JN3564 JA8763

 搭乗待合室には乗客がちらほら。スカイマークエアラインズの搭乗手続が終了しているのでほとんど全てが福岡行きの乗客なのだろう。概ね20〜30人程度かなぁ。チェックインが始まる。スポットに居るYS-11へは徒歩で向かう。雨は今はやんでいる。機内に乗り込む。今日は4D。ターボプロップの横の席だ。乗客はやはり30名程度。概ね2席に1席が埋まっている程度の搭乗率。自分の隣も空いているのでドアが閉まるのを待って4Cにカメラバックを置かせてもらった。当然、シートベルトでバックを押える。
 エマージェンシーデモが終わると機体はtaixingを始める。12:58。定時よりも早い。福岡への到着は定刻よりも10分早い14:30を予定しているとの事。徳島-福岡はダイヤに余裕があるらしく早着する事が多いようだ。RWy11を使うようだ。すぐ滑走路に出る。間もなく疾走。滑走路半ばで浮かび上がる。洋上に出て旋回しながら雲に突っ込む。まだまだ天気も悪い。この先揺れるのだろう。
 雲の中を上昇してゆく。意外と揺れない。ベルト着用サインは着いたままだから揺れる可能性はあるのだろうけど、揺れない。やがて雲が切れる。地上が見えるようになる。海岸線。瀬戸内海が見えている。左側に四国、右側に本州。橋は見えないから坂出は過ぎたあとなのだろう。ベルト着用サインが消える。まもなく四国が見えなくなり島の散らばる海の上を飛んだ後に本州側へと渡る。地上には大きな工業地帯が広がる。福山ではないかと思う。確信は無いけど。
 機内サービスが始まっている。まずはキャンディーの配布。次いで観光情報誌を持って回る。いつもの地方版るるぶ、九州や奄美、大阪なんかもある。JACのルートマップの配布は無かった。家に帰ればいくらでもあるし、毎回貰うのも難だとは思うけど持ち歩くものでもないしなぁ。
 三原上空を通過したのち、再び雲が広がりだす。気持ち機体が揺れる。ベルト着用サインは点かない。 雲が切れると周防灘の上だった。はるか彼方に関門海峡が見える。時刻は14:05。まもなくベルト着用サイン点灯と案内が入る。九州へと入る。若戸大橋が見える。いつも九州に入る辺りがどこなのか分からないの。行橋の辺りから筑豊の上を飛んでいるのと思うのだけどどうなのでしょうか。若戸大橋が見える辺り、考えているよりも北側、直方のあたりを飛んでゆくのかなぁとも考えてみたりする。
 まもなく着陸いたしますの案内が入ると玄界灘へと出た。ここからはいつもの福岡へのアプローチ。エメラルドに輝く、大人しい日本海を眺めていると志賀島が見える。海ノ中道を横切る。いよいよ硬度が下がると福岡港。福岡貨物ターミナル駅が見える。福岡市街の建物一つ、道を走る車一台一台が見て取れる。鹿児島線篠栗線、その先に吉塚の駅。そして新幹線。もうまもなく福岡空港だ。見覚えのある景色が見えて滑走路へと差し掛かる。14:21 touch down、RWy16。着陸の時ちょっと横に滑ったような感じがある。隣の4Aに座っていた人の荷物が床に落ちる。
 定刻よりも20分近く早い。降機するときアテンダントさんにまたお待ちしております、と言われる。このあとの鹿児島行きに乗る情報、しっかり入っているらしい。同じ機材だし。
 突然、ふと考える。鹿児島から来るYS-11は定刻14:25ではなかったか。スポット上にYS-11は見えない。その代わりNALのフォッカー50が居る。JA8200、さっき徳島で見たばかりの機体。徳島-小牧-米子-福岡と廻っていたようだ。ターミナルへと歩いて向かう時、YS-11がやって来るのが見える。鹿児島からのJAC3666だろう。近づいてくる。機体番号JA8768。
 本当は福岡では外に出る気は無かった。手荷物検査厳しいし。でも時間があるし、写真を撮りたいのでいつもの展望デッキに出てしまう。手前からJA8763、JA8200、JA8768。去就が注目される3機が並ぶ。