最後の一花

JA8717@TNE

 ツインの部屋で目を覚ました。何かしらんけどシングルが埋まっていたのかもしれない、時刻は5時半すぎだ。昨日は島之泉がよく効いて、恥辱が書けない事も手伝ってさっさと寝てしまったようだ。
 緩々と意識を取り戻してゆく。窓を開け通りを見下ろす。散歩の人が歩いてゆく。空は曇り。雨は降っていない。今日は飛行機が飛ぶことを祈ろう。
 6時半、けたたましい騒音。ラジオ体操第一だ。目の前の役場が発生源。その後も防災無線からお早うございますの放送が入ったりする。
 8時ちょっと前にチェックアウト。気になる値段は\5,250。ツインのシングルユースだし、安いとは思うけど実際のところは口利きが聞いているのかも知れないし良く分からない。
 歩いて空港に向かう。空港までは1キロほどの道。暑くは無いけど歩くとやっぱり汗ばむ。歩いているとクルマでは気付かないことに気付いたりする。カトリック教会がある。こんな小さな街に、と思うけどポルトガル船が漂着した由緒正しい街だから、と言う事も言えなくは無い。