偶然

YS-11M 9044

 週明けの月曜日を徳島で迎えた。出張でも休暇でもない。会社が休みなのだ。折角なので生かしてみた。緩々と準備をした後に出発。空港へと向かう。昨日お泊りのA300-600RがPushbuckしているのが見える。今日は展望デッキではなく、空港の横に見えた公園らしいところに行ってみた。着いてみると公園と言うわけでないけどベンチや木陰があって過ごしやすそうな場所だ。ちょっと距離があるけど光がYS-11に廻っている。先ほどまでA300の陰になっていたと思われるだけにタイミングが良い。
 喜んで撮影しているとスカイマークB767がやって来る。昨日も20時のスカイマークに乗って帰れば徳島で宿を取らなくてもナイトステイ撮れたんだと、その時になって気づいた訳だけど、中々スカイマークの存在ってやつは、特に徳島においては忘れてしまう。
 とは言えやって来たB767は圧倒的な存在感を誇る。何と言っても自分とYS-11の間に割って入ってしまった(涙) 展望デッキに行こうかとも思ったけどTaixingを始めてしまえばこちらにやってくるのだし、同じような写真を撮っても詰まらないし。少しずれてみるとB767のお尻の向こうにYS-11が見えてこれも悪くは無い。アテンダントさんが機内に乗り込んでゆく様子が遠望できる。ちょっと経ってお客さんの列。結構混んでいるようだ。
 定時を少し過ぎてプロペラが廻りだした。ターボプロップサウンドが響き渡る。冷房車(って言うのかどうかは知らない)が離れ、電源車が離れてゆく。いよいよ始動。こちらへ向かいTaixingしてくる。本当にすぐ目の前を通り過ぎた後、滑走路へ進入。一際大きなサウンドを残してYS-11は青い空の彼方へと消えてゆく。
 今日はこの後13時の名古屋行きに乗る。それまでは暇である。月曜日だし多少〒も行きたいし、時間があるなら鳴門でも見に行こうかなと思ってみたりもする。予め調べてあった〒までてくてく。ちょうど9時になり窓口が開いたところ。この後は鳴門公園にでも行って見ようかな。1時間毎に走るバス、次は9時半だ。バス停で待っていると自衛隊の訓練機が旋回してゆく。タッチアンドゴーをやっているらしい。ふと別のターボプロップが聞こえてきた。おやと思う。頭上を飛んでゆくYS-11M。ラクダのマークは厚木基地所属の機体。思いっきり脳みそがぶっ飛ぶ。バスがちょうどやって来た。ふらふらと乗り込んでしまったけどさて、どうしたものか。
 鳴門の局で引き返すことにする。今度のバスは空港によるのでちょうど良い。バスを降りてふと迷う、展望デッキに行くか、さきほどの誘導路脇に出るか。誘導路をチョイス。早足で向かうとターボプロップサウンドが聞こえてきた。どうやら離陸らしい、間に合わなかったか。しかし飛ばない。するとA300-600Rが現れる。離陸待ちのおかげで撮影出来る。JALさんありがとう。
 空港に戻ったものの、残り2時間半。ANAの窓口はまだ閉鎖中だ。やっぱり鳴門に行こうか。ちょうど10時半のバス乗れるし。空港口のバス停まで出るとちょうど鳴門公園ゆきが来る。バスは鳴門の市街地を抜け、小鳴門橋を渡る。公園はまだまだ先らしい。鳴門の街中かと勝手に思っていただけに、だんだんと飛行機の時間までに帰れるかなんて心配に襲われる。バスは海沿いに走るようになる。ローカルバスの終点への世界だな。恐らく乗ってきたバスで引き返す事になるのだろうなぁ。アホの極みかもね。
 遊覧船乗り場に寄ったのちに大鳴門橋のたもとにある公園へ到着。空港からは30分強掛かっている。折り返しのバスが出るまで15分あるのでその間に展望台まで往復する。渦潮は橋の下に設けられた遊覧道までゆかないと見えないそうだけど、まるで川の流れのような海峡の様子を見れただけでも良かった。なるほど海の難所だと思い知る。
 帰りのバスで同じ道を引き返し、空港に着くと12時。さすがに手続きが始まっている。スカイマークの制服を着た係員が対応している。後方窓側の座席を指定。一度ターミナルを出て三度誘導路脇まで。着陸してくるフォッカー50を撮ろう。どうせ到着機が来ない限り出発は出来ないのだし。12:45ごろ、フォッカーがやって来た。昨日も夕方に徳島で見かけたJA8875だ。さて、ターミナルに戻りますか。「搭乗待合室には15分前まで」と言うのは過ぎていますがMaybe問題なし。案の定問題なし。