鹿島鉄道

 石岡に着く。「○○○○ゆきは11:54分の発車です」ってアナウンス。どこゆき?鹿島鉄道のホームにゆくと新しい気動車が「常陸小川」と幕を出して止まっている。取り合えず乗るか。乗り込むと発車。で、常陸小川って、どこ?
 一つ一つ列車は止まってゆく。ホームには時刻表やら運賃表が掲げられていて、常陸小川が数駅先であることを知る。どうやら常陸小川までは概ね1時間に2本、その先は1時間毎の運転らしい。
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 写真 常陸小川に到着したKR-502型気動車 折り返し石岡行きとなる。
 数駅走って常陸小川着。ここで列車は引き返してゆく。いやぁ、鉄の多いこと多いこと、やってきた列車を迎え撃つ鉄、同じ列車に乗っている鉄。ここは鉄のための遊園地かと突っ込みを入れたくなる。
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 写真 常陸小川に放置されている機関車。
 元々貨物扱いをやっていたらしい常陸小川の駅にぽつんと機関車。「機関車、草原に」、なんて昔の小説のタイトルを思い出してしまった。
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 写真 常陸小川にやってきたキハ432。
 鉾田ゆきが来るよりも前に石岡ゆきがあるのでそれに乗る。今度来たのは湘南顔のディーゼルカー加越能鉄道の出身だそうな。一駅戻って四箇村で鉾田行きを待つ。やって来たのは先ほどど同タイプの湘南顔。こんどもオタ、多いなぁ。車両のバネが変わったのか、恐ろしく跳ねながら進む。
 霞ヶ浦を眺めたりしながら列車は鉾田へ向かう。揺れに身を任せていると何時しかウトウト。気が付いたら車内がざわついている。鉾田だ。とりあえず降りる。戻りの時間、何時?ん?2分後。そんな慌しいのは勘弁してくれ。1段落とすか。次の列車、1時間半空くのかよ、どうしようかなと思っている間に石岡行きは出てゆく。
 1時間半待たねばならぬが、それも詰まらないので、一駅歩く事にする。街中は普通に道を、郊外に出たら線路を歩く。鯉のぼりが見える。横浜では久しく見た事無い眺め。こんな習慣がある事すっかり忘れていたりする。
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 写真 坂戸-鉾田間にて。
 結構距離があるなぁ、そろそろ着かないかなぁと思っていると木立の中に駅があわられる。おおよそ30分弱の散歩道。待っていると鉾田行きがやって来る。今度はキハ602、経歴を辿ると戦前のキハ42000にたどり着くそうな、去年の12月、門司港にいるキハ07と一緒だ。昭和12年鉄道省大宮工場の銘板が履歴を物語る。
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 写真 鉾田に停車中のキハ602。
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 写真 キハ602の製造銘板。昭和12年 鉄道省大宮工場
 再び揺れに身を任せて石岡に戻る。やっぱりオタが多いなぁ。下手したら半分ぐらいかも。
 帰りも途中からウトウト。気が付いたら石岡着いてた。
 今日は水戸に泊まる。今からなら楽勝で横浜戻れるけど、こんな事があっても良いだろ。16時半過ぎに水戸着。ホテルにチェックインして適当な居酒屋で飲み。アンコウ鍋なんてメニューに出てる。季節外れな感じだけどまぁ今はあんまり関係ないだろうなぁ。鍋は食べなかったけど何かチーズを思わすようなあん肝を頂いた。目光という耳慣れないメニューも頼んでみる。淡白な感じの小魚の唐揚げ。結構美味しい。お会計の時に目光について聞いてみたら、最近割りと有名な魚らしい。