3本目の映画を見ていると19:35、あと1時間10分で名古屋到着という案内が入った。いい加減、日本時間にすると19日の14:35となる。定刻であれば名古屋着陸16:15のところ30分早着という事になる。ジェット気流が弱い分だけ速度が上がっているようだったが、これはかなり嬉しい。理由はおいおい明らかになる。
 免税品の販売が終了し、改めて税関の書類が配られたりする。すっかり明るくなった機内。遠慮なくシェードも開けられる。まだ外は雲と青い空の世界。

 そろそろ着陸時間と映画の終わりが気になる頃。15:05、ふと気になって外を見るとどこかの大地が見えている。どこなのかさっぱりなのだが、まもなく海岸線が見えてくる。海岸線と言うより護岸だろう。線路らしい高架が光っていてその形から場所がわかる。

千葉である。見えているのは京成千原線。そして蘇我の駅やらなにやら。

次いで羽田空港が見えた後、横浜の街が一望となる。

 霞んでいるのが残念だが、横浜スタジアムがはっきりと認識できて、首都高の狩場線や国道16号大岡川なんかも分かったから自宅の場所がだいたい分かる。しっかりとマンションが認識出来るわけではないが、何となくあれかな?ぐらいは分かる。
 思いがけず自宅らしきものを眺めた後、少々経つと今度は富士山が姿を表す。

 ほぼほぼ真上から見る富士山。火口の凹も良く分かる。新幹線から見る富士山が背景画だが、今日の富士山は有らぬ物を見てしまったような、そんな気分になる。でも写真だけはしっかりと撮っとく。
 名古屋到着を前に機内プログラム終了。ヘッドホンの回収が始まる。3本目の映画も辛うじて全部見ることが出来た。機内で映画3本は初めて。眠らずにホノルルから名古屋を乗り通す。これで降りた後も頑張れば、時差ボケからは逃れられる筈だ。


 南アルプス中央アルプスの雪山と紅葉色づく里山を一度に眺めつつ名古屋への最後のコースを西に。15:28、ベルト着用サインが点灯する。あと15分で着陸と案内。本当に30分早着しそうだ。車窓には新東名の建設現場が見えた後、名鉄本宿駅、そして東海道線三ヶ根駅が見えてくる。そして三河湾へと歩み出る。高度が低くなって霞みもなくなる。だんだんと高度を落として行き、三河湾に浮かぶ島の家やクルマが良く分かるようになる。
 右へと旋回するとセントレアへの最終コース。今度は伊勢湾の上空をゆく。海苔か何かの養殖筏を見下ろし、だんだんと近づいて来るとセントレアの敷地が現れる。15:42、Landing、RWy36。15:46、Spot in SP16。