一番端の搭乗口24番に着く。ここから向かうのは中部国際空港。普段の三河への出張、今日は飛行機にしてみた。新幹線とあまり費用は変わらないのでまぁ良いだろ、って事で。
出発13分前。もうあらから搭乗は終わっていて行列は無くなっている。早くもファイナルコールが告げられる。さっさと乗ろう。
日陰で待っているのはJA310J。国際線機材のアルバイト運用で、中部に着いた後は天津まで飛ぶ。
機内、ビジネスクラスのエリアはクラスJとして運用。12席しかないから非常に人気で、出張が決まってから抑えようとしてもまず無理。
一方、普通席は7割ぐらいの搭乗率だろうか。3-3列の真ん中席には人がいないなぁぐらいの感じ。こちらも国際線なので個人モニタが付いていて、足置きがあったりするが、飛行時間1時間じゃあんまり意味がない。
8:03、Doorclose。上昇中は揺れが予想される旨、案内がある。8:07、Pushbuck。8:12、Taixing。今日はC滑走路に向かうようだ。
駐機場、そして背景に富士山を眺める。向こうを進む鶴丸はどうやらD滑走路に向かうようだ。こちらはまもなく滑走路端。一呼吸おくと二つのエンジンが咆える。
8:20、Take off RWy34R。軽くふわっと上がると右へと旋回、翼が東京湾に突き刺さりつつ高度を上げてゆく。
海は逆光の中、鈍く光っている。今度は空に翼が突き刺さり、飛行機は左へと旋回。機首を西へと向けると
関東の北の方が窓に広がりだす。大阪に行く時と違って、富士山の北側を廻って行く。C滑走路から飛び立った時点で北回りなんだけど、何となく南回りだと思っていたので、改めてあれっとなる。
大宮が小さく見える。その西側は荒川。そして田園地帯。鉄道線路の通っていないエリアは田圃のままなのである。この辺りは神奈川方面にはない状況。
飛行機はだんだんと西に向かう。
多摩地区を見下ろして大東京が離れてゆく。8:29、ベルト着用サインが消灯する。高度7,300m、対地速度680km/hで西へと向かう。
早速、機内サービス。飛行時間の短い羽田-中部だから、サービスはキャンディーのみ。機内に素早く万遍なく行き渡る。
8:38、機長さんから飛行状況の案内。現在、機内左手、富士山がきれいに見えているそうだ。飛行機は定刻、9:10に中部国際空港に到着する見込みとのこと。中部国際空港の天候、現在、西の風11m/sが吹いているとのこと。天候自体は晴れで気温は4℃とのこと。
東京-名古屋、中央線廻り、みたいな今日の飛行ルート。窓の外には山並みが広がりだす。山の頂、うっすら白くなっているようだ。そして少し雲が出始める。
まもなく窓の外は雲で真っ白になる。真下の山は吹雪いているのか。そういえば一昨日あたりは冬型の気圧配置が強まって、名古屋あたりでも雪が降ったのだった。
時間帯から言って伊那谷の辺り、晴れていれば中央アルプスが見える頃だろうが、分厚い雲に隠されている。まるで東北へ飛んでいるよう。
8:47、あと10分でベルト着用サインが点灯する旨、案内が入る。もうフライトも終盤戦。
窓の外、雲が切れてくる。奥三河の山だろうか。まもなく
三河平野が見えてくる。ナビがあれば「音声案内を終了します」と言われそうだが、この先、まだまだ道は長い。飛行機とバスでぐるっと一周する事になる。8:56、ベルト着用サイン点灯、あと10分で着陸するとの事。
まずは三河湾へ。海の方に出ると高度が落ちてくる。澄み切った冬の空気。強い風が吹く中だから窓外に見える景色は透明そのものになる。
三河湾の島々を眺めつつ右に旋回。そして右に旋回すると中部国際空港への最終コースである。
既に機首は北向き。少し逆光の中に知多半島が浮かび上がっている。
海の上、フラップを出して空港への最終コース。空港が見えてくると9:06、Landing、Rwy36。
スポイラーが立って急減速。そして誘導路へと入って行く。
9:10、Spot in SP8。まもなく降機となる。羽田でドアが閉まってから1時間少々。
飛行機を降りる。9:10、定刻到着。この先はリムジンバスに乗る。先程飛行機から眺めた三河にバスで戻る。バスの発車はタイミングよく、あと10分少々。
バスに揺られて客先に向かう。1時間ほどで到着するが打合せは午後から。時刻はまだ10時半。だいぶ時間に間がある。
仕方ないので喫茶店に寄る。1時間ほどコーヒー一杯で粘って少々恥辱を進めておく。お昼近くになったので適当に昼を食べてから客先入り。
早ければ16時終了だったのだが、いろいろとこまごまな事で打合せが続いたので終わってみると18時を過ぎている。早く帰れるひかりには間に合わない時刻。仕方ないのでこだまで帰る。
豊橋に19時半前。以前のダイヤなら19:31というこだまに乗るところだが、今のダイヤは出来が悪く、20時まで待たなくてはならない。
駅裏の立ち飲み屋に行く。愛知県ではめったに見かけないサッポロラガーを大瓶で。それに寒いのでおでんを頂く。少々空腹が癒えた所で駅に戻る。
20時ちょっと前、新幹線が入って来る。 A、C36編成。
自由席は見事なまでにがら空きで余裕で電源席に座れる。2時間、相当遅れ気味の恥辱をやっつけてゆくのだが、まずは
