コミュニケーション

 辺りはすっかり暗くなっている。歩道は延々と露店。すげえなぁ。素直に思う。そんな中をホテルへ。
 チェックイン。片言の英語らしきもので手続きは何とかなる。まぁチェックインでやる事は分かっている訳だから何とかなるわな。カギにルームナンバーが書かれているのも一緒だから迷う事も無い。
 部屋へ向かう。奥まったところが今日の部屋。非常口、どこだろ。普段は気にしないけど今日は妙に気になる。出口の方で火事が起きたら退路が無いように見えるのは、気のせいか。
 今回は韓国式のオンドルルームにしてみた。もっとも暖房が必要な時期じゃないからあんまり意味は無いわな。入口から部屋の床が一段高くなっていてこの床下に煙が通るのだろう。窓が無いのも韓国式らしい。でもホテルの部屋としては殺風景だな。
 テレビをつける。当然ながらハングルだらけ。あちこちチャンネルを変えてみるとNHKが映った。ニュースをやっている。時計を見ると19時15分ころ。
 ニュースが終わる。メシでも食ってくるか。やっぱりカギはフロントで預けるんだろうなぁ。フロントへ。鍵を渡す。やっぱりそうか。
 ホテルの近くで済ませようかと思ったけどちょっと歩いて繁華街の方へ行ってみた。歩道の半分が露店に占領されているから人が中々流れない。
 大通りから一つ中に入って食事するところを考える。どこも混んでいる。焼肉屋は旨そうだけど一人焼肉もなんだかんぁあ。漢字で日式なんて書いてある店もある。トンカツ屋らしい。2軒ぐらいあったような。結局適当な店に入る。何人?と聞かれているのだろうから指一つ立てると、こちらへと案内される。言葉は分からなくてもまぁ何となく分かる。メニューを出される。ビビンバを食べたいなと思い、指差すと、店の人、ライスを指差し×印を作る。コメが品切れらしい。っー事で何かのスープとチヂミを。それにビール。
 付け出しとビールが出て来る。漬物とキムチ。キムチは流石に美味しいけど漬物は日本の方が繊細かもしれない。ビールはOBと言う銘柄。さっぱりとした喉越しだ。スープやチヂミも出て来る。結構量があるなぁ。ビールが無くなってしまった。焼酎でも飲もうか。メニュー貰わなきゃ。メニューは韓国語でもメニューか
「メニュー、ブタカムニダ」
 メニューが出て来る。おぅ通じた。焼酒と書いてあるのが焼酎だ。指差すと、どうやら2つ銘柄があるようで瓶を持ってきてくれる。アルコール度数を指差す。一つが20.5度、もう一つは20度。殆ど一緒やん。酒の銘柄の名前を言ってくれる、真露といったようだ。「真露真露、はぃはぃはぃ」知ってるよ〜と言うつもりだったけど真露が出てきた。2合瓶だ。お猪口のようなグラスが1個。ストレートで頂くのか韓国流らしい。近くのテーブルで焼酎を飲む韓国人は一気に煽っているけどこちらはそうは行かない。ちびりちびりと。
 1時間ちょっと居座って結局15,500ウォン。日本円にすると2,000円弱か。飲み代って考えるとちょっと割安かな。
 ビールやら何やら
 ホテルのまん前で空いてた店で買い物。ビールとポカリスェット、それにスナック菓子。お菓子はとんがりコーンそっくりっーか瓜二つ。合計3,500ウォン 
 部屋に戻ってテレビを見てみる。映画だったりお笑いだったり、音楽番組だったり。アニメは日本のものの吹き替えらしい。日本のホテルみたいにエロビデオの放映はないらしい。