JA8771 その1

 乗り継ぎ便は8:25。展望デッキに出てみようかとも思ったけど、中でおとなしくしている。空港には4機のYS-11が見える。12番スポットにJA8763、13番にJA8781、14番には昨日福岡でも見かけたJA8768、そして15BにJA8771。この他に徳島にJA8766、高知にJA8788がいるから都合6機運用という事になる。屋久島に向かうのはJA8763の様子。種子島へはバス連絡となり、連れて行かれた先は一番遠くに駐泊していたJA8771だった。乗客は半分強ぐらい、35人ぐらいではないかと思う。気持ち遅れて8:27、プロペラが廻り始めた。離陸はRWy34。ぐるっと旋回して大隈半島へ向かう、10分ほどでベルトサイン消灯。揺れも少なく、まぁまぁのフライト。例によってアテンダントさんから飛行状況の案内が入る。高度は2,100mという。だいぶ低い、でも対地速度は390km/hだからあんまり中距離路線と変わらない。着陸は定刻どおりの9:05を予定しているとのことだからあんまり時間の経たないうちに着陸になるのだろう。思ったとおり、大隈半島が途切れて洋上に出る頃、ベルト着用サインが点灯した。
 まもなく島が見える。大きな島だから種子島なのだろう。南北に細長い島、空港は中ほどで、一旦洋上に出た後高度をうんと下げて着陸する。RWy13。
 種子島は離島の割には、比較的大きな空港で滑走路で十分に速度を落としてスポットに入る。どうせスポット1だろうと思ったけど1ではなく2。しかもスポットは4まである。建屋自体は離島相応の大きさだし、平屋建てだし、屋上の送迎デッキがなぜか無い。横の駐車場で見てみる。YS-11は目の前にいる。柵は目線のちょい上まであるけど、角度をいろいろ変えてみると普通に立ってても柵の上から写真が撮れるところがあったりする。これはありがたい。荷物の積み下ろし、給油が終わって鹿児島行きへの搭乗が始まる。お客さんを乗せてしまうといよいよプロペラが廻り始める。ターボプロップサウンドが辺りを支配する。鹿児島でも福岡でも味わえない感覚、この迫力は機内に乗っていても分からない。JA8771はスポット上で器用に向きを変える。そして滑走路上へと去ってゆく。今度はRWy31。
 間近に響くターボプロップにすっかり魅了されてしまった。ほんと、これだけでも来て良かった、本当にそう思った。