢えず決める。博多で乗ってこないなら小倉か下関で乗って来なければ大丈夫だろう。列車は早速箱崎で待避線へ。特急と快速に抜かれる。その後も香椎で運転停車。福間でも運転停車してソニックを退避。
 ビールを空け、焼酎を飲んでいると列車は北九州に差し掛かり、停車が増える。折尾、黒崎。小倉でも今座る席の本来の主は乗ってこなかった。大丈夫かなぁと思う。門司に到着。機関車交代を見に行く。結構な人だかり。まぁムーンライト九州だからねぇ。EF81-410が先頭に立つ。塗装が剥がれ、だいぶお疲れの様子。自分も歳だが、子供の頃見たスターたちももう歳だ。
 下関でも席の主は乗ってこない。どうやらこの席にそのまま座っていても問題なさげだ。この一列、ABCDと空いているのでまとまったキャンセルが出たのかもしれない。時間があるので買い物をして山陽本線で先頭に立つ機関車を眺めた。EF65-1120が今度の主役。
 下関を出てしばらく、焼酎を飲んでいるうちに意識が消えてゆく。