JL3087 JA731J B777-300ER NRT→NGO

 普段は国際線用に使われる65、66番搭乗口。この時間は国際線側と隔離されて国内線用として使われる。相次いで伊丹と名古屋に飛ぶ2便は国際線機材の間合運用。欧州のどこかから帰ってきたB777ー300ERが、ひょいと名古屋中部へ向かう。今日待っていたのはJA731J。尾翼が黄緑になたエコジェット。


 既に搭乗開始となっていて、写真を撮った後、機内に向かう。あてがわれたファーストクラスのエリア、スカイスリーパーソロに腰を下ろす。

一世代前のファーストクラスだが、やはり断然余裕がある。
 客室乗務員に恭しく毛布を渡される。国内線のクラスJだから、そんなに大それたサービスはないのだが、気のせいか扱いは丁寧。ファーストの区画は9席中6席が埋まっている。後ろの区画は、良くは知らない。18:19、定刻に先立ちDoorclose。名古屋までの飛行時間は45分とのこと。上昇中、降下中に揺れが予想されるそうだ。
 Pushbuckは18:25、これで定刻となる。既に空は暗い。18:30、Taixing。飛行機はA滑走路へと向かう。第一ターミナルの前を進んで行くと各国の飛行機がずらりと並び実に賑やか。このぐらいの時間の成田、混雑している印象があるのだけど、今日は割とスムーズに事が進む。18:44、Take off RWy16R。
 右側の窓席だったら東京の夜景をしっかり眺められたかも知れないが、あっという間に外が白く黒くなった今日の天候ではどちらでも構わない。軽く揺れが来たが、その直後、18:51にベルト着用サインが消灯する。
 早速機内サービス。45分のフライトでドリンクが出る。前の区画ではワゴンでは無く、注文を聞いて持ってきてくれる方式。

 今日はスープを頂く。塩分が欲しい。ラウンジで飲み過ぎた訳ではないけれど。
 飲み干した後、お代わりを尋ねられる。45分のフライトで2杯頂けるのは極めて珍しい。 

乗務員さんが手にしていた紙コップが気になりコーヒーを頼んで見る。プレミアムエアラインの象徴に祭り上げられたコーヒー。専用のカップで提供される。どこか、新幹線の車販で売るようなコーヒーの雰囲気になった気がする。って事はこれは買えば¥300か。
 西に行くに従い、雲が取れてくる。窓外に街灯りが見える様になった。18:57、副操縦士さんから案内。10分ほどで降下を開始し、19:07にはベルト着用サインが点灯するとの事。19:25には着陸し、19:30にスポットに入る見込みであるそうだ。名古屋の気温は14℃との事。
 19:05、あと5分でベルト着用サイン点灯と案内があったその直後、19:07に改めて操縦席から「ベルト着用サインを点灯します」と放送。そしてサインが点灯する。電子機器はまだ使えるそうなので、しばらくは恥辱を綴る。
 窓の外にどこまでも続く街灯りが見えている。もう三河平野に入ったのだろうか。19:13、あと10分で着陸とのことで電子機器使用がNGになった後ぐらいから夜景が非常に美しくなる。今日は中部空港、北側からのアプローチらしい。どこまでも続く溢れんばかりの街灯り。大名古屋という田舎じみた言葉が実感を持って迫ってくる。
 名港の上を旋回すると、いよいよ高度も下がる。まもなく着陸の案内に時計を見ると19:22、海が迫って不意に空港が現れる。19:25、Landing、Rwy18、19:31、Spot in SP10。

 遠回りしてやってきた中部空港。仁川から直航なら2時間少々の所を6時間掛かっている。
 荷物を受け取る。今日はここからリムジンバスで帰宅するが、生憎バスの時間まで少々間がある。夕食を空港で食べてゆく事にして、出発階に向かってみた。

 節電の影響か薄暗い中部空港の出発ターミナル。閑古鳥も啼いていて、昼に見た仁川の空港と渡り合ってゆくにはかなり苦しい雰囲気。それでもご飯を食べる所は開いているから寄ってゆく。今日は台湾ラーメンの元祖という店が空港に出している支店に寄って見る。全体的に空いている空港だが、数組は先客が居た。

 ちょっと悩んだけど結局ビールは頂いてしまう。外せなかった。そしてまもなく運ばれてきたのが

 台湾ラーメン。味がしっかりしていて後から辛さがじんわりと染みる。その辺で食べる台湾ラーメンとは明らかに一線を画した食べ物。値段も¥700だからそれなりにはするが、でも納得の行く一杯だった。
 まだ時間があるので展望デッキに上がってみる。

 22時までは展望デッキにも上がれるが、暗いし、飛行機の動きもまばらだからあまり長居するところではない。乗ってきたJA731Jだけをちらっと見てから、バス乗り場に向かう事にする。
 22時までは展望デッキにも上がれるが、暗いし、飛行機の動きもまばらだからあまり長居するところではない。乗ってきたJA731Jだけをちらっと見てから、バス乗り場に向かう事にする。
 バス乗り場にも閑古鳥が啼いていた。日曜日なら多少は利用者もいるのだが、今日は発車10分前で数人が並ぶのみ。 

 やがてやって来たバスに吸い込まれる。余裕で一人二席を確保。最寄のバス停まで小一時間。改めて恥辱の先を進める。ようやくたどり着いたのが21時半。妻は19時前には自宅に着いたそうだから、やはりだいぶハンディがある。
 普段なら明日の準備をするところだけど、今日はさすがに余裕は無い。出勤の準備と荷物のばらしだけをして、後は明日以降にしようと思う。