横浜出戻り

 出張で何時も泊まるホテルの、シングルではなくツインの部屋で目が覚めた。月曜日の朝。普段なら8時までには動き出す所だけど、今日は仕事で来ている訳ではないから9時過ぎまでゆっくりしておく。逆に言うと8時に動いても渋滞が激しいから、あんまり嬉しくないのである。
 9時を過ぎてから新居に戻る。コマゴマとしたもの、それはもう雑多な物ばかりだが、あれこれ無いなあ、買わなきゃなあという物が多い。本格的に住居が立ち上がるまでは何かと出費が嵩みそうだ。一応、支度金と言うものが貰えることになっているのだが、とても賄えそうにない。
 午前中でこちらの準備にはひとまずケリを付けて今日は横浜に引き返す。明日明後日は横浜で仕事をすることにしている。駅へと出ると「○○さん」と声を掛けられた。えっと振り向くと会社の人。金曜日の壮行会に参加してくれた人たちだ。午後から打ち合わせがあって出張してきているのは知っていたが、まさかばったり顔を合わせる事になるとは思っていなかった。
帰りは名鉄を乗り継いで豊橋に出る。残念ながらひかりの無い時間なのでこだま。最後の最後にひかりに抜かれるが1時間待つのも難なので、乗ってしまおう。

 664A、C20編成。エクスプレス予約を携帯からやったのだが、こだまの禁煙指定席。2両しかないと言う事を10年間乗っていて初めて気付くことになる。

 一定の所に固まっているのはぷらっとこだまの利用者かなぁと。
 浜名湖が流れてゆくのを横目に東に向かう。ちょっと風邪気味なのでビアホールこだまは見合わせ。浜松で夕食用のうなぎだけ買って後はぼんやり。新富士を過ぎた辺りでうとうと。

 いつの間にかお客さんを集めそれなりに座席も埋まって新横浜に18時前。コンコースに出ると薄暗い。節電の街に再び帰ってきた事を実感する。地下鉄で帰った自宅周辺もやはり暗い。