今日は珍しく来た便で折り返す事無く、少し観光をしてゆく。ひとまず
レンタカーを借りてゆく。一日2往復しか飛行機の飛ばない但馬空港であるが故、営業所は人が常駐しておらず、予約のあった時だけ豊岡から人が出向くそうな。大変不便ではあるけれど、その代わり良い事もあって、空港ターミナルの中で全部手続きが出来る。
ネットで予約した時に、出発到着は豊岡営業所、到着は2321便、出発2324便で申し込んだのだけど、それでちゃんと但馬空港発着扱いになっていた。
手続きが終わる。何時でも出発できるが、良い機会なので2322便の出発を見送ってゆく。
プロペラを廻してTaixing開始。ゆっくりとRWy01端へ向かって、
Takeoff RWy01。
さて、それでは観光に出かけます。とは言え、あてがある訳でなし、ひとまず日本海でもと言うことで城崎方面へとクルマを。
途中、豊岡市内で「コウノトリの郷公園」と言う看板を見つけたので急遽寄り道。国道を反れて山の方へと向かう。途中、コウノトリが飛んでいると言われたけどハンドルを握っていたでちょっと分からない。そんな普通に飛んでいるの?
兵庫県立コウノトリの郷公園 http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/
目的地について驚いた。
何なんですの?このクルマの列は。駐車場に入りきらないクルマ、係員の指示により路上駐車。
こんなに人気のあるスポットなのかと思ったのだけど、実は、こんなイベントをやっていたための様子。
2007年11月2〜4日,野生化ゾーンを一般公開します.
http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/announce/announce_file/tp20071102.pdf
普段は立ち入り禁止のエリアを公開しているとの事。里山の景色なんてのも興味はあるけど、奥まで入り込んでしまうと今度は何時まで経っても先に進めないので、ひとまず一番手前だけ。
クルマを降りると空を本当にコウノトリが舞っている。カラスとすれ違い、里山の中へと消えてゆく。しばしぽかんとその光景を眺めていた。
さて、公園をほんの触りだけ眺めてゆく。
遠くから見たら張りぼてとも思ったのですが近くでも見るときちんと生きたコウノトリでした。結構数が増えてきたのですね。
さて、日本海へ。円山川の右岸をクルマで走る。川が迫って来て道が狭くなる様子は5年ほど前だったかドライブした四万十川沿いの国道を思い出した。突然天気が悪くなって雨がポツリ。そしてざっと降りだした。今日の天気、寒さが無いだけでもう冬の天気なんだなと言う事に改めて気が付く。
玄武洞の前や城崎温泉を通るけどここは素通り。次第に円山川が広がって悠々と流れるようになると河口も近い。道路は山越え、香住へと向かう。その途中
クルマを止めて。荒々しい日本海が横たわる。本当、冬はすぐそこまで。
そろそろお昼。ご飯は来る前から食べる所を決めていた。
http://www.e-bouquet.jp/
までクルマならではの機動力を生かして移動する。ほぼ円山川を遡るドライブ。城崎温泉を過ぎ、豊岡の市内に入る頃にはだいぶ川の流れも細くなる。目の前の風景、既視感を覚える。記憶の源を弄ってみると以前豊岡の洪水で溢れた所だ。
分からないと言いつつもカーナビのお陰でほぼ迷う事無く店にたどり着く。時刻は13時をちょっと廻った所。店の前の街路樹、何かの実が成っているのは珍しい景色。後で聞いたらカリンだそうな。
と言う訳で但馬牛、頂いてみました。
非常に柔らかなお肉、美味しく頂きました。はぃ。
さてクルマの返却まであと3時間少々。一日は長いようで案外と短く廻れるのはあと1箇所かな。と言うわけで円山川の対岸へと渡り、田園地帯の先、山が迫ってくると現れたのは城下町、出石。ここではクルマを止めてしばらく散策。まずは城跡へ。
天守閣はありませんが、立派な石垣、階段など当時の姿を偲ばせる様子はむしろ好ましく。
振り返ると出石の街並みが広がって。
今度は街中へと降りて。
観光客で賑やかな表の姿
一歩、路地へと入ると普段着の姿
まぁ良くこんな雰囲気が残っていたものだとも思いますが、今日クルマで走っている限りでも豊岡の京口の辺りとか少しお化粧すれば昔ながらの街並みに化けそうだし、出石を見出した人が偉いのでしょう、きっと。
最後に、出石と言えば外せないのが、皿そば。さっき但馬牛を食べたばかりですが、こちらも賞味。店は全く下調べしてないし、蕎麦屋は数え切れ無いほどあって迷いますが、時間も少し押してきたので適当な店へ。
皿そば。小さなお皿の上に一口少々の蕎麦が載っており、それを次々食べてゆくスタイル。1人前は5皿で¥800。20皿食べると記念証を貰える。その手前に限界があるのかな。30皿を5分だったか10分で食べきれば永久無料だそうな。
出てきた。みんな揃って写真を撮っていたら「早く食べないとのびるよ」とお店の人に怒られる。
しっかりとした藪蕎麦はすんなり次々喉を通って行ってこれなら20皿、行けるかもなぁと一瞬考えてしまったけどひとまず見合わせ。
店を出ると16時半近く。後は空港に戻るだけ。来た道を適当に戻る。朝降りてきた坂道を再び上がると、暮れなずむ但馬空港に到着。ほぼ100kmの行程。レンタカーの営業所は閉じている。係員は出発機に合わせて設定されているリムジンバスで豊岡からやって来るそうだ。
飛行機の時間まではまだ余裕が。
保存されているYS-11を撮ってみる。本気で撮るなら三脚と広角レンズが必須だけど、今日は適当なので柵の上にコンパクトデジカメを置いて撮影。そんなこんなで時間も経ち、豊岡からリムジンバスもやって来てレンタカーを返却。その間に伊丹からの飛行機も到着する。後は帰るだけ。