つゆざむ

JA8809

 函館のアナウンスで眼を覚ました。車内がざわつき想像以上にたくさんの人が降りてゆく。後ろの指定席からもぞろぞろ。その代わり乗って来る人も居る。深夜にこれだけ人の動きがあるとは思わなかった。
 前の人が降りたので座席を向かい合わせにする。眠る姿勢が断然楽になり、記憶が途切れる。再び眼を覚ますと陸奥湾沿いを走っていた。外は明るくなっている。時計は5時過ぎ。もう20分ほどで青森到着だ。接続の案内が流れる。特別急行八戸行つがる、特別急行新潟行いなほの言い回しが今となってはかえって新鮮。
 青森で乗り換え。既に立食そばが開店していて人だかりが出来ている。何か乗り換え時の儀式みたいな感じがしてきて自分も食べる。久しぶりに食べる東北スタイルの濃い汁。美味しい。
 いなほは485系。上沼垂色の6連、これまた懐かしい電車だ。高校の修学旅行は上沼垂の485系で行ったのだ。出発して間もなく流れるオルゴール、間の伸びた鉄道唱歌にまた懐かしさが。