【今日の駅弁】椎茸めし \720 宮崎駅弁当株式会社

 割と古くからある弁当だった思います。かしわ飯の上に椎茸。漬物。玉子焼。煮物類。肉団子。デザートのゼリー。かしわ飯は美味しいし、煮物もうれしい。椎茸、もうちょっと肉厚なのを食べたかったな。 
 列車がやって来る。真っ赤な485系だ。外装も内装もすっかり変わっているが年齢は隠しきれない感じだ。餓鬼の頃から散々眺めて来た485系、乗る事だって多かった485系。っーか修学旅行、小・中・高と全部485系で出かけている事にいまさらながら気づいてしまった訳ですが、目の前に今居る485系に懐かしさはあまり感じない。哀れさの方が大きいかな。
 下り特急が遅れており出発が数分遅れる。長距離列車が遅れを持ち込んでいるようだ。車内は空いている。大よそ20〜30人ぐらいの乗車だろう。少し遅れて18時40分過ぎ、出発する。鉄道唱歌のオルゴールにどきっっとする。さすがにこれには懐かしさを覚える。夕景の宮崎がだんだん暮れなずんでゆく。佐土原、高鍋なんて駅で早速降りてゆく乗客もいる。25キロまで300円、と言う特急料金の設定は大きいらしい。太平洋が辛うじて見える。暗い中で並の白さが目立つ。ついでリニアモーターカーの実験線跡。何か別の実験をやっているような話も聞いたけど、既に暗く、高架の影が分かっただけだ。
 日向市ですっかり暗くなる。道路沿いの大型店のネオンだけが分かるようになる。延岡で下車多数。車掌も交代だそうな。乗って来るのは3人ほど。延岡を発車すると外の明かりも見えなくなる。時折駅が浮かび上がるだけ。空いた車内を重い空気が支配している。真っ暗な中を走り続ける姿に夜汽車の雰囲気。485系だった津軽とか、14系の八甲田。無くなってもう13年か。はまなす能登に乗っておきたいなとふと思う。ごみを捨てに席を立ったときに試しに1両に何人居るか数えてみた。14人。5両編成の全体では何人だろう。50人ぐらいかなぁ?
 宮崎で手に入れた時刻表を見ていて気がついた。嘉例川はやとの風に乗っていれば、吉松乗り継ぎで人吉から大分へ向かう九州横断特急に乗れる。大分に着くのは20時半。えらい遠回りな印象だけど案外と早い。予め知っていればそうしたかも知れない。まぁ後の祭り。
 ようやく佐伯に着く。宮崎から2時間近く経っている。10人ぐらい乗って来たので賑やかになる。次はようやく津久見。まだ先は長いけど。津久見で後続の普通列車を待つ。駅の案内が下り特急遅れを告げている。まず485系の3両が現れる。ついで普通列車が到着。457系だ。ここで急行型に乗れるとは思わなかった。列車は極め付けに空いておりボックスに腰を落ち着けるとやっぱり夜汽車のような雰囲気になる。大在って何処だったかなと少し緊張しながら過ごす。