帰りの便を自動チェックイン機で。ちょうど離着陸が落ち着いて暇だったのか、窓口の係員が深々と一礼。一旦空港を出る。せめて高知に来た証拠として、〒の一局にでも足を残しておきたい。ちょっとした下調べとして、ネットで地図を見ておいたので、その記憶を頼りに滑走路沿いに歩き始める。A-Netがまた着陸。そしてANAの767、ポケモンジェットが来た。こちらも金網ごしだけど、柵が細い分、消したときの絵がまだいい感じ。これならYSの離陸ももう少し歩いて見ればよかった、というよりも下調べをしておくべきだった。
滑走路端まで行き着く。〒は無い、ってゆうか高知大の農学部の近くなはずだけど、道を間違えたらしい。途中で右にそれて見る。思い出したようにぽろっと雨が落ちてくる。ウネクネとした田舎道、時折集落がある。牛舎があったりする。
国道に出てみたけど、何も無い。管制塔が見えるので、空港から大きく離れている訳じゃなさそうだけど。歩道を2台の自転車、中国人だね、多分。っー事はやっぱり大学が近いのかな、と思う。右折空港の交差点。空港まで2kmの標識。っー事は来過ぎたらしい。っーか何キロ歩いたのだろう。空港に戻る途中に〒があるようだ。まぁ安心して歩くことにする。
〒に着く。普通と定期を頼む。定期が引っ掛かる。簡易局や特定局でも田舎だとある事だし、簡易局によってはうちは定額しか出来ないと言い放つところもあるけど、ここの簡易局は近くの本局に電話を掛けてやり方を教えてもらいやってくれた。「すみません、勉強になります」と言ってくれたけど、申し訳ない事をした。
空港に戻る。短い滞在、せめて高知らしいものでも食いたいけれど時間もあんまりないし、たたき丼、味噌たれで頂くんですね、味噌汁は赤味噌。
帰りはSAAB340Bに乗る。そりゃYSで往復出来ればいいに越したことないんだけれど、それやると滞在25分になっちゃうから。搭乗口は1番という案内だったけど、すぐ前に出るJTAの那覇ゆきの搭乗が遅れたためか、直前になって変更された。搭乗口は2番。バス連絡だそうな。バスに乗ったは20人弱くらい。マイクロバスでほんの100m先にいる機体まで連れてゆかれる。レジはJA8900。
マイクロバスの乗客が機体に移り、まもなくdoor close、taixingと流れるように進む。海側へと進む。RWy32だそうな。舞い上がると一旦海側へと旋回する。くろしお鉄道の高架線が良く分かる。海へ出たのち再び旋回。北を目指す。天候は確実に回復しており、おそらく高知市街だろう、霞んではいるけれど、見えることは見えた。左手には緩やかな流れが弧を描いている。仁淀川かな。アテンダントさんから飛行状況の説明。まもなく高度3600m、対地速度460km/hの巡航との事。YSとあんまり変わらないのね。経由先も松山、岩国とのことで来た道をそのまま戻る感じだ。右手に石鎚山と案内が入る。左手には相変わらず推定仁淀川。頂いたオリジナルマップと照合して確定仁淀川になった。
仁淀川が途切れてまもなく海岸線が見えた。もう四国ともお別れだ。瀬戸内も霞んでいるけど、島影はなんとか分かる。もっともどれがどの島なのかまでは分からないけれども。
早朝からバタバタしていたせいか、眠気に襲われる。意外とターボプロップの刻む振動と騒音は眠気を誘うもので、まぁ飛行機に乗る日は朝が早いって理由もあるのだろうけれど、思わぬところで眠くなることも多い。今日も大島かなぁと思った島影を最後に記憶が途切れる。サイン点灯で目を覚ますまで20分ばかり爆睡。恐らく新北九州空港が見え、玄界灘に踊り出たのだろうけど、気がついてみると志賀島が左手に見えた。微妙にコース取りが違う。天神が真下に見えた。博多駅、竹下、南福岡の車両基地、そしてその後方に福岡空港。そうか今度はRWy34か。ぐるっと廻り込んでの着陸。
いい加減疲れを覚える。とりあえず再びの1タミ展望デッキに出てみる。これから徳島へと向かうJA8766がtaixingを始めるところだったけど、その後16:20に鹿児島からやってくる機材まで粘るか否か迷う。この状況で迷うという事は疲れている証拠でさっさとホテルに入ってしまった方が良いのだろうけどボケボケしているうちに16時になり、どうせ20分待てば機材は来るのだから、それなら待ってみようという気になんとかなってくれた。
この時間帯、福岡の展望デッキは逆光で、離着陸は撮りにくい。でも、14、15番スポットあたりに駐機している機材には光が廻ってくれるのでなんとか撮れる。鹿児島からの便は多少遅れ気味だったけど16:35ごろRWy34で着陸。JA8788。こちらへと真っ直ぐの向かってくる姿、サイドから光が廻って結構きれいに撮れてた。
今日のうちにお土産の発送を済ませておく。土曜日には着くだろう。カードは送られてきたのにパスワードが不明で使えなかったANAのマイレージ、平日5時までという問合せ先に電話。空港のカウンタでも分かるか聞いてみたけど、カウンタではまったく分からないとの事だったので。自分で設定したパスワードを忘れたわけでなく、デフォルトで設定される誕生日由来の番号が、こちらが記述を間違えたか、向こうが設定を間違えたで違う番号になっている、らしい。自宅に郵送で番号を送付してくれるとの事。平日に片付けたいと思っていた懸案がこれで処理出来た。
地下鉄で博多へ。チェックイン。部屋に入ったけれど、どうにも薄暗い部屋で夕方からこんなところに閉じこもりたくないなぁ、と言うことで飲みに出かける。1月の出張で見つけた居酒屋へ。調子こいて焼酎をロックで2杯3杯と頼んでいたら3杯目あたりから「お客さんピッチ早いですね」などと言われるようになった。滞在2時間で6杯、店を出るときは酔っ払ったなぁ程度だったし、部屋に戻って携帯で運航状況のチェックなんてやっていたから、意識はそれなりだったんだろうけど、気がついたら寝ていた。
