23番搭乗口に戻る、待っているのは見た目に目立つピンク色の機体。JTAのサクラジンベイジェットだ。
すでに搭乗が始まっていて行列は無くなっている。出発まであと15分。慌ただしいが乗ってしまう。
ドアサイド。普段ならJALのロゴとワンワールドのマークだが、今日はJTAに変わり、そして美ら海水族館のロゴも入る。ちょっと物珍しいので撮ってしまう。
シートカバーもオリジナル仕様。こしらも撮りたくなる。つい、お上りさん状態になってしまった。
さて、座席に落ち着く。石垣までの区間でもクラスJを予約している。座席は古いたぷのクラスJ。分厚いふかふかのシートは先程乗って来た新型よりも座り心地が良い。
機体とお揃いデザインの作業車が目を引く。9:30、Doorclose。搭乗の案内が入る。日本語の後で、良く分からない言葉で挨拶がある。石垣の方言、だそうだ。「石垣」という言葉以外、何を言っているのか全く分からなかった。
ついでこの飛行機がジンベイジェット2号機、通称サクラジンベイで運航されることに触れられた後、石垣までの飛行時間、50分である旨が伝えれられた。9:33、Pushbuck。9:38、Taixing。
飛行機は滑走路へと向かう。国内線ターミナルの隣に意外と立派な国際線ターミナルがあって、各国の駐機している。案外と国際線が賑やかな事に驚く。
滑走路端で1機着陸機をやり過ごした後、飛行機は滑走路に。9:42、Takeoff RWy18。
すぐに海が広がる。すぐに窓の外、一杯から飛行機以外の人工物が無くなる。飛行機は一気に高度を上げて、更に南へと進路を定める。9:47、ベルト着用サインが消灯する。
水平飛行になると飲み物のサービスが始まる。ワゴンが廻るのではなくて、飲み物を注いだコップをお盆に載せて機内を廻る体裁でのサービス。スカイタイムを頂く。
紙コップも特別仕様だった。これ、他の機材だとどうなるのだろうと少々気になる。
青い空の下、青い海の上。飛行機は順調に飛び続ける。10:07、宮古島の上空と案内がある。
引き続き案内。石垣空港到着は10:27となるそうだ。石垣の天候、北東の風3m/s、晴れで気温は27℃とのこと。
案内が終わっても宮古島は尽きずに続く。案外と大きな島なのだと初めて気が付く。
10:12、ベルト着用サインが点灯する。あと15分で着陸とのこと。
まるで夏の雲のようだ。その雲が湧いてきたなと思ってみていると飛行機が揺れ出す。
窓の外が灰色に満ちて暫くの間、揺れ続ける。そして視界が開けると揺れが収まる。底抜けの明るい空ではないが、
雲交じりの青空が広がる、そして視界に島が広がる。ちょっと早い気がするけど、石垣島のようだ。
飛行機は島を右手に見つつ旋回してゆく。
滑走路も見て取れた。だいぶ高度が落ちていて、右横に見える滑走路へと回り込むようだ。一旦空港をやり過ごす。斜め前に市街地が見えて、その手前で今度は右へと旋回。
180度旋回。滑走路への最終コースとなる。緑の濃い島が窓の外一杯に広がると間もなく空港の敷地が現れた。10:25、Landing、RWy04。
滑走路余裕をもって減速すると誘導路をターミナルへ。
10:29、Spot in SP8。僚機、ジンベイジェット1号機の姿も見える。その向こうにはピーチの姿も。案外と賑やかな空港だ。
外に出ると暑苦しい。沖縄にもまして夏の気配を感じる石垣空港。
気持ち早い目に石垣空港に到着した。石垣に用があって飛んできたわけではないので、折り返しの便で那覇まで戻る。その間にまだ食べていない朝食を済ませようかと思う。到着口に出た所にフードコートがあって、八重山そばの店があった。それにしよう。
石垣牛も大いに気になるが、今日は初志貫徹で八重山そばにする。空港の店よりも市街に出た方が安くて美味しいのだろうが、時間に余裕のない空港旅行者故に仕方がない。
そんな訳で、店の名前を冠するやいまそばに粽を付けてみた。そばが600円。粽は160円。粽が置いている辺り、台湾というか中華圏の気配を感じる。
やっぱり空港価格かなぁ。それでもしばらく悶々としてた沖縄そば欲が満たされる。