後藤寺線

 小倉方面がすぐに発車する。今日これから乗る新飯塚行きもすぐの連絡となる。列車は構内の外れにひっそりと隠れるように停まっている。乗客は日田彦山線よりも少なく、1両の列車でボックスに辛うじて一人ってところ。発車して一駅、石灰の鉱山のど真ん中に突っ込んだような感じで停車。石炭が無くなって動いているのは石灰の山だけだけど、ぱっと見た瞬間には廃墟と紙一重のような鉱山の姿が迫ってくる。よく見ていると働く人の姿、動いている車の姿が目に入り、荒れ果てた景色の中に安らぎを見つけたような気分になる。
 この先は良くある日本の田舎となる。石炭が廃坑となって30年以上になるからか、ボタ山らしきものも見当たらない。左手から電化線が近づいてきて新飯塚
 ココまで来ると時間が読める。博多には18時前には着いてしまう。中途半端な時間だ。出来れば筑豊線を原田に出て博多に戻りたい気分。桂川まで行く。原田行きを見てみたけど18:55までない。1時間半待ちは後に差し支えるので今日はあきらめ博多へと戻る。