JL954 JA709J B777-200ER ICN→NRT

 機材が大きくなって、しかもインボラアップグレードかぁと不思議に思いつつ機内に進む。宛がわれた座席、前方右側の窓から2席並びなのだが、

 シェルフラットシートが並んでいた。二度驚いた。何の疑いも無くスカイラックスだと思っていたもので。
 何とも妙な展開に戸惑いつつ、広々としたシートに座ろうとすると、客室乗務員が寄ってきて「上着をお預かり致します」と始まる。行きとの扱いの差が大きすぎてまた戸惑う。
 帰宅してから調べたけど、B767B777の定員の差。

 B777-200ER C56 PY40 E149 合計 245
 B767-300ER C30 Y232    合計 262

 行きと帰りで比べた場合、B777の方がビジネスクラスの割合が多く、その分定員が少ない事になっている。エコノミークラスの定員が大きく減ったからインボラアップグレードになったようだ。何でB777が廻ってきたのかまでは、良くは分からない。

 13:28、Doorclose。定刻にだいぶ間がある。ビジネスクラスのエリアは半分以上が空席。インボラもだいぶあったに違いないのに、随分と空いている。成田までの飛行時間、1時間55分と案内がある。13:31、Pushbuck、13:36、Taixing。この時間は離着陸に余裕があるのか、滑走路端まで実にスムーズ。13:42、Take off RWy33L。
 急上昇と共に大地が霞んで行く。仁川を北に向けて飛び立ちまもなく右旋回。揺れることなく高度を稼ぐと、13:50、サイン消灯。

ソウル近郊らしい高層住宅群が霞んでいる。次第に雲が目立つようになってきた。
 食事の前にドリンクのオーダーを聞かれる。韓国線のビジネスクラスは選択肢が少ないのが残念。自分は白ワインを選択、妻はペリエを頼んだが積んでいないとの事。ドリンクは食事を一緒に持ってくるようだ。
 後ろ側から順番にプレートが運ばれて行く。正規のビジネスクラス客が優先でインボラ客は後、と言う事は経験的に知っているが、Bコンパートの方が正規客が多いのかなと思う。こちらに順番が廻ってきたのは14:10ごろ。

 韓国線はビジネスクラスも「プレミアム空弁」と称したお弁当になっていたような気がしていたが、今日運ばれてきたのは、空弁になる前に提供されていたような、ワンプレートのコールドミール。鯛の炊き込みご飯におかずが少々、素麺と言う組み合わせは何か前世代的なお食事ですなぁ。
 タダでビジネスに乗せて貰って文句ばかりでは難だが、食べてみるとそこそこに美味しい炊き込みご飯。素麺は乾いているのが少々残念な感じ。ワインは何にも抵抗なく体が吸い込んでいったから、さすがに良いワインだったに違いない。酒は良いもの程、抵抗無く体が受け付ける。

 15分ほどで食事が終わる。外には群島が見えている。どうやら隠岐の上空らしい。仁川を飛び立って50分ほど。偏西風に乗る東行きの飛行機はさすがに早い。

 ワインのお代わりを頂きつつ、今までの行程をまとめておく。一応初日は締めくくったが、まだ二日目がだいぶボリュームがある。

 サービスの方はコーヒーで締め。飲んだとたんに急に眠気を感じる。折角なので椅子を水平にしてみる。キャセイヘリンボーンを経験してしまうと、完全に水平にはならないライフラットシートに若干不満を覚えるのは否めない。慣れというのは恐ろしいと思いつつ、でも寝入ってしまう。
 あと40分で着陸という案内に目が覚める。時刻は15:03。隣で妻もシートを倒して寝入っている。こちらも再びzzzz。シートベルト着用サインでようやく目が覚めた。時刻は15:19。

 北総の水郷地帯が見えている。あと10分で着陸との案内にシートを元に戻す。預けた上着を返される。いい加減、頭を覚まさなくてはいけない。地上がはっきりと見えている。盛りが過ぎた桜でも上空から見る日本はピンクに染まっている。だんだんと地上が大きくなって行き、15:31、Landing、RWy16L。15:37、Spot in SP94。

 サテライト側から本館に移動。入国手続きの窓口、南側が完全に閉じていたが、うまい事空いているタイミングで手続き完了。荷物は真っ先に出て来た。搭乗手続きが遅めだった事がかえって良かったのかも知れない。

 16時前に到着ターミナルに。妻はここから横浜に。自分は国内線に乗り継いで名古屋に向かう。成田でお別れというパターン、単身赴任を始めてから2度目だ。
 名古屋行きの飛行機はだいぶ間があるので、横浜に向かう妻を見送る。電車は京成もJRも待ち時間があるので、結局リムジンバスに乗って帰るそうで、バス停まで。
 バスに乗った妻に手を振ると今度は国内線のターミナルへ。

 スカイマークが成田に就航して、JALは手前側の窓口を明け渡していた。どちらも便数的には多くないから、今のスペースで十分なのだろう。7月にはジェットスターが就航するけど、そうなると、さてどうなるか。
 名古屋行きへの搭乗手続き。搭乗券はすでに仁川で出してくれたが、荷物を預けて、クラスJへのアップグレードをお願いする。こちらから何も言わないうちに、
「前側のファーストクラスのお席をご用意いたします」と3Aなんて席を出してくれた。
 搭乗手続きを終えて制限エリアに。まだ2時間ほど時間がある。成田国内線のサクララウンジへと入る。

 先ほど仁川のラウンジでは殆ど飲んでいないビールを飲みつつ、恥辱の続き。まとまった時間が取れたのでそれなりに進む。最もお酒の方もそれなりに。
 18時が過ぎて、伊丹行きと名古屋行きが相次いで案内。名古屋行き、今日は66番搭乗口とのこと。そろそろ向かう事にする。