紀伊半島の豪雨地獄

豪雨の中で 串本駅にて

 朝、ホテルをチェックアウト。駅へ向かう。ホームにはちょうどながらが停車している。そういう時間なのねん。乗るべき関西線亀山ゆきは211系3連。213系じゃないのかぁ。何時の間に変わったのだろう。悔しいのとガラアキなのとで一番まん前に乗る事にした。アナウンスが入る。女性車掌…なんだ。東海はほんと多いな。
東海道と違い無人駅も多いし、先頭車まで来てアナウンスしたあと、ドア扱いを運転士に頼んでドア開きと同時にホームへ飛び出して最後尾まで。で自分でドア閉め。体力勝負だねぇ。男の車掌だと当たり前に受け取る事も女性車掌だと同情の念を持ってしまうのは、仕方ないのかなぁ。
 亀山からは気動車。40系列。2両で来て2両増結。ほぼ全員が座っているけどやっぱり平日なんだねぇ。一駅進むとまたたくさん乗ってきて立客が出る。津に着くとだいぶ降りて行く。ココ、さすがに県庁所在地だ。
 亀山発伊勢市行き
 写真:伊勢市行き普通列車。六軒にて対向列車の待ち合わせ中
 多気で30分待ちの乗換え。駅前のコンビニでようやく朝飯に辿りつく。ここからは意外な事にキハ11の2連だった。相応しい程度の乗客しかいないからまぁいいけど。乗っては少しずつ降りて、でもまた乗ってきてという調子。南に進みに従い少しずつ雲が広がってくる。予報は確かに雨なんだけど。梅ヶ谷から紀伊長島へ下る途中で雨が振り出した。紀伊長島で25分停車。せっかくなので〒。雨は小ぶりなので折り畳み傘を差して出かける。戻ってきてもまだ余裕がある。
 熊野市では40分近い停車。再び〒へ。なぜかえらく手間取ったけど40分停まっているから問題ない。戻ってきて昼飯のうどんをすする。西に来たからうどんだよね、って思ったけどつゆはどちらかというと関東に近く、これならそばがよかったかも。うどんを啜っていると、上りの普通列車が来てまもなく下りの特急がやってきた。
 ようやく出発。雨は相変わらず。最後の区間、意外と家が立て込んでいる。熊野ってバカに出来ないのね。前乗った時は眠り扱けてたからなぁ。最後に熊野川を渡り和歌山県へ。そして新宮。新宮の乗換えは50分。雨はいよいよ激しくなる。駅から割と近い〒までゆくのに難儀する。
 折角なので駅弁を買ってみる。めはり、さんまは有名だし駅弁大会でも買えるから敢えてパス。生鮪のまぜごはん(\880)なるものを買ってみたけどあんまり美味しいとは思わなかった。
 生鮪のまぜごはん
 写真:購入した駅弁 生鮪のまぜごはん
 ココから先は105系の2両編成になる。っていうよりほとんど103系だよなぁ。行き交う列車が増えてすれ違いの機会も増えたけど、なんだかなぁ。雨は相変わらず降りつづけている。乗った列車は串本ゆきで串本から先の接続列車はもともと新宮始発。どこかで降りてって選択肢、大有りだし海でも眺めて見たい気分はだけど雨がねぇ。串本で〒を往復。かなり濡れる。まだ時間があり、先ほどの車両が新宮へ引き返すので隣駅まで一度戻って見る。紀伊姫。ホーム一本に待合室だけの無人駅で10分。ただほんとうに来ただけ。紀伊田辺ゆきが来る。再び105系。雨は風を伴って更に強くなっている。
 大丈夫かなぁという状況だけど列車は雨風を突いて走りつづける。そのうちに空が明るくなってきて雨が弱くなってきた。雨の一番大変なエリアを抜けつつある様だ。
 紀伊田辺113系4両に、御坊からは117系4両とだんだん電車の質が上がってゆく。名古屋を出て14時間、さすがに疲れを覚える頃、和歌山に着く。ちょっとしんどかった。ここからは阪和線の快速で日根野乗り継ぎ関空と思っていたけど折角だから最後2駅、和歌山市まで行って紀勢本線を乗り通す事を考えて見たい。幸いにも2分乗り継ぎで和歌山市ゆきがある。また105系に戻って揺られる事6分。20:14。ようやく和歌山市紀勢線を乗り通すなんて今後2度とないだろうなぁとちょっとだけ感慨にふける。
 和歌山市からは南海で関空行くのが良さそうに思う。急行が20分毎。20:20に乗れるけど折角だから和歌山ラーメンでも食べてそれからと言う事にする。駅下の店でラーメンの看板を出しているところへ適当に。感想、特に無し。取り立てて美味い訳じゃないけど、店の選択が適当だからなぁ。20:40の急行で和歌山市を後にする。泉佐野空港線に乗換え。空港線は出たばかりでほとんど20分待ち。っーか空港線、20分毎かい。関空の需要ってその程度なのね。空港に着くと21:30を廻っており和歌山市から1時間近くかかっていたりする。
 出発便の殆ど無くなった関空は寂しい物で、搭乗口のチェックもすんなり。中に入ってしまうと開いている店も見当たらず、って調子。自販機でジュースを買うと130円だった。関空価格健在、かぁ。
 搭乗機はJA8537。国際線仕様のDC-10。DC-10始めてだし、国際線自体も乗った事無いから、ビジネスクラスってどんなものかと思ってクラスJにしてみた。厚ぼったい背凭れのシートは結構なものだけど、それでも前後間隔は狭いなぁ。機内誌がやけに分厚いと思ったら後ろ半分は英字だったり、機内プログラムが別にあったり、免税品カタログがあったり。
 羽田への到着は若干遅れて23:30だった。さすがに疲れを覚える。横浜までバスにしようか京急で帰ろうか迷うところだけど京急にする。蒲田ゆき。蒲田の接続は普通車で1本後の電車でも横浜到着は一緒だった。これならバスにすれば良かった、って所だけど、根岸線もこの時間は間隔が開いていてバスでもどうやら根岸線には目の前で行かれていたようである。結局最終で帰ってみると1時過ぎ。