JN3653 JA8717 YS-11 FUK→KOJ

 ツアーの行程としては福岡までだけど、1日1レグではちょっと物足りないのでその先を付け足してみた。今度は鹿児島へと飛ぶ。機材は先程のものではなく、別に松山から到着した機材が充当されるはず。
 若干遅れて16時前に搭乗開始。ほぼ満席。16:08、Doorclose。鹿児島までの飛行時間は1時間5分と案内された。普段より10分ほど長い。何かあるのだろうか。離着陸時に揺れが予想される旨も併せて案内される。揺れに関しては先程の着陸で経験してきたから多少の覚悟は、ある。
 機体の窓を雨粒が叩き出した。外部から供給されていた空調が止まる。一瞬、静寂。プロペラが一つ一つ廻り始める。機内をダートサウンドが支配する。16:13、Taixing。16:16、Takeoff、RWy16。揺ら揺らと上昇。ローリングが始まる。「揺れましても安全な飛行には差し支えござません」とフォロの放送が流れる。二日市の街が見えている。16:22、恐らく基山の駅を眺めたのちに雲の中へと。16:29、ようやく雲の上へ。時々雲の切れ間が見える。16:34、ベルト着用サイン消灯。さっそくキャンペーン告知が始まり、搭乗証明書が配られる。雲が段々と無くなる。窓の外には有明海が見えている。次いでキャンディと絵葉書。水平飛行の短い福岡-鹿児島線では手短に終わらせないとサービスが行き届かない。遠くに熊本市街地が見える。飛行ルートは変わらないと思うのだけど熊本の市街地を意識して確認したのは初めてかもしれない。次いで新聞。今日は新聞休刊日なのでスポーツ紙だけを搭載。
 飛行機は八代海に差し掛かる。海の上だけに雲が掛かっている。八代の街、球磨川の河口を眺めて陸地の上へ。山の合間を球磨川が流れているのが見えるのも、YS-11から眺めたのは初めてだと思う。ちょっと飛行ルート違うかな。16:50、ベルト着用サイン点灯。人吉の街から山越え。ループを描く国道も見えたからちょうど八代-人吉-吉松と肥薩線ぞいに飛んでいる事になる。間もなく着陸の案内もあったから、このまま真っ直ぐ空港へと降りてゆくのかもしれない。
 雲が湧き出てくる、雲雲雲雲積乱雲。その雲を避けるように飛んでゆく。避け切れず突っ込むと大きく揺れる、跳ねる、跳ねる。持ってかれる。右旋回、チラッと地上、もう一度雲。右へ左へ揺れまくり。下へ一発ずとんと落ちる。地上が見えて来た。割と大きな街だ。線路だ。割と大きな駅。分岐してゆく線路もある。何処だ?隼人ではない。分岐してゆく線が高架線になっているのも見慣れない。検索中、検索中、あっ、都城かよ。時刻は17:05。とんでもない大回りをしている。それにしても八代-人吉-吉松-都城って急行えびのか。大きく右へ旋回、再び雲の中へ、中へ。ようやく桜島が見えてきたよ。時刻は17:09、ちょっと遠いなぁ。国分の北側で再び右旋回。天降川の上だねぇ。妙見温泉だ。視線を遠くに延ばすと鹿児島の空港が見えてる。ちょうどDHC-8-400が飛び立ってゆくところ。今しばらく着陸まで時間を要するようで。嘉例川の駅を見ながら17:12、Geardown。左旋回を始める。また揺れる。斜め前方に滑走路が見えて来た。離陸してゆく飛行機が遠くに見える。17:15、Touchdown、RWy14。17:17、Spotin、SP15R。
 奄美への乗継客から先に降機との事。16人いるのだそうな。バスが1台お迎えに来ている。その後で降機。バスの出発を待っていると目の前でターボプロップの清掃が始まる。