タイ滞在も3度目の朝を迎えた。週末の土曜日。昨日の夜で仕事としては終わっているので後は日本に帰るだけである

 担当の営業は朝の羽田行きを取っているそうだ。さてじゃぁと予約の時に同じような時間の便を見たら羽田成田、どちらもえらい高かった。数万円も差が出るのでちょっと考えて今日の夜便で帰る事にしている。つまり今日は一日フリー。
 バンコクの西側にいるなら、じゃあナムトクまで行こうかとか思う事になるのだろうが、ここは足の便が悪いバンコクの東側。何となくホテルをチェックアウトしたら空港に一旦荷物を預けて自由行動にしようかぐらいに思って来ている。
 しかし居残り組が二人いるので、それなら一緒にと言う事になって今日を迎える。

 ひとまず朝食は昨日よりも少し遅めに。そして11時半にロビーで待ち合わせなのでそれまではホテルに引きこもり。今日は恥辱を少し進めておく。
 昼から会社が今度開設するというバンコクの事務所を見に行く。ホテルはチェックアウト、荷物は預けてゆくことにした。夕方戻ってくればいい。
 タクシーに乗って地下鉄 駅の近くまで移動。ひとまず場所だけ確認。駐在として実際に赴く、つまり鍵を持っている人は今日は新居を探すために不動産屋に行っているそうで待ち合わせは14時ごろ。それまでに飯でも済ませようかとと言う事になる。
 一駅歩けば繁華街だが、この時間のバンコク、歩くのは辛いので地下鉄に乗る。それならばもう終点のファランポーンまで行こうと相当身勝手提案が通ったので移動決定。


 そんな訳でファランポーンにやって来る。ここなら食べる店もあったと覚えているのだが、フードコートは閉じでいた。構内の雰囲気だけちょっとみて、折角なのでインフォメーションで時刻表だけもらっておく。前回は4方面をホチキスで留めたものをくれたと記憶しているが、今度は方面別だった。どこ行き?と聞かれたのでイサーンとだけ答えておく。前はノースイーストと言ったら北線の時刻表を寄越されたもので。
 仕方ないので食事は外に。中華街の方に行けば何かあるだろと、適当に歩く。うろ覚えだったので若干方向がずれて、見たことのない街になる。
 どこだ?という感じだが、そんなに遠くではない筈。そして適当に店が現れ出す。


 結局華僑の匂いがする路地裏で適当な店に入り適当な麺を頂く。タイの感じはプンプンするが当初の意図とはだいぶずれた、ような気がする。一緒に着いてきた?人には面白かったと喜んでもらえたので、まぁ良しとする。

 帰りはファランポーンの駅までトゥクトゥクに乗ってみた。
 地下鉄で駐在員事務所を開設するビルまで戻る。う〜ん、世界が違うと思いながらこちらの駐在所長と待ち合わせ。所長などというと仰々しいが何の事は無い、同期だったりする。
 事務所を見せて貰った。ビルがワンフロア丸ごと貸事務所のようになっている。一区画自体はものすごく小さい。最初は日本人スタッフ2名に現地の人を2名の4名体制だそうだ。なんでも外国人1人につき1人を雇わなくてはいけないというのがタイの法律で決まっているそうだ。

 眺め自体はとてもよい。チャオプラヤー川が見えるのもまた、良い。
  
 まだ何も整っていない事務所に居ても何か仕事になる訳ではないので、眺めを見てこちらの事情を教えて貰ったとは食事に行こうと言う事になる。地下鉄で一駅、 駅へ。ここのショッピングモールの中でタイ料理となる。


 まだ昼間だけどビールになる。空けばワンモアと持ってこられるので何か居酒屋に来たみたいになった。少々酔いが回る。
 夕方、まだ早いがタクシーでホテルに戻る。空港には19時過ぎに行けばいいからまだまだ間がある。ホテルは引き払っているので時間がつぶせないが、結局、隣のショッピングモールを見に行ってみた。
  
 一昨日、入ってすぐの所にあるスーパーでお土産やらビールやらを買ったのだが、ショッピングモール自体はとんでもなく大きい。スーパーだけでも二つを有する。食べる店にも事欠かず、これならバンコク中心地にわざわざ出なくてもと思うのだが、長居していると飽きるのだそうだ。この辺り、バンコク市内程渋滞はせず、東側に多い工業団地への便も良いので仕事で滞在するには良い場所なのだそうだが、そのほかの面では色々と劣る部分もあるらしい。
 時間があるので長い事見て回り、インチ表記の入ったコンベックスやら、思った以上に汗をかいて潰えてしまった着替えとか、そんな物まで買い求めてホテルに戻る。そろそろ空港に向かおう。

 ホテルから乗ったタクシーは途中、給油で停まった挙句、南側からぐるっと廻って空港へ。ホテルの位置関係で分からないでもない道だが、明らかに遠回りされた感がある。バンコクのタクシー、メーターは概ね使ってくれるようになったけどねぇ。言葉が出来れば間違いなく文句を言う所だ。

 空港に19時半過ぎに到着。搭乗手続きを済ませる。早々に出国。本当ならワンワールド系のどこかのラウンジに入り込もうかと思っていたが、ステータスカードを置いて来てしまったので素直に指定されたサクララウンジに入る。
 出発まで時間があるのでシャワーの予約。

 そして適当にぱくつく。シャワーのブース、一つしかないと聞いていたが、1時間弱で順番は来た。この一日歩いてでた汗を流し服も変えてしまうとすっきりとする。引き続き、ラウンジで。まったりが段々とぐったりに変わって来る。