プチ移動観光

 探し物も見つかって無事お買い上げ。今日は夕方から昨日もお付き合い頂いた妻のお友達と銅羅湾で食事をする事にしている。そろそろ、そろりそろりと移動しよう。地下鉄に乗れば早いし楽だけど、時間はあるし、いつも地下鉄では詰まらないから、フェリーでの移動をリクエスト。まずはバスに乗ってフェリー乗り場に移動する。二階建てバスの二階に乗って 敦道を南下する。途中で一番前の席が空いたから移ってみた。

 道路へとはみ出る看板が目の前に幾つも迫る。いつまで見てても飽きない眺めだが、残念ながら 敦道はまもなく尽きる所。右へ曲がるとまもなくバスとフェリーの結節点。

 元々、広九鉄道の終着だったところ。北京からの直通列車も出入りしたその駅は今では時計塔に名残を留めるだけ。


時計塔を眺め、海を行く船を眺めるとフェリー乗り場に向かう。途中、コーヒーショップでアイスコーヒーを買ったから移動の時間が一際豊かになる。


 行き交う船をものともせずに、フェリーは自分のペースで対岸の中環へ渡る。わずか5分の贅沢はわずか3HKDで得られる素敵な時間。ただし、中環のフェリー乗り場は埋め立て地の先。ここから本物の中環は、実に遠い。

 中環から銅羅湾へはトラムの移動を選んだ。一本、跳馬地へと逸れる電車の後に来た北角ゆきは結構な混雑。二階に上がっても通路一杯に人がいるが何故か途中で座れる。

 心なしか先ほどの二階建てバスより視点が低い。地下鉄なら3駅の道のりをゆっくりと銅羅湾まで20分ほど。待ち合わせの時間には少々間があってあちこち店を見て廻る。G.O.Dという日本でいえば東急ハンズがロフトのような店があって、遊び心のある商品を売っている。見ているだけで楽しい。売り物ではないが、時計が三つ並んでいて「香港」「九龍」「新界」の文字。指す時刻はバラバラ。バカらしいが楽しい。こう言う余裕を文化と言うのだと思う。

 時代廣場、つまりタイムズスクエアの前にはワールドカップ公式球の巨大モニュメント。出場していない香港の方が日本よりもワールドカップに参加しているのは不思議な事に見える。日本だけ見ていても分からない事は多いんだなとちょっと思ってみた。