廃墟へ

 足元にあるパーキングブレーキやハンドルの横についているシフトレバーに苦しみながら国道240号を北上する。借りたときにはクーラが効いていたけど止めることにする。窓を開ける。心地よい風が吹き込んでくる。ずいぶん先、片側1車線なのにバスが2台並んで走っている。道外のバスを道内のバスが追い抜いている。さすがに北海道、と言うか何と言うか。阿寒市街を抜けてしばらく、道の駅に立ち寄り情報収集。イマイチ場所の判別しなかった記念館にたどり着く。
 阿寒町炭砿と鉄道館「雄鶴駅」 http://www6.airnet.ne.jp/~mura/mine/info/museum/01hokkaido1.html
 中には管理人さんだけ。入場は無料だそうな。管理人さん自ら別炭鉱の説明をしてくれる。「今日は暑い」って話してたけど、いや、私からすれば心地よいぐらいですけどね。最後に「このあと何処に行く」って聞かれて「出来れば現地を歩いてみたいです」と答えると現地への行き方を教えてくれた。さっきの国道を10分ほど北へ向かうと小学校があるのでそこを左へ。突き当たった辺りからが雄別炭鉱だと。お礼を言って記念館を後にする。
 国道を10分ほど走る。左折する国道がある。これかなぁ?と思いつつも通り過ぎる。すぐ小学校。今の国道を左折すべきだったようだ。;つー訳で7キロ先行き止まりという表示がある国道274号を走る。「冬季夜間、除雪しません」なんて表示の出ている国道を西へと走る。こんなところに国道なんて不思議だけど、雄別へ向かう主要道路だったのかもしれない。突き当たったあたりにちょっとした集落。炭鉱住宅らしい。ささやかな工場が数軒。閉山対策で誘致したのでしょうが、どれだけの効果があったものやら。パトカーが一台、警官がジロリとこちらを睨む。
 右折してしばらく進むとダートとなりさらに進むと道端に放置された建物が見受けられるようになる。どうやらこの辺りから先が炭鉱の跡地だ。
 

 さらに奥へ。ただ草が生い茂っているからなぁ。廃墟探訪にはちょい不向きな季節ではあります。
 阿寒市街へ戻って昼食。焼肉でジンギスカンの定食。\650。店には冷房は付いてないけど涼しいから気にならない。そろそろ空港に戻る。中途半端に時間が残っていたので国道を逸れてみた。今は自転車道路になっている雄別炭鉱鉄道の跡を見つける。クルマを止める。木立の中、まっすぐ伸びる廃線跡をしばらく眺めてみた。