郷に入らば郷に従え?

一週間の始まり、月曜日は何時もより早く起き出した。今日と明日は講習で何時もと違う所に出掛ける。
 同じ市内なのだが、若干距離がある。バスで駅に出て一駅電車。そこから先は足が無いので歩くことになる。8時に着かねばならないが、バスの定時性やら歩く距離が若干あいまいやらで、少々早く出掛けることにした。

 こちらはクルマ社会である。

 前もって出張願いを出向先の上長に提出したら「何でクルマで行かないの???」という話しになった。そりゃ、クルマ持ってませんから、と言う事なのだが、ありえないと絶句されてしまう。クルマ社会である事は認識していてもその反応ぶりに、今度はこちらが返す言葉を失ってしまった。
 そんな曰くつきの出張。まずはバスに乗る。まだ6時半。道は空いていてバスは定刻に走り、想像よりも早く駅に到着。電車が1本早くなって、7時前には最寄り駅に着いてしまった。ここから歩く。
 田舎道をずっと歩く。見ているのは麦畑。本来は水田なのだがこの時期は麦を植えている。4月も中旬だからこの時間でも心地よい気温で散歩道としては心地よい。
 歩いている人に出くわさないまま、20分ほどで目的地着。十分歩ける範囲だが、見てきたとおり歩く人は殆どいない。みんなクルマで移動するらしく広大な駐車場の中に目的の建屋が建っている。クルマ社会。郷に入れば郷に従えなのかなぁ、と自問自答する朝。
 講習は夕方まで。割と若い人が多い講習だったので若干の違和感があったがとにもかくも一日目終了。明日は一本遅いバスでよいだろう。
 皆さん一台ずつのクルマで帰る中、歩いて駅へ。帰りは18分で歩いて想像よりも1本早い電車に乗れる。バスの接続も良く、40分ほどで出先の家に戻る。この程度なら条件は良いと思うけど、やっぱり余所者の発想なんだろうなぁ。